アカデミー賞授賞式時点では、日本ではまだ公開されておらず、
そのために司会者がパンイチで廊下を歩く意味も分からなければ、
「ネタばれされたぞ、ぅぉおーーー!」って怒り狂う?人も続出…ある意味話題となっていましたネ。
オープニングのドラムですでに持って行かれる感じ!
ドラマーであるアントニオ・サンチェス氏によるものらしいけど、これだけずっと聴いていたい。
ドラムだけで主人公の気持ちを表現しているようで、すっかりお気に入り。
でも本編は…哀しかったなぁ。
解釈については、もう一回観て反芻したいというのが正直なところ。
かつてはヒーロー映画で名を馳せたのに、今じゃ落ちぶれ気味の役者リーガンをマイケル・キートン。
ブロードウェイで自ら手掛けた舞台で再起を図ろうと、並々ならぬ想いを持って臨んでいます。
でも、それが全然うまくいかない。
共演者や、妻、娘との間に生まれる問題。
精神的にも追い詰められているのが分かるところが、
ところどころで登場するもう一人の自分であるバードマン(声が完全にバットマンw)であったり、
超能力が使える(物を動かしたり、空を飛んだり)ことであったり、
現実と虚構が入り乱れていること。
また、リーガンは、ヒーローを演じた頃の自分を引きずっているというかね…
周りの一般人からも「あのヒーローを演じた人」という認識であるがゆえに、
とにかく周囲の目というか、評価を気にする人物であることも、追い詰められている原因なのか。
バーにいる批評家の女性とのやり取りで、何となくそんな気がして。
あのパンイチシーンは非常に大事なシーンだったんだね!
全てを脱ぎ棄てて、大衆の中を闊歩する姿が、可笑しいと感じるかどうか。
私は笑えるんだけど、同時に涙が出そうになった。
あんなに人の目や評価を気にしてばかりの人物が…と思うと、滑稽さもあるけど切ない。
どういう想いでマイケル・キートンがこの役を演じていたんだろうと考えると、
胸がいっぱいになるところもあったりして…
あの結末にはいろいろな解釈があるんだろう。
自分も何となくそうじゃないかな~と思っていることはあるけれども、
それこそネタばれになってしまうのでここでは控えておいて…
泣けてくるなぁ…ほんと。
感動とかそういうのとは違う涙なので、ただ感動したいという人向けの映画ではないんだろう。
他のキャストも良くて、エドワード・ノートンも変だったし(褒めてる)、
エマ・ストーンも演技のふり幅ある人なんだなーって改めて思った。
(実は前日に、アメイジング・スパイダーマン2を家で観た後だったので余計に…)
映画館で観るのはできないけど、DVDになったらもう一度細かいところも観たいな。
そういえば、予告が流れた時に、急に「セッション」も観たくなってね。
私こういう出てる人も見てる人も疲れそう…っていうのが苦手なんだけど、急に何かが引っ掛かった。
イミテーション・ゲームとともに、映画館で観るリストに追加かー。
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