受動喫煙防止に関して、日本は本当に対応が遅れていてとても先進国とは思えないですね。
それもこれも、自民党の某議員と某議員がヘビースモーカーであり法案をなかなか通さなかったことが原因でしょう。ジュネーブのWHO本部がわざわざ日本にまで来て指摘したにも関わらず、妥協案みたいな法案しか出てこなかった。がっかりです。今回オリンピックということで世界に恥じないためにもようやく一歩前進したのかもしれません。国民の健康を考えられる人が議員になってほしいです。
さて、本題ですが、日本国民が約1億2千万人もいる中で、1万5千人と聞いてもピンとこないかもしれません。
でも、私の高校は3学年で1000人程でしたので、15000人というと高校15校分の人数です。
自分がタバコを吸ったわけでもないのに、誰かが吸ったタバコの煙を吸ったせいで死んでしまうなんで納得できないですよね。
しかも、その誰かというのは家族や同居人、交際相手などが多い。
死因は肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)。
乳幼児の死の原因が親のたばこというのはやるせないですね。
タバコは肺がんの原因になるというのはよく聞く話だと思いますが、他のがんの原因としても有名です。
例えば胃がん。胃がんの多くは喫煙が原因です。胃がんは症状が出にくく、なんとなく食欲がないと思っていたらステージ4、つまり手術ができないほどだったということもあります。
私が印象に残っているのは、数年前にのどのポリープをとった患者さん。タバコが原因だから喫煙を控えるように言われていたのにやめていなかった。
そして、数年後に市の胃がん検診を受けたら異常があったので、精密検査をしに病院へ来られ、結果は胃全摘手術が必要な進行した胃がん。手術ができる状態で見つかっただけまだ良いとは思ったのですが、本人に主治医が告知したときは、一瞬固まり「症状が全然なかったのに...」と唖然とされていました。胃を全部取ってしまえば、当然ながら今まで通りの食事はできません。食べることができる量は減ります。
老後に仕事をしていない人は、日々の楽しみの重きを食べることに置いている人もいます。それがある日突然奪われたら辛いですね。
他に、食道がん、乳がんも喫煙が原因になります。
食道がんは転移しやすいので、発見されてから1年間生きることができる人は約50%と言われています。
食道がんは転移しやすいので、発見されてから1年間生きることができる人は約50%と言われています。
タバコは自分にも他人にも害となります。日本が受動喫煙国なのは国に原因があるとは思いますが、今喫煙している人が少しでも禁煙に関心があれば、または今はなくてもどんな害があるのか聞いてみたければ、気軽に禁煙外来で相談してみるのが良いですよ~!
■写真は去年のスカイツリーからの夕日。夕日を見ると色んな考え事をしてしまうのは私だけでしょうか?🤔
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