監督はフランソワ・オゾン。
私が知っているキャストは、ロマン・デュリス、ラファエル・ペルソナのみだけど、
グザヴィエ・ドランの「わたしはロランス」に似た空気を感じたことや、
ラファエル・ペルソナが見たい!!っていう理由にて鑑賞。
とても難しいテーマ。私にとっては。
というのも、一つの観念に凝り固まってしまっていると見えてこないものを、
いろんなしがらみとか常識というものを取っ払って、頭を柔らかくして見なければ。
人が人に惹かれる理由は、決して性別やルックスによるものじゃない。
男性が男性を好きになることもあるし、女性が女性を好きになることもある。
男性になりたいけど男性が好きな女性、女性になりたいけど女性が好きな男性、
とにかく、まずはいろんなものを受容できる頭で鑑賞したい作品。
今回は、うまく言葉で言い表せないのでまずはあらすじを。
外部サイトよりあらすじ:
親友が死去し気を落としていたクレール(アナイス・ドゥムースティエ)は、残された夫ダヴィッド(ロマン・デュリス)と赤ん坊の様子を見るために彼らの家に行くと、亡き妻の服を着て娘の世話をするダヴィッドに出くわす。彼から女性の服を着たいと打ち明けられ困惑するクレールだったが、やがてダヴィッドをヴィルジニアと呼び夫に内緒で交流を重ねるうちに、クレール自身も女性としての輝きが増していく。
まずは、ロマン・デュリスがすごい。
彼に対しては、他の作品を観て華奢なイメージを持っていて、イケメンというわけでもなく、
男らしいほうがタイプの私はそんなに興味はなかったんだけど、
よくぞこの難しい役を受けたな…と。
もともと華奢なので女装もできるだろうとは思うけど、
どうしても男性的な体のラインとか、髭とか、いろいろと女性に見えるためには障害がある。
でも女性に見えるような仕草とかマスターしたんだろうなぁ。
その女装姿を見てしまったクレールは、最初、そりゃもうドン引き…^^;
いや~、普通はそうだよねっていう反応。
でも、彼をヴィルジニアと呼び交流していく間に、
ルージュを濃い目に引いたり、オシャレをしたり、夫ジルとの生活も輝いたり、影響を受けていく。
でもそれは、女友達としてなのか、男友達としてなのか、
亡き友人の代わりを求めてなのか、はっきりとはわからない。
ここではっきりさせようとも思っていないんだろうなぁ。
唯一、女性である妻を愛するノーマルな男ジル(ラファエル・ペルソナ)。
妻であるクレールの変化を嬉しく見守りつつも、少し違和感を感じ始めたり…
ダヴィットとの浮気を疑うところなんて、本当によくあるパターン。
本当はもっと複雑な事情があるんだけど、やっぱり型にはめて見ないと理解できないタイプ?
しかし、これが世の中の一般的な反応なのだろうねー。
最後は、すっかり女装が完璧になったヴィルジニア。
足も細くてきれい、女性であるはずの私は完全に負けてる…
あんなタイトなジーンズなんて、ずるいよ…やるなぁ(褒めてる)。
ラファエル・ペルソナが好きな人も、
スーツ姿やエプロン姿、黒縁メガネ(そしてそれを自然に外す姿)に萌えること間違いなし。
私はとりあえず、テニスウェアにも萌えました(笑)
ラブなシーンやシャワーシーンも…(もわんもわん♡)
それにしても、他に観たい作品もあるのに、見事に時間かぶせるとかさ…
しかも1日に1本(しかも昼間)しかやらないから、
こんな難しいタイミングで観られる人なんて少ないんじゃなかろうか。
今月も観たい作品が目白押しなんだけど、そのうち何本いけるかしら…?
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