「2人に1人ががんになる」というのをよく耳にするようになった。
がんになるというのは長生きしているということでもある。先進国で多い病気。
もちろん子宮頚癌や骨肉腫など若い人がなるがんもある。
日本人の死因の1位は悪性腫瘍(がん)です。ではその中で1位は?
「肺癌」です。
罹患率と死亡率は異なり、罹患率とは「その病気にかかる率」。罹患率だけ見ると前立腺癌や大腸癌も高いけど、死亡率で肺癌が上回るのは肺癌で命を落とす人が多いから。
肺癌だけでなく子宮頸癌や大腸癌など、日本は欧米に比べてがん検診受診率が著しく低い。肺癌においては都道府県によっては50%を下回っているところもいくつもある。
息苦しさや痛み、咳があって病院受診したらレントゲンで異常を指摘されて精密検査に行ってみると、ステージⅣ(4)だったということもよくある話。
肺癌は腫瘍ができる場所にもよるが、ほとんどの患者が無症状。症状が出るときはもうステージⅣまで進行してしまっていることが多い。
さらに、ステージⅣの肺癌の中でも病理学的に小細胞癌だった場合には何もしなければ1、2か月で死に至ることもある。
肺癌患者はタバコ吸っている人が圧倒的に多いのである程度覚悟している人もいる。ステージⅣとなると外科で切除はできない、つまりもう完治は望めないため治療は抗がん剤ということになる。覚悟してタバコ吸っていた人たちは「抗がん剤はやりません。」と言う。そしてその後2か月せずに空へ旅立った人が何人もいる。最期をどう過ごすかは本人次第。抗がん剤をやれば少しは余命が伸びるがそれでも抗がん剤の副作用に苦しむよりは何もせずに緩和医療だけして余生を家族と自宅で過ごしたいと考える人も多い。
今後高齢化が進むにつれてがんの治療薬は進化するが、それでも抗がん剤は絶対やらないという人がいるだろう。
最期のときをどこで誰とどう過ごしたいか、それは時間の経過や環境の変化とともに変わるものだけど、みなさんならどうしたいですか?
※写真は新穂高から双六岳へ登る途中のダケカンバ。年によってきれいに咲くときとそうでないときがあるけど、この年は本当に素晴らしい群生を拝めました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます