『ありがち日記』

「6才のボクが、大人になるまで。」

単館上映で、しかも地方は上映が遅れがち。
なので、アカデミー賞授賞式を張りきって(仕事休んでまで)見ても、観ていない作品がほとんど。
そういう作品の一つ。前々から噂は聞いていたので観ようと決めてました。

フィクションでありながら、6才の少年が18歳になるまでの12年間の家族と周りの人物を描き、
キャストはそのままなので実にリアルな成長と変化が見られるという珍しい映画。
12年って、ものっすごい古いわけじゃないので、「あ~そうそう、こういうのあった!」っていう
記憶も比較的色あせていない感じもまた良かったなぁ~。
音楽とかファッションも12年で微妙に変わっていくのも自然で面白い。
長い映画なのだけどだらだらしてなくて、その一瞬一瞬の出来事を寄せ集めながら、
家族の変化がうま~く一つの流れとして描かれている。

まずは、よく同じキャストで撮りきったなーっていうね。これだけですごいと思うよ。
原題が「BOYHOOD」。つまり「少年時代」とかいう意味だよね。
多感な時期を過ごして行く少年メイソンが主人公に据えられていて、その成長がもちろん見どころだけど、
その周りの家族、特にもお母さん役を演じた最優秀助演女優賞のパトリシアさん、
私にとっては彼女が主演のように思えた。
一番、感情移入して観てしまった。 (アカデミー賞のスピーチ、感動したよネ…)
自分の夢、仕事を犠牲にして(という言い方が正しいかはわからないけど)、
子どもたちを育てあげ自立させて、さあ、いざ自分だけの時間ができる!ってなるまでの、
複雑な感情表現とか本当に見事だったと思うのよ。
それと、お父さん役のイーサン・ホークも、
次第に良い感じに年を取ってお父さんらしくなっていく様子を好感的に演じてた。
(逆に2番目の夫と、その子どもたちがどうなったのか知りたいよ…心配。。。)

この続きがあったとしたら、とても大変だと思うけど、
子どもたちが新たな家族を作っていくのか、それともバリバリ働いているのか、
そんなのも観てみたいな~って。欲張りだけど。


ところで、日本アカデミー賞、今年はまったく見てないけどw、
いろいろ快挙もあったみたいですね。
少し辛気臭い感じがあるので、もっとパーっとお祭り感があったら楽しいのに…と思っちゃう。
(なんで受賞者が一緒にそろって出てくるの?とか、いつも疑問)
どなたか仰ってましたが、すでに上映された作品というのは嬉しいけどねww
外国の映画もぜひ世界と同時公開して欲しいものです。 


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