お茶の葉は知っている人が多いだろうが、花を知る人はすくないだろう。秋も深まった頃、お茶の木々の間に、黄身を溢れるくらいにのせた、白い小さな花がつつましく目立たないように咲いている。皆んなと言っていいくらいうつむきかげんで、写真撮るのも苦労した。寝転んで写そうかとも考えた。( ;∀;)おしとやかで、冬の季語、茶道においても茶花としていけられる。
5月の連休頃になると、小学生の私たちも、茶摘みに引っ張りだされた。暫く熱心に摘むが、すぐ飽きてしまい野イチゴ取るのに夢中になった。その頃、菓子類などあまり食べたことはなく、いたぶの実同様おいしいおやつであった。
夕方になると、角度をつけた大きな鍋で、祖母がうちわ片手に、お茶炒りをはじめる。かまどにどんどん まきを入れるのが、母だ。しんなりしてきたら、むしろの上にアツアツの、お茶があがってきた。手のひらを、まっかっかにしながら、力を入れて揉む。翌日も、又揉む。何度ぐらい揉んだか覚えていない。やがて、乾燥した香ばしいお茶が出来上がる。新茶の香りが家中漂い、今年も茶摘みの季節が終わった。(^_-)-☆
花言葉<追憶・純愛> 撮影地:畑