荻上直子監督の最新作。
予告を観た時、ゴスペラーズがカバーした曲『True Colors』が流れて、
一気に「本編も観よう」という気持ちが起きた作品。
この曲、いろいろカバーされてるので今更って感じかもだけど好きなんで。
平日昼間なので、年配のご婦人方が多く、男性はおじいさん一人。
生田君もしくは桐谷君のファンもいただろうなぁ…
さて、シネマトゥデイさんからあらすじを。
母親が家を出てしまい置き去りにされた11歳のトモ(柿原りんか)が、おじのマキオ(桐谷健太)の家を訪ねると、彼は恋人リンコ(生田斗真)と生活していた。トランスジェンダーのリンコは、トモにおいしい手料理をふるまい優しく接する。母以上に自分に愛情を注ぎ、家庭の温もりを与えてくれるリンコに困惑するトモだったが……。
ストーリーは、引き込まれるものではあり、感動もしました。
こういう描き方もあり、そしていろんな考え方があるのだろうと思います。
トランスジェンダーではない生田君演じるリンコ、大変だったろうけれど、
声のトーンや仕草、女性に見えましたし、あと、マキオ。
彼はあまり目立たないけど、リンコとトモを優しく見守る優しい男性。こういう人いそう…
私には11歳のトモを中心にした、トモの成長ストーリーに見えた。
家族の愛や温もりを知らず、一緒に暮らす母ともすれ違い、
それでも学校では適度に女友達と盛り上がり、ホモとからかわれる男子を皆と一緒に差別する。
そんな女の子がリンコと接するうちに、そういう差別や偏見にとらわれなくなり、
本当の親ではないけど、家族の温もりを感じるようになる。
このまま本当の家族になっちゃえばいいのに…と思うけど、そうはいかない。
社会的には認められにくい関係。
あと、本当のお母さんの存在。
トモ自身がどういう選択をするのか、そういうところに目が行き、
最初の頃の彼女とは比べ物にならないほどの成長だなぁと思ったのでした。
実際はきれいごとばかりではないのだろうと思うけれども、
それでもそれなりリアリティを持って家族の問題を描いていたのかも。
時々、ちょっとどうなのかなぁというところもあり、手放しに絶賛できない面も。
非常に難しいテーマを扱っていて、それが重々しくならないように、
優しいテイストで包み込んだような素敵な作品であったとは思いますが。
そして、肝心のゴスペラーズ。
本編で一回も流れないんかい!!
映画上映前に、エンドレスで劇場で流れているのみで、
オープニングもエンディングも全く流れなかったのは残念でした…(´・ω・`)
そこ期待していたのに、むしろそれが聞きたくて観ようと思ったはずなのに。
まあ、いいですけどね…
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