リフトドライバーに挑戦!60才になったので新しい冒険をします。

ウィークエンドだけトライします。Driveしたらジャーナルを書きます。よろしくお願いします。

ピンッ!と来た英語の表現 -4- お悔やみの言葉

2017-03-28 14:20:25 | 英語の表現
同僚のお母様が亡くなりました。私の年になると … 両親揃って全く問題なく元気という人はあまりいません。
私自身も15年ほど前父を亡くし、母もあちこち問題をかかえながら頑張っているという状態です。
いつまでも元気で生きていてもらいたいのは山々ですが、
痛いおもいや辛いおもいに長く耐えなくてはならないような治る見込みのない病気を患ってしまったら、
安らかな最後の時を迎えても、引き止めたいというよりは、
お疲れ様、ゆっくり眠ってくださいという気持ちの方が強いと思います。

アメリカでは、家族を亡くした人にハウスプラント(華やかなお花等がついていないもの)をおくるのが習慣ですが
(お葬式の会場とは別に、自宅におくるものです)、
(日本のように冠婚葬祭に神経質ではありませんので、心がこもっていれば基本的に何でもOKです …)
私は、鉢植えのお花をおくりました。毎日雨降りで、つつじがとてもきれいなので、
白に淡いピンクの模様がついているものを選びました。
そしてそのお花に付けるカードとカードに書くメッセージを考えている時に、
とても素敵な文章に出会いました。
Where there is sorrow, there is holy ground. 悲しみのある場所は、聖なる場所である。
これはOscar Wildeの言葉だそうです。
もしかすると詭弁すぎて快く思わない人もいると思うのですが、
私はこの文章を読んだ時、「死んだら誰でも仏様になる」という仏教の教えを思い出しました。
どちらの文章も、どんな人も死んだら全て許されるという事だと思います。

私は初めてアメリカに来た時、ニューヨークの尼僧院に住んで、付属の高校に通ったのですが、
その尼僧院で尼僧の方達がなくなる時、皆さん嬉しそうだったのを覚えています。
今になって思えば、子供だった私には分からなかった、死に伴う安堵が、高齢の尼僧達にはあったのだという事と、
矢張り信心深い方達は死ぬのが怖くないのだという事ですね。

高校を卒業して大学1年生のクリスマスに、
一番お世話になった高校時代の数学の先生が危篤という知らせを受けて尼僧院に戻ったのですが、
意識が朦朧としているシスター・キャサリン・ベロニカが、泣きながらベッドに近づいた私に、
"Honda……nice to see you again…."と言った後
「ホンダが買ってくれたガムが今まで噛んだ中で一番フレッシュで、口の中がとても気持ちがいい …」と、
言いながら昏睡状態になり、幸せな笑顔のまま亡くなりました。

Where there is sorrow, there is holy ground.
もし、残された家族が英語を話す方だったら、そして直ぐにお悔やみの言葉が思いつかなかったら、
是非この言葉をカードに添えて下さい。短いけれど、心を打つ言葉だと思います。

私がお花を買ってカードを添え、カードの言葉を選んだのは、このリンクです。
色々な場合の例文がありますから、参考にしてください。http://www.florist.com

ピンッ!と来た英語の表現 -3- Harry Potterの心の声

2017-03-27 13:23:00 | 英語の表現
ハリー・ポッターの第一巻では、まだ11才のハリーが、何もかも知らないことばかりで毎日右往左往します。
そして初めて尽くしの1年間の寮生活で、自分が誰なのか、何者なのか、という疑問を少しずつ払拭して育っていきます。
人間の世界で育ったのに、突然自分は魔法使いだと言われて、それもかなりの有名人であると言われて(魔法の世界では …)、
戸惑いながらも頑張ります。

でもやっぱり11才はかわいくて、嬉しい時は、心の中でクルッとバック転で回ります。
Harry’s heart did a somersault.
(ちなみに、とんぼがえりはsomersault、側転はcartwheel です。)
これが、第六巻で16才のハリーになると、A creature inside him was roaring in triumph.
ハリーの中の得体の知れない生き物が、勝利の雄叫びをあげていた。
と、変わるのですから、男の子はあなどれません。

ハリー・ポッター第一巻「賢者の石」が最初に出版された時、うちの息子は小学生でした。
学校で大人気のこの本を大切そうに抱えて歩き、毎日少しずつ読んでいました。
その内、大人達もこの本を読むようになり、全国的な大ベストセラーになったのですが、
興味深かったのは、イギリスとアメリカで、タイトルが変わった事です。
古い本は、アメリカで発売したものも、”Harry Potter and the Sorcerer’s Stone”で、
イギリス版と同じですが、1年後アメリカでベストセラーになった後発売されたものは、
”Harry Potter and the Philosopher’s Stone”になっています。
”Sorcerer”と”Philosopher”、同じような言葉ですが微妙にニュアンスが違うので、私は少し残念に思いました。
“Sorcerer”だと“黒魔術”とか“呪い”という印象が強くて、アメリカ人は嫌がったのですね。
当時は、この本を悪い本だと批判する人が大勢いました。
読めば誰にでも分かるのですが、)この石は、良い人が持つと良い展開があって、
悪い人が持つと悪いことになるのです。だから、良いことばかりではないのです。

日本語訳は、どちらかというと,アメリカ版英語の”Philosopher”に近いですよね。
もし私が訳していたら、「ハリー・ポッターと呪いの石」とか「ハリー・ポッターと魔術師の石」とかにしていて、
子供達には受け入れられず、ベストセラーにはならなかったでしょう …。
「賢者」で何よりでした。

ところで、ハリーポッターの本は、いつも私に素晴らしいプレゼントをくれるのですが、
今回読み直してみて、改めてまた9年前と同じフレーズが心に響きました。
そして色々なことを考えさせられました。
それは、It does not do to dwell on dreams and forget to live.
現実から逃避していては何も始まらない。

それから、
There are all kinds of courage.
It takes a great deal of bravery to stand up to our enemies, but just as much to stand up to our friends.


勇気には色々な種類がある。友達に意見するのは、敵に立ち向かうのと同じくらい多大な勇気を必要とする。
う~ん … これは本当に本当です。

ピンッ!と来た英語の表現 -2- Harry Potterの心の声

2017-03-23 12:58:46 | 英語の表現
最近またハリー・ポッターシリーズを読み返しています。

魔法使いの世界では、17才が成人のようです(ハリー・ポッターの世界では … ですね …)。
それで17才になると、細かい手仕事や一般的に面倒くさいこと
(さやえんどうの筋をとったり、掃除をしたり …)に魔法を使ってもよくなるのです。

また危険な魔法を使うことも許されます。
例えば、瞬間移動です。超能力的にはテレポーテーションとよばれている力ですね。
訳が分からないまま使うと、身体の一部が出発点に置き去りにされたり、
どこだか分からない場所に行ってしまったりするので、それなりに練習をして使い方を習得しなければならないのです。
そしてその後きちんとテストを受け合格しなければ、瞬間移動の魔法は使えません。
人間の世界でいうと、車の運転免許証をとる様な感じですね。

この瞬間移動のテスト前に、先生が生徒達に教えた心得は、 Destination, Determination, and Deliberation です。
日本語でいえば、“行き先を定めて”“余計なことを考えずに”、そして“慎重に実行する”です。

この3Dって凄く大切だと思いませんか?
瞬間移動はできないにしても、仕事でも勉強でも何でも、この3つができていれば成功するような気がします。
例えば私の身近な例でいえば、家の息子が体験したばかりの受験です。 Destination “何をしたいのか、どこの大学に行きたいのか”目標を設定して、 Determination
“他の事に目移りしないように頑張って、集中して勉強して”、そして Deliberation “テストや面接をしっかり受ける”という3Dができていれば、きっと合格できます。

お料理でもそうですよね。 Destination “何を作るか決めて” Determination “お料理に集中して” Deliberation “面倒くさがらず丁寧に作れば”、
美味しい献立になるはずです。 Destination , Determination, and Deliberation 、ハリーの親友の一人、勉強や難しいことが嫌いなロンは、
この言葉を聞くと頭が痛くなるから止めてくれと、優等生のハーマイオニーに頼み込む始末です。

だらしなくしていたい時には、確かにちょっと耳の痛い言葉ですね。

昨日、一昨日と、サンフランシスコは雨でしたが、今日は曇りで過ごしやすいお天気です。

ピンッ!と来た英語の表現

2017-03-15 16:03:26 | 英語の表現

珍しいことにビジネスの雑誌を読みました。(歯医者さんの待合室で、10年位前の雑誌です…)
世界のトヨタの社長さんの記事が出ていたからです。

アメリカでは、走っている車のほとんどがトヨタになってしまったという印象で、
(カリフォルニアだと10台に8台 … テキサスに出張で行った時も10台に2台 … あくまでも個人的な目算です)
それはもう恐ろしいくらいです。そんな凄い会社の社長さんですから、やっぱりちょっと興味があります。
先ず表紙の社長さんの顔の歯が、真っ白くて揃っていてとてもきれいなのが印象的でした。
アメリカ人は歯を気にするので、アメリカに住んでいるとどうしても最初に歯を見るようになってしまうのですが、
日本人は、女優さんでもモデルさんでも、歯がパーフェクトな人は滅多にいないし、
ましてや企業のトップや政治家で歯がこんなにきれいな人が日本にいるとは想像もしていなかったので、
驚いてそして嬉しく思いました。

そんな素敵な社長さんの経営方針を表したサブタイトルの短い文章が、またまた凄く素敵で、
思わず、おおおぉ~と声を出してしまったくらい大A+でした。

そのまま引用させていただきますね。
Toyata regards reflecting the interests of all stakeholders as an important management function. 
(NYSE, March/April 2006 Issue)トヨタは、経営姿勢として、利害関係にある人達全員の意見を取り入れ、事業に反映させる事が重要であると考えている。”
何と素晴らしい経営方針でしょう。
だからトヨタの車って老若男女に受けるんですね。誰が見ても良い製品が揃っているんですねぇ … 
そして国籍を問わず受け入れられるんですね … なぁーるほど …。

この文章の中に使われているstakeholder という言葉ですけれど、
このstake って、わりと曲者なんですよ。
辞書でみてみれば分かりますが、多種多様な意味があるのです。
“大切”“賭け”“利害”etc.が共通項であることは変わらないのですが、
えっ?!そんな意味もあるんですか … へぇ、そんな使い方もできるんですか … と、
驚く事がしばしばです。例えば、Someone’s life is at stakeといったら、誰かが危機にさらされているという意味です。
変わった例では、stake out、警察の張り込みです。

発音はステイクですけれど、多分日本の人は、ステーキ“steak”と間違えやすいので気をつけてください。

ずっと前、真面目で大切な会議をしている時に、ある日本の偉い方が、
stakeholder に関する私の説明を聞いて、
「ああ、アメリカだからステーキが大切なんですな、それならさしずめ日本人で言えば、
数の子ホールダーですなぁ … あっはっはっ … 」とおっしゃって、
日本のグループには、やや受けていましたが、
私が通訳してアメリカのグループに説明しても … 全く受けませんでした …。

トホホの巻きです。