リフトドライバーに挑戦!60才になったので新しい冒険をします。

ウィークエンドだけトライします。Driveしたらジャーナルを書きます。よろしくお願いします。

またまたぼんやりしていたら2020年、今年65才になります。

2020-03-14 05:05:39 | Books
コロナウィルスの情報を探していたら、この状況を予言していた小説があるというので探してダウンロードしました。
私の大好きな作家の一人ディーン・クーンツの作品です。
本は絶版ですが、オーディオブックは無料で入手できます。

クーンツ氏の作品はほとんどがホラーです。ミステリーというにはあまりにも恐怖要素が多すぎます。
説明のできない怪しい出来事と科学・化学が絶妙に入り交じり、私には超剛速球ど真ん中の分野です。

結論から言ってしまえば、コロナウィルス的存在は最後の最後にラスボスとして少しだけ登場するのですが、
物語の核となります。 その存在のせいでこんな事になってしまったのだというのが謎解きです。
この小説がコロナウィルスが巻き起こしている現在の状況を予言していたのかと言われると、それは疑問です。
ただウィルスの出自や噂されている人為的工作を言及している事は確かです。
病気の名前はコロナではなく、Wuhan400です。

私的には、クーンツ氏節で、訳の分からない状況からジワジワと事件が起き始め、
ヒントや手掛かりやアドバイスが春の小川の様にサラサラと流れ始め、
最後は怒涛の渦巻きになって滝壺に落ちていく感じがたまりません。
クーンツ氏の小説は悪い人が酷い目に遭い、良い人は絶対に助かるのでどんな事件が起きても安心して読めます。

ただ、コロナウィルスの予言をしているという記事は矢張り違います。
クーンツ氏は不特定多数の犠牲者が出る様な小説は書きません。

あと、私的に面白かったのは、前大統領がジョンソン氏だったり、レストランの駐車場に停まっているいる日本車がトヨタのセリカだったり、
1981年に書かれただけあって、私が大学生の頃の世の中の描写をそこここに発見できたことです。
後書きもとても面白くて大笑いしました。
クーンツ氏はホラー作家なのにユーモアのある方です。

実は、今年65才になり、保険も無料、年金ももらえ、静かな生活に入るはずが、何の間違いか有名なIT企業に採用され  
来週からお仕事始めます。
多分、世界で一番大きな会社です。年寄りは雇わないはずなのにどういう訳か先週採用通知が届きました。
これからはぼんやりしすぎず、キリッと暮らしていこうと決心しました。 
1日で首にならなければこのブログに毎日の出来事を書き留めます。
またよろしくお願いします。
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心に残った日本語の表現 - 天狼星から

2017-03-13 13:41:15 | Books

栗本薫さんの「天狼星」シリーズを読みました。もの凄く怖くて背筋がゾクゾクしてしまいました。
第一巻を読んで面白かったので、ダウンタウンの紀伊国屋さんで同じシリーズ6冊と、
オリジナルシリーズ(だと思います …)3冊(その内一冊は注文しました … 
アメリカで注文すると、入手できるまでに4週間以上かかります … )と、
もう一つ違うシリーズ2冊を買い込んでしまいました。
本は、買いのがすとなかなか次が入荷してこないので、あれば買ってしまいます。

いつもはもう少し丁寧なショッピングをしているのですが、今回は日本語の本で面白い物にしばらく出会っていなかったので、
ちょっと興奮して、いっぺんにたくさん買ってしまいました。
そして、本当は、一日一冊のペースでと思っていたのですが、二晩で全部(10冊です …)読んでしまいました … 
もちろん、寝不足疲れ腫れ目 … 会議にも集中できずトホホでした。

6冊のシリーズは、ゾディアックというサブタイトルがついているのですが、
この第2巻が非常に怖くて、わざわざリビングルームに移動して、家族がおしゃべりをしている中で読みました。本でこんなに怖かったのは、映画にもなって大ヒットした、”The Silence of the Lamb”以来です。
あの本も本当に怖かったです。たまたま家族が誰もいない日に読んでいたので、
まだ明るいにもかかわらずゾクゾクして周りが気になったのを覚えています。

そして「天狼星」の中で、素敵な表現に出会いました。“雨夜の星” という言葉です。

この言葉を目にした(耳にした)のは、私にとって初めてでした。
一般的な表現なのでしょうか、それとも中国の漢詩から引用したような表現なのでしょうか …。
どなたかに教えていただきたいです。「天狼星」の文中では、類まれなる美しさと才能のある人の事を表現しているのですが … 
私にわからないのは、雨の夜でも光っている程強い星なのか … 
もの凄く光っているけれど、雨の夜には見えない星なのか … どうなのでしょうか …。
現実には、雨の夜には星は一切見えませんけれど …。
すごく気になって、すごく素敵な表現です。どこかに語源や背景があるのならば、もの凄く知りたいと思っています。

ネットで少し調べて見たところ、
野口雨情氏による“雨夜の星”という歌があると知りました。
また、壺井栄作“雨夜の星”という小説もあるのですね。
映画があるという事ですから、是非探して観てみたいです。そして読み方ですけれど、
“雨夜の星”は“あまいのほし”だそうです。
読み方まで、何だかロマンティックです …。

私にとっての新しい日本語の表現に出会って色々と考えさせられたのは、本当に久しぶりで、凄くいい気持ちです。
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『十津川警部、特急「しまかぜ」で行く伊勢神宮』

2017-03-03 15:47:13 | Books
昨日読み終わった本、『十津川警部、特急「しまかぜ」で行く伊勢神宮』、ですが、
特に面白くも無く230ページの薄い本です。
ただ自分にとって興味深いエピソードがあったので、読んでよかったと思いました。

70年前の第二次世界大戦終局時の思い出話が事件に繋がるのですが、
その中で、当時15才の少年達が竹槍を作らされ、アメリカ兵が上陸して襲ってきたら槍で闘えと指示されていたという件です。
アメリカ兵は自動小銃をかまえ、パラシュートで降下する際にも様々な兵器を持っているという事がわかっているのにです。


実は、私がアメリカに来て2年後に大学に入学して日本語の教授にお会いした際、その竹槍の話が出たのです。
日本語のアンソニー教授は日本が大好きでコロンビア大学で日本について学び、
俳句や俳画に詳しく日本の美術史にも造詣の深い方でした。
そして折角一生懸命勉強した日本語が初めて役に立ったのが戦争中で、
日本軍の暗号解読や文書翻訳だったのが本当に悲しかったとおっしゃいました。
文書を翻訳する中で『竹槍』という言葉が頻繁に使われるようになり、
戦争が終わる頃には学生や主婦が竹槍で対戦する用意をしているという文章があったので、理解に苦しんだとの事だったのです。


まさか、爆撃機が飛び交い自動小銃で武装した相手に槍で立ち向かうようにという指示が出たとは、
考えられなかったとおっしゃったのです。
これは心構えの話なのか、何かの修業の話なのか解らなかったとおっしゃいました。


その時は、私も深く考えませんでした。
けれど今回、『十津川警部、特急「しまかぜ」で行く伊勢神宮』、を読んで、
当時の子供達は本当にこの様な訓練を受けていたのだと知りました。物悲しく切ない事です。

戦艦ミズーリ号を見学した際にも矢張り同じ経験をしました。
大きなミズリー号に0戦がつけた傷跡が余りにも小さく何の意味も効果も無かったという説明を聞いて苦しく切ない気持ちになりました。


もう二度と戦争が起きない様に祈ります。

今日のサンフランシスコは珍しく快晴です。
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