『ありがち日記』

「ヘルタースケルター」

エリカ様と蜷川監督。
予告とかで、衝撃的なセリフや蜷川さんの独特な色彩も印象的だったので。
正直に感想を書いてみようと思いますです。

※こっからネタバレ注意(不快に思われる方いたらすみません)


全身整形のトップモデルりりこ。
世間には隠しているけれども、整形の後遺症から、肉体的にも崩壊しつつあり、
さらに、常にトップで注目されなければならないという強迫観念みたいなものもあって、
精神的にも追い詰められていく。
何でも手に入れたにも関わらず、それにまだ満足できていないという不安定な境地。
なんか、わかるなぁって思う。
映画の中でも女子高生の会話とか、簡単に手に入る化粧品とか、
美を追い求めるって終わりがなくて、どんどんエスカレートしてしまう感じ。
あ、私はどっちかっていうと、ホタルノヒカリの蛍ちゃん的な干物女なんで、無縁だけど~(笑)
それでも、そこに手を出してしまったら危険っていう自制心みたいなもので、
「ここまで」と線引きできればいいんでしょうけど。

劇中では、犯罪にも手を染めてしまっていたけれども、そこはあまり深く触れられていなかったかな。

ちょっと違くなるんだけど、精神的に追い詰められていく「ブラック・スワン」も気持ち悪くなったけど、
こちらも観終わった後、若干気持ち悪くなった~。
しばらくイスで休んで帰りましたよ…。
主役を演じる人が役に入り込みすぎちゃっていて、見ているこっちにも伝わる狂気というか。
(実は具合が悪いのはそれだけじゃない気もするけど…その理由はまた後ほど^^;)

エリカ様自体、私は演技も上手だと思っているほうで(ぼかして言ってみたりして)、
↑で、気持ち悪くなったとか言っておきながら、本当はもっと人間の奥底から湧いてくる狂気を
見たかったな~という気もするのです。矛盾してるけど。
たぶん、それができる方なんだろうけど、中途半端に途切れちゃっていた感。
もっと何か描き方によってそれがうまく引き出せたんじゃないかな~と思うのです。
大胆なシーンも、あの流れなら普通にありだと思うし。

桃井さんや寺島しのぶさん、大森さん、など、素敵な俳優さんたち!!
いい感じにユルくて、だるい感じの綾野剛くんとかも。
寺島さんをあんなふうにしちゃうなんて~って思いますた(笑)さすが~☆
脇を固める役者さんたちが、これまた好みでした。ふふ。

蜷川さんの写真は、芸術のことが詳しいわけではないけど綺麗で好きだし、
今回の映画も、色とか小物に至るまで、あらゆるところに蜷川色が出ていたので、
最初は「わー!きれー!」「あ、これイイな」って思ってたんだけど、
後半は、だんだんそれが行き過ぎ?に感じてきてしまったところもあるかな。
↑のように、りりこの内側から出てくるものそれ自体を見たかったので、
逆に派手さが邪魔をしてしまっているような気がしたのでした。
もしかしたら、演出でりりこの気持ちを表していて、それに気付かなかっただけなのかも…。
そしたらゴメンナサイです。
最後の記者会見シーンは、カメラのパシャパシャが苦手なので、目閉じてしまったし…。
これは気持ち悪くなったもう一つの原因かしらん?

衝撃的な内容で、よくある邦画の純愛ものとかよりは好きだった。
エリカ様には、また違った役でどんどん映画とか出てほしいな~。


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