ワインスクール「ボワノワール」の「シャンパンが好き!」
第6回 B3回目 モンターニュ・ド・ランスのビオデナミ「ベレッシュ」
Beleche et Fils
・本拠地:モンターニュ・ド・ランス リュード村
・RM(レコルタン・マニュピュラン)
・1847年設立
・グラン・クリュは所有していないものの。所有している9.5haで拘りあるワイン造りを行っている。
・小樽にて発酵・熟成を行い、更に大樽(600ℓ樽)で熟成
・全てのキュヴェでマロラクティック発酵を行わない。
・天然酵母で1~1.5ヶ月かけてじっくり香りを引出、澱と共に長いリー・コンタクトを行い、ベースとなるワインをしっかりと造る事に注力
・2004年より全てビオロジック(一部ビオディナミ)にて規定よりはるかに低い収量に留める。
・ボランジェと同じ職人による樽や、DRCの中古樽などを使い分けている。
・低いドサージュ
Raphael et Vincent Bereche "Cru Selectionnes" ラファエル・エ・ヴァンサン・ベレッシュ クリュ・セレクショネ
シャンパーニュの生産者蔵元にて眠る澱抜き前の格付け一級村、特級村のヴィンテージ・シャンパーニュを探し求め試飲を重ねて選び抜いたコレクション。その土地と収穫年の個性が明確に表現されているかが剪定の基準となる。エルヴァージュ、デゴルジュマンとドザージュはベレッシュ自ら行う。全てエクストラ・ブリュット。
8アイテムをテイスティング
うち5アイテムは「クリュ・セレクショネ」
①No.33
Bereche Brut Reserve ベレッシュ・ブリュット・レゼルヴ
【ぶどう品種】PN1/3、Ch1/3、M1/3
☆デゴルジュマン 2018年1月 ドザージュ 7g/ℓ
☆ベーシック・キュヴェ。他の全てのキュヴェと同様にマロラクティック発酵は行わない。3品種を均等に1/3ずつブレンドし、ヴァン・ド・レゼルヴを30%用いる。24ヶ月の瓶熟成。ホーロータンクと樽にて醸造。2011年収穫が主体。
色調は比較的濃い目でピンクがかっています。スモモの香りが特徴。味わいも果実味たっぷり。ベーシック・キュヴェですが十分美味しいです。
②No.34
Bereche Les Beaux Regards Chardonnay Extra Brut 2013 ベレッシュ レ・ボー・ルガール シャルドネ エクストラ・ブリュット
【ぶどう品種】Ch100%
☆デゴルジュマン 2017年3月 ドザージュ 3g/ℓ
☆リュード村の石灰質が強い区画「ボー・ルガール(=美しい眺め)」が主体
柑橘系や白いお花の香り、酸もしっかりしていて、とてもミネラリー、塩味を強く感じます。
③No.35
Bereche Campania Remensisn Rose Extra Brut 2013 ベレッシュ カンパニア・レメンシス ロゼ エクストラ・ブリュット
【ぶどう品種】PN70%、Ch20%、M10%
☆デゴルジュマン 2017年3月 ドザージュ 3g/ℓ
☆DRCの古樽で醸造したコトー・シャンプノワを5%加える。
桃やチェリーの香り、ミントや胡椒の香りもします。苦味と僅かな渋味も感じられますが、きりっとした感じのロゼに仕上がっています。
~Raphael et Vincent Bereche "Cru Selectionnes La Collection~
④No.36
Cru Selectionnes Montagne Grand Cru 48 mois de Cave '10/'11 (Verznay) クリュ・セレクショネ モンターニュ グラン・クリュ 48モワ・ド・カーヴ(ヴェルズネイ)
【ぶどう品種】PN75%、Ch25%
☆瓶詰め 2012年5月 デゴルジュマン 2017年1月 ドザージュ 4g/ℓ 生産数 2,500本
ローストアーモンドやブリオッシュ、蜂蜜の香り。酸はこなれていて、余韻が長くなく、すっと抜ける感じ。
⑤No.37
Cru Selectionnes Cote Grand Cru (Avize) 2005 クリュ・セレクショネ コート グラン・クリュ(アヴィズ)
【ぶどう品種】Ch100%
☆瓶詰め 2006年3月 デゴルジュマン 2016年12月 ドザージュ 4g/ℓ 生産数 4,000本
柑橘系が香りもしますが、熟した桃の香りもします。ミネラリーで塩味も感じられますが、②のブラン・ド・ブランよりマイルド。
⑥No.38
Cru Selectionnes Montagne Premier Cru (Rully-la-Montagne 1999 クリュ・セレクショネ モンターニュ プルミエ・クリュ(リリー・ラ・モンターニュ)
【ぶどう品種】Ch50%、PN50%
☆瓶詰め 2000年8月 デゴルジュマン 2018年1月 ドザージュ 3g/ℓ
黄金色。熟成香、ダージリンの香り。旨味のある感じ。
⑦No.39
Cru Selectionnes Montagne Grand Cru (Mailly Champagne) 2002 クリュ・セレクショネ モンターニュ グラン・クリュ(マイィ・シャンパーニュ)
【ぶどう品種】PN80%、Ch20%
☆瓶詰め 2003年3月 デゴルジュマン 2017年1月 ドザージュ 4g/ℓ 生産数 1,181本
熟成香。ピノ・ノワールが主体とあってチェリーやラズベリーの香り、土の香りがします。酸は控えめ、余韻が長く感じられました。
⑧No.40
Cru Selectionnes Montagne Grand Cru (Verzenay)2003 クリュ・セレクショネ モンターニュ グラン・クリュ(ヴェルズネイ)
【ぶどう品種】PN70%、Ch30%
☆瓶詰め2009年3月 デゴルジュマン 2017年1月 ドザージュ 2g/ℓ 生産数 420本
香りは⑦と似ていますが、こちらの方がより肉厚で凝縮感があります。お肉に合いそう。ミネラル、塩味も感じ、バランス良く仕上がっていると感じました。
「クリュ・セレクショネ」の中では⑤のブラン・ド・ブランが一番人気でしたが、私は⑧が一番好みでした。
オードブル&チーズ付き
◆FROMAGE FRAIS フロマージュ・ブラン(牛乳、フレッシュ、ポワトゥ・シャラント圏)黒胡椒をかけていただきました。
◆SAINT-NECTAIRE サン・ネクテール(牛乳、セミハード、オーヴェルニュ圏)
◆BOUCHON D'ARMANCE ブション・ダルマンス(牛乳、白カビ、シャンパーニュ・アルデンヌ圏)
◆ARZUA ULLOA アルスア ウジョア(牛乳、セミハード、スペイン、ガリシア州)
黒木先生、皆さん 有り難うございました!
第6回 B3回目 モンターニュ・ド・ランスのビオデナミ「ベレッシュ」
Beleche et Fils
・本拠地:モンターニュ・ド・ランス リュード村
・RM(レコルタン・マニュピュラン)
・1847年設立
・グラン・クリュは所有していないものの。所有している9.5haで拘りあるワイン造りを行っている。
・小樽にて発酵・熟成を行い、更に大樽(600ℓ樽)で熟成
・全てのキュヴェでマロラクティック発酵を行わない。
・天然酵母で1~1.5ヶ月かけてじっくり香りを引出、澱と共に長いリー・コンタクトを行い、ベースとなるワインをしっかりと造る事に注力
・2004年より全てビオロジック(一部ビオディナミ)にて規定よりはるかに低い収量に留める。
・ボランジェと同じ職人による樽や、DRCの中古樽などを使い分けている。
・低いドサージュ
Raphael et Vincent Bereche "Cru Selectionnes" ラファエル・エ・ヴァンサン・ベレッシュ クリュ・セレクショネ
シャンパーニュの生産者蔵元にて眠る澱抜き前の格付け一級村、特級村のヴィンテージ・シャンパーニュを探し求め試飲を重ねて選び抜いたコレクション。その土地と収穫年の個性が明確に表現されているかが剪定の基準となる。エルヴァージュ、デゴルジュマンとドザージュはベレッシュ自ら行う。全てエクストラ・ブリュット。
8アイテムをテイスティング
うち5アイテムは「クリュ・セレクショネ」
①No.33
Bereche Brut Reserve ベレッシュ・ブリュット・レゼルヴ
【ぶどう品種】PN1/3、Ch1/3、M1/3
☆デゴルジュマン 2018年1月 ドザージュ 7g/ℓ
☆ベーシック・キュヴェ。他の全てのキュヴェと同様にマロラクティック発酵は行わない。3品種を均等に1/3ずつブレンドし、ヴァン・ド・レゼルヴを30%用いる。24ヶ月の瓶熟成。ホーロータンクと樽にて醸造。2011年収穫が主体。
色調は比較的濃い目でピンクがかっています。スモモの香りが特徴。味わいも果実味たっぷり。ベーシック・キュヴェですが十分美味しいです。
②No.34
Bereche Les Beaux Regards Chardonnay Extra Brut 2013 ベレッシュ レ・ボー・ルガール シャルドネ エクストラ・ブリュット
【ぶどう品種】Ch100%
☆デゴルジュマン 2017年3月 ドザージュ 3g/ℓ
☆リュード村の石灰質が強い区画「ボー・ルガール(=美しい眺め)」が主体
柑橘系や白いお花の香り、酸もしっかりしていて、とてもミネラリー、塩味を強く感じます。
③No.35
Bereche Campania Remensisn Rose Extra Brut 2013 ベレッシュ カンパニア・レメンシス ロゼ エクストラ・ブリュット
【ぶどう品種】PN70%、Ch20%、M10%
☆デゴルジュマン 2017年3月 ドザージュ 3g/ℓ
☆DRCの古樽で醸造したコトー・シャンプノワを5%加える。
桃やチェリーの香り、ミントや胡椒の香りもします。苦味と僅かな渋味も感じられますが、きりっとした感じのロゼに仕上がっています。
~Raphael et Vincent Bereche "Cru Selectionnes La Collection~
④No.36
Cru Selectionnes Montagne Grand Cru 48 mois de Cave '10/'11 (Verznay) クリュ・セレクショネ モンターニュ グラン・クリュ 48モワ・ド・カーヴ(ヴェルズネイ)
【ぶどう品種】PN75%、Ch25%
☆瓶詰め 2012年5月 デゴルジュマン 2017年1月 ドザージュ 4g/ℓ 生産数 2,500本
ローストアーモンドやブリオッシュ、蜂蜜の香り。酸はこなれていて、余韻が長くなく、すっと抜ける感じ。
⑤No.37
Cru Selectionnes Cote Grand Cru (Avize) 2005 クリュ・セレクショネ コート グラン・クリュ(アヴィズ)
【ぶどう品種】Ch100%
☆瓶詰め 2006年3月 デゴルジュマン 2016年12月 ドザージュ 4g/ℓ 生産数 4,000本
柑橘系が香りもしますが、熟した桃の香りもします。ミネラリーで塩味も感じられますが、②のブラン・ド・ブランよりマイルド。
⑥No.38
Cru Selectionnes Montagne Premier Cru (Rully-la-Montagne 1999 クリュ・セレクショネ モンターニュ プルミエ・クリュ(リリー・ラ・モンターニュ)
【ぶどう品種】Ch50%、PN50%
☆瓶詰め 2000年8月 デゴルジュマン 2018年1月 ドザージュ 3g/ℓ
黄金色。熟成香、ダージリンの香り。旨味のある感じ。
⑦No.39
Cru Selectionnes Montagne Grand Cru (Mailly Champagne) 2002 クリュ・セレクショネ モンターニュ グラン・クリュ(マイィ・シャンパーニュ)
【ぶどう品種】PN80%、Ch20%
☆瓶詰め 2003年3月 デゴルジュマン 2017年1月 ドザージュ 4g/ℓ 生産数 1,181本
熟成香。ピノ・ノワールが主体とあってチェリーやラズベリーの香り、土の香りがします。酸は控えめ、余韻が長く感じられました。
⑧No.40
Cru Selectionnes Montagne Grand Cru (Verzenay)2003 クリュ・セレクショネ モンターニュ グラン・クリュ(ヴェルズネイ)
【ぶどう品種】PN70%、Ch30%
☆瓶詰め2009年3月 デゴルジュマン 2017年1月 ドザージュ 2g/ℓ 生産数 420本
香りは⑦と似ていますが、こちらの方がより肉厚で凝縮感があります。お肉に合いそう。ミネラル、塩味も感じ、バランス良く仕上がっていると感じました。
「クリュ・セレクショネ」の中では⑤のブラン・ド・ブランが一番人気でしたが、私は⑧が一番好みでした。
オードブル&チーズ付き
◆FROMAGE FRAIS フロマージュ・ブラン(牛乳、フレッシュ、ポワトゥ・シャラント圏)黒胡椒をかけていただきました。
◆SAINT-NECTAIRE サン・ネクテール(牛乳、セミハード、オーヴェルニュ圏)
◆BOUCHON D'ARMANCE ブション・ダルマンス(牛乳、白カビ、シャンパーニュ・アルデンヌ圏)
◆ARZUA ULLOA アルスア ウジョア(牛乳、セミハード、スペイン、ガリシア州)
黒木先生、皆さん 有り難うございました!