キヤノンのEOS M100がやってきた。
NIKON1 J5はセンサーが1インチなので、APS-Cのミラーレスが安くなるのを待っていた。
そこにようやく、キヤノン EOS M100が’販売打ち切りのお知らせとともに値崩れしてくれた。
標準レンズと単焦点レンズがセットになったダブルレンズキットが新品で税込44,000円。
しかも、まだ販売スタートから2年しか経過していない機種。
思い切って、人生初のキヤノンに手を伸ばしてみた。
ソニーのα6000も気にはなったが、6年も前の機種だし、標準レンズしかセットになっていないのでやめた。
ソニータイマーも、怖いし。
ちなみに、ソニー製品は90年代最後にプレステ2を購入して以来手を出したことがない。
それも、期待通りほんの数年で壊れた。(笑)
左がやってきたキヤノンEOS M100、右が活躍中のニコン NIKON1 J5。
第一印象は、デカい!!
高さも横幅も1cm大きいだけなのだが、印象はだいぶ違う。
でも、ニコワンを入れている携帯ケースにギリギリ収まったので、許容範囲内。
で、いざ電源を入れようとするとスムーズじゃない。
ニコワンが指先でフックを引くだけでオンオフできるのに対し、M100は凹んだボタンを長押ししなければならない。
デザインは、ニコワンの方が数段レトロで味がある。
M100はいかにも廉価カメラ然としている。
ところが意外としっかりしていて、バッテリーとSDカード出し入れ口の作りはニコワンより数段カッチリ作り込まれていた。
<画質比較>
ということで、近所で実際にダブルレンズキットで撮り比べしてきた。
フルオートで同じタイミングで撮影した2枚をならべて比較したい。
まずは、
標準ズームレンズ
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
ニコンの方が枝の輪郭や陰影がくっきりしていて、背景ボケが大きい。
ニコンの勝ち。
ピントを合わせるスピードも正確性も、圧倒的にニコワン勝利。
EOSは、もっさりしていてなかなか焦点が合わない。
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
水しぶきの表現がニコンの方が迫力あり。
それ以上に、水に濡れる岩の表面が明暗くっきりと表現できている。
キヤノンの方がセンサー大きいのに、これには驚いた。
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
潰れた缶の立体感はニコンの方がしっかり認識できる。
一番の違いは、左の草のリアルさ。
キヤノンはのっぺりしているが、ニコンはクッキリ。
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
オートモードでの処理の差がこれは歴然。
ニコンは瞬間的に明るい写真を収めたが、キヤノンはピント合わせに戸惑った上に非常に暗い写真になった。
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
花の色はぱっと見ではキヤノンの方が美しい。
しかしよくよく見ると、花弁の色の濃淡まで描き出しているのはニコン。
さらに、葉のギザギザや葉脈のラインも、ニコンの方が鮮明。
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
逆光撮影。
どちらの仕上がりが好きは好みか?
手前の枝、キヤノンは完全に黒い影だが、ニコンには立体感が残っている。
対岸の壁も、ニコンの方が明るい。
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
手前の岩の凹凸、枝に残る葉の緑色、どちらもニコンが鮮明。キヤノンはスマホ写真のようにのっぺりしている。
ニコンの方がメリハリがあってミラーレス一眼の写真らしい。
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
ニコンは一番手前の石垣に一瞬でピントが合ってリアルな写真。背景ボケもある。
キヤノンはどこにピントが合っているのかわからず、背景までしっかり写り込んでいる。
陰影は弱く、やはりのっぺりしたスマホ調。
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
ニコンの方が圧倒的に明るい。
水や岩の表情も豊かだ。
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
花の色は、キヤノンが鮮やか。
しかし、キヤノンは葉の色も黄色味がかって見える。
ピントもどこに合っているかわかりづらい傾向。
対して、ニコンは花の色は褪せて見えるが、奥にしっかりピントが合っているし、陰影クッキリ描き出している。
ということで、ピントの正確さとスピードでは、比較にならないレベルでニコンが優れていた。
また、世間の噂以上に、ニコンの方が明暗をクッキリと捉え、ダイナミックな絵になっている。
どの写真も、オートモードのJPEG撮って出し。
標準レンズの撮影は、NIKON1 J5の圧倒的クオリティ勝ち。
センサーサイズが大きれれば美しい写真が撮影できるわけではないということを、初めて体感した。
つづいて、
単焦点レンズ
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
あらら、立体感、背景ボケともに今度はキヤノンの方が圧倒的に美しい。
-CANON EOS M100 -
-NIKON1 J5-
ニコンがのっぺりしているのに対して、キヤノンは明るい上に立体感もある。
ちなみにF値はニコン1.8F、キヤノン2.0F。
またまた、スペックとは逆の絵が出来上がってきた。
ニコンのキットレンズの単焦点は性能がかなり悪いようだ。
それは、D3300の純正単焦点との比較でも明白に感じていたことなのではあるが。。。
一方、CANONはAPS-Cで素性がよいものの、描写するプログラムが、よく言えば色を華やかに、悪く言えばメリハリのないスマホ的な仕上がりになるように調整されているのだろう。
(iPhone XRで撮影)
ということで、スマホからミラーレスに挑戦してみようというエントリーユーザーには、最高に小さくて軽くて、最強に綺麗な写真をフルオートで提供してくれるNIKON1 J5を迷うことなくオススメする。
どちらも旧式モデルなので、5万円未満で新品を、4万円未満で中古を購入できるだろう。
ほかのWEBサイトがおすすめしている最新機種、エントリー・ユーザーにはどれも高価過ぎると思うのだ。
ところが、私が小型ミラーレス機に求めているのは、あくまでメインとなる一眼レフのサブ機なのだ。
2台の一眼レフに高倍率レンズと超広角レンズをつけっぱなしにして、必要な時にぱっと取り出せる単焦点レンズ専用機としての。。。
となると、性能の低いNIKON1 J5の単焦点ではなく、キヤノンのEOS M100を持ち歩くことになる。
究極のお散歩カメラとしてならNIKON1 J5。
一眼レフのサブ機と割り切れるならEOS M100。
現時点の評価だ。
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