フロアスタンディング型のスピーカーを導入しました。
Q Acoustic 3050iという2018年に発売されたイギリス・ブランドのを新品で。
ただし、今回は予算10万円未満。
スピーカーは上を見ればキリがないわけで、予算を考えてどこで手を打つかをまずは考えました。
これまでのメイン機B&W CM1S2の時は15万円を用意して徹底的に聴き比べました。
なので、好みのサウンドであることは事前に確認済み。
しかし今回は、全く試聴しませんでした。
信用しているWat Hifiの評価や他の方のレビュー(海外)、ウーファーのサイズや筐体のデザインだけでネットでポチりました。
最後まで悩んだのは、DALI OBERON5。
さて、どうなることやら…
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日本ではあまり知られていないQアコースティックですが、海外では絶大な評価です。
なんて言ったって、このポリシーに大きく共感してしまいました!
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早速、B&W CM1S2と聴き比べ。
第一印象…
「これはやばい!」
あの、若者がよく使う良い意味の驚きではなく、「やっちまった!」という本来の意味です。
まず、CM1S2比で、超高音部が全く出ていません。
そして、CM1S2が非常に分厚くて質量のある低音を鳴らすのに対し、こちらはなんとも薄っぺらい。
より大きなサイズのウーファーが2つも付いているのにです!
海外の評価では、「低音が強すぎて荒れている」というマイナス点を挙げている人がいて不安でしたが、なんのなんの。
荒れるどころか全く厚みがないのでめちゃ低音落ち着いてます。てか、鳴ってません。
完全に、見掛け倒し?!
試しにサブウーファーをつないでみましたが、それこそ低音域が濁るだけで逆効果でした。
私のYAMAHAと相性悪いようで、ハイカットでどんなに調整してもスイートスポットはありませんでした。
ので、すぐ外して元のBOSE111ADサブセットに戻しました。
ところが、2時間くらい鳴らしていると素晴らしい点に気づき出します。
中音域が、実に明快で美しいのです。
ボーカルやギターやパーカッションがまるで目の前で鳴っているようです。
楽器と声のリアリティが半端ない。
そして、サイズが大きいことも影響しているのか、音に包まれている快感が大きい。
いわゆる、音場がB&Wよりはるかに広いのです。
B&Wが圧倒的な低音のキレと深み、そして高音の繊細さを誇るなら、
Qアコースティクスは中音域の瑞々しさを誇っていると言えます。
楽器の分離感も素晴らしく、一つ一つの音がふんわりと、しかしながら明確に広がってくるイメージです。
とはいえ、低音に厚みがないので、全体的に音が軽い!!
私は50dbくらいで音を鳴らすことが多いのですが、その音量だと全然ダメ。
まともに低音が心地良くなるには、65db以上の音量が必要でした。
小音量再生で美しく聴きたいという私のニーズに合っていない!!!
しかし、思い出します。
B&W CM1S2、最初につないだときは低音がボワボワ鳴るだけで、ツイーター壊れてんの?
と思いました。
しばらく聴いていると、今度は高音ばかりが聞こえてきて、低音は鈍く唸るだけになりました。
B&Wを開封直後の私の第一印象も、
「これはやばい!」
だったのです。
低音に厚みがありながら抜群のキレをみせて文句なしの美音を響かせ出したのは、10日くらい経過してのことです。
そう、「エイジング」ってやつです。
オーディオ・オカルトはほとんど否定して相手にしない私ですが、
スピーカーのエイジングだけは明瞭な事実です。
そう、今回のQアコースティクスもエイジングに望みを賭けます。
だって、海外では低音が強すぎて荒れているって評価があったのです。
私の3050iも、そのうちちゃんと低音を鳴らしてバランスを取ってくれるのではないでしょうか?!
それに、このQアコースティクスも、最初につないだ時は高音が全然鳴ってなかったのが、
しばらくして中高音が目立ち出したのです。
症状が、B&Wをつないだ最初期に似ています。
ならば、B&Wのように低音域が化てくれるに違いありません!!(祈)
いまはそれに期待するより他はありません。
しばらくして音が変わったら、また日記に書くと思います。