ある日のランチタイム、新しく美味しいお弁当を売り始めたという噂の高級日本料理店をのぞきに行きました。
店内は広々としています。
天井が高くて2mもありそうなお相撲さんや歌舞伎のキャラクターの絵が壁に飾られています。
私はテーブル席には行かず、お持ち帰りコーナーに入りました。
噂通りたくさんのお弁当が並んでいます。
ざるそば、焼き魚、冷やし中華、かつ丼、天丼、etc.
私の大好きなものばかりです。
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私はTENDONとローマ字で書かれた列から一番上のお弁当を手に取りました。
蓋が透明なプラスティックなので、ご飯の上に美味しそうな海老天2本とたくあんが …2切、梅干しが1個のっているのが見えます。
うわぁ! おいしそう!
… … … え?! ちょ、ちょっと待って … …
ちょっと待って下さい。
これは天丼ではありません。
ご飯の上にのっているのは海老天ではなくてエビフライです。
二度見、三度見ををして、目をこすって、よーく見ても、黄色い衣にくるまった海老天ではなく、
こんがり茶色に揚がったエビフライだったのです。
私は少し泣きそうになりながら、勇気を出してレジのお兄さんに近づき、
すみません、このお弁当は天丼ではないと思いますと言いました。
レジのお兄さんは優しく微笑みながら、これはTENDONですよ、と言います。
私が、でも …、これは… …、と言いかけると、
お客様、こちらは当店の新製品でTENDON BENTOです。
日本では有名なメニューです。
と、私を見つめて少し憐れむように説明してくれます。
そこで私の涙腺崩壊です。
クレームを付けようとか、喧嘩をしようとかではなく
ただただエビフライと海老天は違うとと言いたかっただけなのですが、レジのお兄さんは呆れています。
少しするとビシッと黒いスーツを着込んだ男性が奥から出てきて私の方に真っ直ぐ進んできました。
May I help you Madam?
Do you have a question?
と聞いてきます。
私は泣きながら、
I am from Japan. This is not TENDON.と、とぎれとぎれに訴えました。
スーツの男性は、徐に警察手帳のようなものを胸ポケットから出し、私に見せました。
そこにはJapanese Cuisine Specialistと書かれています。
Excuse me Madam, this is called TENDON in U.S.A.
I hope you understand.
と、子供に諭すようにゆっくりと言いました。
私はべそをかいて口をへの字に結びました。
もう反論できませんでした。
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店内は広々としています。
天井が高くて2mもありそうなお相撲さんや歌舞伎のキャラクターの絵が壁に飾られています。
私はテーブル席には行かず、お持ち帰りコーナーに入りました。
噂通りたくさんのお弁当が並んでいます。
ざるそば、焼き魚、冷やし中華、かつ丼、天丼、etc.
私の大好きなものばかりです。
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私はTENDONとローマ字で書かれた列から一番上のお弁当を手に取りました。
蓋が透明なプラスティックなので、ご飯の上に美味しそうな海老天2本とたくあんが …2切、梅干しが1個のっているのが見えます。
うわぁ! おいしそう!
… … … え?! ちょ、ちょっと待って … …
ちょっと待って下さい。
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これは天丼ではありません。
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ご飯の上にのっているのは海老天ではなくてエビフライです。
二度見、三度見ををして、目をこすって、よーく見ても、黄色い衣にくるまった海老天ではなく、
こんがり茶色に揚がったエビフライだったのです。
私は少し泣きそうになりながら、勇気を出してレジのお兄さんに近づき、
すみません、このお弁当は天丼ではないと思いますと言いました。
レジのお兄さんは優しく微笑みながら、これはTENDONですよ、と言います。
私が、でも …、これは… …、と言いかけると、
お客様、こちらは当店の新製品でTENDON BENTOです。
日本では有名なメニューです。
と、私を見つめて少し憐れむように説明してくれます。
そこで私の涙腺崩壊です。
クレームを付けようとか、喧嘩をしようとかではなく
ただただエビフライと海老天は違うとと言いたかっただけなのですが、レジのお兄さんは呆れています。
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少しするとビシッと黒いスーツを着込んだ男性が奥から出てきて私の方に真っ直ぐ進んできました。
May I help you Madam?
Do you have a question?
と聞いてきます。
私は泣きながら、
I am from Japan. This is not TENDON.と、とぎれとぎれに訴えました。
スーツの男性は、徐に警察手帳のようなものを胸ポケットから出し、私に見せました。
そこにはJapanese Cuisine Specialistと書かれています。
Excuse me Madam, this is called TENDON in U.S.A.
I hope you understand.
と、子供に諭すようにゆっくりと言いました。
私はべそをかいて口をへの字に結びました。
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もう反論できませんでした。
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