バックス・フィズは、私がいまだに一番好きなPOP SONGのひとつ、「Land of Make Believe」を世に出したグループである。
もちろん、好きな曲なんて吐き捨てるほどあるのだけれど、 この(↑)ビデオ曲は初めて聴いてから42年以上、マイベストポップソングの上位にランキングされ続けている。
でも、友達にバックス・フィズの話をしても、ほぼ誰にも通じない(泣)(笑)
本国イギリスでは有名で、当時は日本でも英国製ABBAなんて認識をされていたらしい。
決して、ハイファイな録音ではない。
むしろ、オーバーダビングを繰り返したのかサウンドはショボい。
それでも、レコード盤で聴くことこそが最高であり最低の礼儀。(個人の感想です)
結局は、録音が良いとか悪いとかで曲の良し悪しは決まらないのである。
で、邦楽アーティストで、はじめてそのPOPセンスに圧倒されたのがmiwaさんの「フィロソフィー」。 ↑
J-POPの例に漏れず、収録されたアルバム「Oneness」での録音はひどい。
コンプレッションが雑にかけられすぎていて、サウンドが潰れまくっている。
音圧だけはあるけれど、音質を完全に無視した邦楽らしい最悪サウンドの好例である。
しかし、それでもこの曲の素晴らしさは失われない。
燦然と輝いている。
J-POPだろうがニュー・ミュージックだろうが、それまでのすべての日本人アーティストに欠如していた純然たるPOPセンスが遺憾なく発揮されている。
この曲と「fighting-φ-girls」を聴いた時の衝撃が忘れない。
日本人で、ついに世界レベルのPOPセンスを体得したアーティストが現れたという衝撃…
2015年。
「それなりに知られているけれどあんまり日本で知られていないグループ」をテーマに書いていたら、
結局は「かなり才能あふれているけれどあんまり日本で評価されていないアーティスト」について書いてしまっていた。