リフトドライバーに挑戦!60才になったので新しい冒険をします。

ウィークエンドだけトライします。Driveしたらジャーナルを書きます。よろしくお願いします。

サンフランシスコの幽霊 -3-

2023-06-02 09:07:50 | サンフランシスコの幽霊
先週末久しぶりにハイキングに出かけました。
サンフランシスコ郊外の静かな森です。
サンフランシスコ周辺20分辺りには何十という自然公園があって選び放題です。
この地に20年住んで、
Huddart Park
Crystal Springs Walk
Sugarloaf Park
Waterdog Park
Big Canyon Park
Hidden Canyon Park
Edgewood Park, etc...
と数多くの自然公園に行きました。
空で上げても次々と名前が出てきます。

何処の公園も自然に溢れ、木々が生い茂り、花が咲き乱れています。
サンフランシスコは人口80万人余りで大きな都市ではありませんが、
シリコンバレーを始めとするIT企業、そして大規模な農業、酪農業が盛んで、活気のある街です。

日本人にとって有り難いのは、空港から地下鉄でダウンタウンに直行でき、
レストランやショッピングも気軽に楽しめますし、
ホテルも数多くあります。
何泊かして旅行を楽しみ、帰りもまた地下鉄で空港にスッと行けますから、
車などの心配がありません。

ところで、自然公園に主人と二人で行った時、
おかしな男性を見かけました。
ジグザグに登っていくトレイルの折り返し点の空き地に、
初老の男性が座っていたのです。ディレクターチェアに座り、何か書かれたポスターサイズのボードを膝の上に載せています。
男性は白いセットアップのテニスウェアを着ていて、下からくる人達に何かを伝えたがっているようです。

深緑の中に光るほどきれいなホワイトのウェアです。

私と主人が通り過ぎてもこちらを向かなかったので、ポスターに何が書いてあるのかはわかりませんでした。

私たちがそのまま山道を登り続けていると、さっきのテニスウェアの男性が走り下りてきました。
ポスターを抱えて全力疾走です。

トレイルはエスカレーターのように登りと下りが分かれているのでぶつかりはしませんでしたが、
音もたてず周囲も気にせず物凄いスピードで降りて行きました。

少しして私たちが山道を降り始めると、テニスウェアの男性がポスターを掲げて山道を走って登って行きます。

約一時間山道を歩き回って停めてあった車に戻り水を飲みながら、主人と私は顔を見合わせました。
「彼は何か心残りがあったんだろうねぇ…」





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