『ありがち日記』

「キャリー」

クロエ・グレース・モレッツというと、私の中では「キック・アス」の印象が強いけれど、
割とダークなものも似合う女優さんだとは思っている。
けっこうこの手のお話が好みだったりもするので、期待して待っていた作品。

キャリーは、昔の映画のリメイク版ということで、
昔の方が良かったという人が必ずいるんだろうなーと思うと、少し残念。
これはこれで、今その昔の映画を知らない世代の人たちが観て、何を思うか、
ってことなんじゃないかな~とね。

実際、私もあらすじしか知らないし、原作も過去作品も観ていないけど、
とてもインパクトのある映像と、役者の演技力も素晴らしいと思った。
原作のストーリーがおそらく素晴らしいのだろうね。

いじめられっ子(これがひどい…!)のキャリー。いつも学校でオドオド。
母親(ジュリアン・ムーア)もかなり狂信的なクリスチャンで、だいぶおかしいので、
家でも心安らげる雰囲気ではないのがかわいそう。
ある日、プールの時間の後、シャワーを浴びている時に起きた出来事がきっかけとなり、
学校中の注目を浴びてしまう(悪い意味で)キャリー。
そこから、怒りとかの感情が爆発すると、周りのものを動かしたり破壊したりという、
特別な力が備わっていることを自覚し始める。

後半は、クライマックスにかけて、ますます目が離せなくなる。

学校で人気の男子トミーから、プロムに誘われるキャリー。
ここにもいろいろ理由はあるけど、悪い理由ではないし、このトミーもいいヤツなんだわ。
戸惑いながらも、普通に人と接したいと願ってきたキャリーは、この誘いを受ける。
自分でドレスを作ったり、緊張してドキドキしている様子は、本当に普通の女の子で、
ほんっとこのまま幸せな時が終わらなければいいのに…と、余計に切ない。
プロムでの彼女もキラキラしていて、きれいなんだよね~(;_;)
いじめっ子たちの策略でプロムキングとクイーンに選ばれ、壇上に上がったキャリー。
そこに天井から豚の血がぶちまけられて、いよいよクライマックス。惨劇が始まる…

ふと思うのは、自分の意思であそこまでやっていたのかな~ということ。
能力は自覚していたのだから、感情を抑えることができなかった、ということなのかな。
この能力について、誰かに相談できていて、ある程度コントロールできていれば、
こんな悲惨なことにはならなかったのだろうと思う。
そういうことができなかった、彼女の生きてきた環境も、この物語の哀しいところで。。。

クロエちゃん、また新たな境地で、これからの可能性も広がったはずなので、
これからますます演技を磨いていって欲しいなとお姉さんは思います!(何様だよ)

それにしても、ジュリアン・ムーアの母親役、怖い。
あれこそ悪魔が乗り移っているとしか思えない。ぞくっ。

ただオドロオドロしい雰囲気にすることなく、
あくまで普通の日常の中で起きた悲劇として描かれていたのが、現代っぽかった。
良い作品だと思う。


ところで、この映画が始まる前に、「キック・アス2」の予告が流れた!
クロエちゃん、だいぶ大人になったから、あのヒットガールがどうなったのかも楽しみ! 


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