泥から咲いた蓮の花

現在、リハビリ中なブログです。長い目で見守ってくだせ~

喜捨

2007-06-23 12:23:45 | どろな話
私は薬物依存症者です。

アルコール、ニコチン、カフェイン。

これら精神に作用する物質を摂取することにのめり込んできました。中枢神経を抑制、あるいは興奮させ続けることによって、何かを回避してきました。その何かは、後ほど触れますが、それらを摂取することを続けることによって、やめられなくなったわけです。

薬物といえば、覚醒剤、麻薬、マリファナなど、法律に違反するようなものを想像するでしょう。でも、中枢神経に作用するという点では同じもの。法律の規制の種類が違うだけで、精神に作用するという点では同じ。

酒飲んじゃいけないのか!
みんな飲んでるじゃないか!

別にいけなくはありません。お酒が手放せなくなり、生きるに必要なことを奪っていくことがつらいのです。そんなことに気づいた数年前から、ちょっとずつ自分ののめり込みを眺め、有害なもの、無害なものを分類し、自分を傷つける有害なものを手放す作業をしてきました。

のめり込み度を強い順に並べると。

1 ニコチン
2 アルコール
3 カフェイン

2位以下はコントロール領域にあります。つまり、摂取しなくても離脱症状(禁断症状)は出ずに、なくても日常に差し支えありません。ウーロン茶で宴会に付き合ったりしますしね。

問題は1です。もう、四半世紀の付き合いです。たまに、禁煙にチャレンジしたこともありましたが、どういう離脱症状が出るか。よく「イライラする」とか聞きますが、私の場合は、

へろへろ

です。虚脱感、疲労感、空虚感に襲われ、十秒ごとに深いため息をついているような「疲れ」を通り越したへろへろ状態に陥るのですね。ということは、本来、疲れ切っているにもかかわらず、ニコチンによって元気を装っているということになります。薬物によって偽っている。

どっちが本来の自分なのか。当然、へろへろが本来の自分ですが「そうではいけない」「そんな自分は恐ろしい」という思い込みがあるのでしょう。それは、へろへろな自分を立て直すための、タバコ以外に他の方法を知り得なかった、使えなかったということを意味します。

このほど、機会を得まして、へろへろな自分を肯定し、ニコンチン大魔王との契約を

喜んで捨てよう

と決意いたしました。

禁煙?

禁煙なんて恐ろしい。何かを自分に禁じるなんて手厳しい真似はつらい。ニコチン大魔王の手に渡ってしまった心と身体を取り戻すのであります。自由のために。