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天上天下唯我独尊

miwa Live Tour 2024 "7th” 〜東京ZEPP DIVERCITY

ツアー初日のダイバーシティ公演に行ってきた。

正直なところ、ファンになって観てきたこの10年間では一番グダグタなライブだった。

本編は、初日ゆえの未完成さこそ多々あったものの、ニュー・アルバムのタイトルを冠したツアーだけあって、未聴の新曲や比較的最近の作品(Sg/EP)からピックアップされたアルバム収録曲など、はじめてライブで耳にする曲が多くて大満足な内容。

 

が、アンコール開始後が悲惨だった。

たった3曲を演奏するのに50分も時間を要した。

それも計画的という感じではなく、さまざまな失敗を取り返そうとしてあたふたし、挽回しようとして泥沼にハマるというファンとしては耐え難い時間だったのだ。

おそらく、セットリスト上は15分から20分の内容に50分をかけてしまったのだろう。

少なくとも30分は不穏な空気が流れる時間だったわけだ。

観客の多くはもちろん、miwaさん本人もその空気を察して狼狽してしまったのだろう。

 

ファンとしてはネガティブな内容を発信するのではなく、良いところだけを書くべきだという意見もあるだろう。

それに反対はしないし、ひとつの考え方だと思う。

だが、少なからずいた初参加のお客さんにとってはどうだろう。

昨日のライブをもってして「miwaさんのライブ最高だった!」と言ってしまえば、初見のお客さんは、

「ああ、これがmiwaさんにとっての最高のパフォーマンスなのね!」

と思ってしまい、きっともう2度と会場に足を運んでくれないだろう。

そんな悔しいことはない。

miwaさんのパフォーマンス力は、あんなものじゃない!

そう伝えたくなってしまうのもファンの心理。

 

で感じたのが、miwaさんがファンに甘え過ぎているのではないか疑惑。

本編では、これまでにない音程外し、ギター・ピアノなしのパフォーマンス、予定調和的なMCが目立っていた。

 

新規ファンは、miwaさんの楽曲に惹きつけられた音楽ファンだ。

そして、数年前にはアリーナ2 Daysを余裕で埋めていた観客は、ダイバーシティがソールドアウトにならないほどに減少した。

残っているのは、miwaさんのアイドル性ではなく音楽性を評価しているファンだ。

 

つまり今の観客は、よりシビアな音楽ファン。

にもかかわらず、流行やアイドル性に引き寄せられてきただけのかつての「にわか層」や、デビュー直後からファンクラブに入っているような音楽性とは無関係にファンをしている「オタ層」ばかり相手にしたMCやステージ構成を続けるのは、現在の客層には合っていないと思うのだ。

 

なにをやっても「にわか層」は帰ってこない。

そして、なにをやっても「オタ層」は離れない。

大事にすべきなのは「音楽ファン層」であり、真摯にストイックに演奏と歌唱とパフォーマンスしていればリピーターとなる。

過剰なファンサービスや無駄な盛り上げ煽りは不要!なのである。

 

だが、やっていることは真逆で、ファンクラブのテーブルが一番目立つ場所に出ていたり、終演後にはやる必要のないファンへのお渡し会やお見送り会なんてのも実施していた。

ファンクラブの囲い込みはそれ以外の音楽ファンを冷めさせるだけだし、ミート&グリート的な催事は、miwaさんの場合はファンとの距離を縮める効果よりもアーティスト性・孤高性を傷つけてアイドルに身を落とす逆効果のほうが大きい。

 

すべてがチグハグなのだ。

チグハグといえば、アルバムのリリース前にツアー初日が開催されるっていうのが一番あってはならないことだと思う。

本当はツアー前にアルバムのリリースを計画していたが、諸般の理由で間に合わなかったのだろう。

絶対にあってはならないアルバム発売遅延を起こしてしまったというのが最大の不幸。

アルバム発売が1ヶ月延びたからと言って、おいそれとツアー日程は変更できない。

チケット販売のスケジュールもあるし、そう簡単に会場は空いていないのだ。おそらく半年以上前にハコ押さえは完了していたはず。

なにがなんでも、GWまでに「7th」を発表しておくことが周囲のスタッフ全員の責任だったはずだ。

 

こうした不運、巡り合わせの悪さが、きっと私のような1ファンには決して見えないところで、数々連鎖して巻き起こってしまっていたのだろう。

確証はないけれど、ダイバーシティ公演を見て、そんなことを想像せざるを得なかった。

 

ファンの仲間がこの文章を読んだら不快になってしまうかもしれない。

しかし、miwaさんへの信頼とその才能への憧憬が強すぎるゆえに、昨日のライブ内容は受け止めきれなかったのだ。

 

誤解がないよう最後に書いておくと、セットリストも演奏内容も、アンコールを除けば非常にクオリティが高かった。

そのアンコールも、ゲスト出演が悪いからそうなってしまったわけではない。

そこからの流れの作り方がグダグダ過ぎただけ。ゲストに責任はない。

 

ツアー2日目は反省点を生かしてもっと良くなっているだろうし、最終日にはいつものクオリティに戻っているだろうと思う。

そう信じている。

だが、たった1日しかない39 Liveでも最高のパフォーマンスを披露していた過去を知っているので、初日にも大いに期待してしまっていた自分がいるのだ。

 

長々と書いてしまったけれど、ネタバレはないように配慮したつもり。

 

そして、初めて聴いたアルバム収録曲は、どれも素晴らしかった!

miwaさんの音楽的才能は枯れていないどころか、ますます磨きがかかっているなと感じた。

 

あとは、昔を引きずっているゆえの「チグハグ感」をどう修正して継続していくかだと思う。

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