全国的には9月公開だった本作。
地元では10月末から2週間程度で、しかもちょっと地味めな映画館での上映。
公開前から楽しみにしていたんですよね~♪
まずは、あらすじから。シネマトゥデイさんより。
男運のない仕事一筋のキャリアウーマンのマキ(川口春奈)は、ある日、男子校の美術教師をしているイケメンの渚(林遣都)と出会う。2人はふとしたきっかけで同居することになるものの、料理ひとつ満足にできないマキに対する料理上手の渚の態度は素っ気ない。家事も野菜も苦手なマキと、料理好きで菜食主義者の渚はことあるごとにぶつかり合う。
原作のコミックをあまり知らないので、ほぼ何の先入観もなしに観ることができた^^
おそらく、省かれたり急いだところもあるんだろうな~とは思うけど、
映画としてはコンパクトにちょうど良い感じにまとめられてたかな。
少し余計かな?って個人的に気になるシーンはあったけど、そこまでではないし。
素直にずばり感想を言うと、
今年けっこう邦画も観てるけど、その中でも1位2位くらいの面白さだった!
キャストの皆さんの演技が良かったんじゃないかな。
むしろそういうのを引き出してくれた監督が素晴らしいのかな。
今まで見た川口春奈ちゃんの様々な役柄の中で、一番好きだったもの。
林遣都はさすがっていうかね。繊細な演技というか。
んで、観てから出てるの気付いたんだけど、真剣佑がね、いい味出してるんだよー。
こういう役柄もできるんだね。
林遣都の渚、彼はゲイなので、女に興味がない、苦手。
そこに川口春奈演じるマキが一緒に同居することになるんだけど、
マキのほうはイケメンの渚を男の人として意識しているところもある。
なのに、メインが二人の恋愛ってわけじゃないところが良かった。
うん、二人の距離感が良かった。
仕事での悩みや家族の問題に向き合いながら、
ちょっとずつ互いを知っていく過程をちゃんと描いていたと思うな。
ただ、渚のお兄さんの話はもう少し知りたかった…
つーかね、林遣都(演じる役)が、ゲイで女性が苦手だけど、料理は必ず作ってくれるし
お弁当も詰めてくれるし、相談にも乗ってくれるし…って最高じゃないですか!
こんな設定ありえないとは思うんだけど、羨ましいなぁって妄想しながら観るのもオツでしたわ(笑)
ゲイっていうと、どこか重いテーマになりがちだけど、
この映画では割とさらっと明るく普通に描かれているのでいいなーって。
こんな風に当たり前に自然に描かれてるってなかなかない気がするのよ。
あとこの映画の魅力は料理も。
ベジタリアンの渚なので、料理はすべてオーガニックな野菜を使ったものなんだけど、
どれもこれも美味しそうなんだわぁ。
ちょうど夕方から観てたのでお腹空いてきちゃって…(^^;)
宣伝が派手じゃないせいか、埋もれがちな映画でも、
こういう面白いものに出会える瞬間があるからやめられないな。
いろんな人に見てもらいたいけれど、
ひっそりと映画の良さを味わいたいという気持ちもあって、これはこれで良かったのかも。
原作も読んでみたくなりました。