本日詩のみ更新『浮氷柱浮氷柱』

目が眩むやうな光
模造花が揺れる路地裏で
昨日の雨で喉を潤す
膨らんだ身体を地べたにつけて
朝をついばむ小鳥の声
晴れ渡ってゆくのは
懐かしいほどの過去の記憶
面影残るプラットホーム
小さな呟き広がって
白線を転げる笑い声
思い出せるところまでで良いよ
一刻だけでも戻りたい
それでも目の前反らしては
逃げるやうに降りてゆく
取り残されてプラットホーム
私は独りまだ此処で
凍えた雪だるま抱えてる
例えすぐに消えてしまっても
棄てられなんてしないから