ワインスクール「ボワノワール」の「シャンパンが好き!」
第4回 B1回目 RM「ポール・バラ」とNM「バロン・ド・ロスチャイルド」
Paul Bara
・本拠地:モンターニュ・ド・ランス ブージー村
・RM(レコルタン・マニピュラン)
・1800年代より居を構える。この村の南斜面の絶好の場所に30もの区画を所有
・当主は7代目にあたる、マダム・シャンダル
・父のポール・バラ氏は、この歴史と伝統の「ブージー・ルージュの名声と品質保護のために、アカデミー・デュ・ヴァン・ド・ブージーの創立に携わった人物。またクラブ・トレゾール・ド・シャンパーニュの主要メンバー。この組織では瓶内二次発酵のキュヴェが、会員の試飲チェックに認められないと、保障シールを得ることが出来ないという厳しい選考を行っている。
・フラッグシップであるスペシャル・クラブはこのシールを取得した出色のもの
・畑での作業はラ・リュット・レゾネを行う。
・果汁は一番搾りのキュヴェのみ使用し、プルミエ・タイユはネゴシアン・マニピュランへ売ってしまう。
Baron de Rothschild
・NM(ネゴシアン・マニピュラン)
・シャトー・ムートン・ロスチャイルドを所有するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド、シャトー・ラフィット・ロスチャイルドを保有するドメーヌ・バロン・ド・ロスチャイルド、そして シャトー・クラークを保有し金融業を主に営むバロン・エドモン・ド・ロスチャイルドの三社のロスチャイルドファミリーが、一家のこれまでの功績とロスチャイルド家の精神的価値を代表するシンボルとして、世界でも最も名声の高いワインの一つであるシャンパーニュを造ろうと考案されたのがシャンパーニュ・バロン・ド・ロスチャイルド・有するグラン・クリュの畑からボランジェを始めとする名だたるグラン・メゾンにプルミエ・タイユを分け与える。
・ボトルに施されているのは、1822年を起源とするロスチャイルド家の5人の兄弟の団結のシンボルとされる5本の矢が、一族の名前の起源となった『ロスチャイルド』= 赤い盾を囲んでいる一家の紋章。盾の下には、ロスチャイルド家のモットーである Concordia, Integritas, Industria 調和、誠実、勤勉という銘が刻まれ、バックラベルには各社のオーナーである3名のサインが記載されている。
・使用するのは、グラン・クリュ、プルミエ・クリュの中でも選りすぐった畑のブドウのみ。全キュヴェ、ドサージュ(補糖)は控えめ
ポール・バラ 3アイテム、バロン・ド・ロスチャイルド 4アイテムをテイスティング
①No.18
Paul Bara Grand Cru Bouzy Reserve Brut ポール・バラ グラン・クリュ・ブージー レゼルヴ ブリュット
【ぶどう品種】PN80%、Ch20%
☆真南向きの村で力強いピノ・ノワールが生まれる。テート・ド・キュヴェしか用いないこと、最低4年にわたって温度の低いセラーで熟成を行うこと、最終的に瓶内に残る糖度が6~8g程度と少ないことが特徴。
②No.19
Paul Bara Grand Cru Bouzy Grand Rose Brut ポール・バラ グラン・クリュ・ブージー グラン・ロゼ ブリュット
【ぶどう品種】PN70%、Ch18%、ブージー・ルージュ12%
③No.20
Paul Bara Grand Cru Bouzy Brut Millesime 2010 ポール・バラ グラン・クリュ・ブージー ブリュット ミレジム
【ぶどう品種】PN90%、Ch10%
☆タンクのみで発酵と熟成を行う。
※スペシャル・クラブは売れ切れだったそうです。参考まで
Paul Bara Grand Cru Bouzy Special Club Brut ポール・バラ グラン・クリュ・ブージー スペシャル・クラブ ブリュット
【ぶどう品種】PN67%、Ch33%
④No.21
Baron de Rothschild Brut バロン・ド・ロスチャイルド ブリュット
【ぶどう品種】Ch60%、PN40%
☆基本となるブリュットはアッサンブラージュによりバランスを追求。リザーヴワインを40%も配合
⑤No.22
Baron de Rothschild Rose バロン・ド・ロスチャイルド ロゼ
【ぶどう品種】Ch85%、PN15%
☆3年間熟成させたピノ・ノワールの赤ワインを添加。さらにデコルジュマン後、6~9ヶ月の瓶熟成。
⑥No.23
Baron de Rothschild Blanc de Blancs バロン・ド・ロスチャイルド ブラン・ド・ブラン
【ぶどう品種】Ch100%
☆コート・デ・ブラン地区アヴィズ、クラマン、メニル・シュール・オジェ、オジェ、ヴェルチュで収穫。同じシャルドネで仕込んだリザーヴワインを40%も使用。
⑦No.24
Baron de Rothschild Blanc de Blancs Vintage 2008 バロン・ド・ロスチャイルド ブラン・ド・ブラン ヴィンテージ
【ぶどう品種】Ch100%
☆ファースト・ヴィンテージの2006年は、メゾン初のプレスティージュ・キュヴェ。ドサージュは6g/L。
テイスティングは、バロン・ド・ロスチャイルドとポール・バラの飲み比べを順にしていきました。シャルドネ比率の高いバロン・ド・ロスチャイルドが先に出されました。
1.④と① 基本となるブリュット同士の比較
ピノ・ノワール比率の高い方が好きな私にとっては④が好み
2.⑤と② ロゼ同士の比較
これも同じく⑤が好み
3.⑥と③
これはタイプが違うので、どちらも美味しいとしか言いようがありません(笑)。
⑥のブラン・ド・ブランはなかなか美味しい。
⑦ミレジメは香りに複雑さと熟成感が出て更に美味しかったです。
ポール・バラはピノ・ノワール比率が高いので力強さは感じられましたが、丁寧に綺麗に作られている感じで、どこか「ほっこり」感があるシャンパーニュです。やはりRMのせいでしょうか。
バロン・ド・ロスチャイルドは全体的に甘味が強い感じがしました。どうも値段の割には・・・という感があって仕方がないのですが、ブラン・ド・ブランは素直に美味しかったです。特にミレジム
オードブル&チーズ付き
◆FROMAGE FRAIS フロマージュ・ブラン(牛乳、フレッシュ、ポワトゥ・シャラント圏)ペッパーが入っている
◆CAMEMBERT AUX CALVADOS カマンベール・オ・カルヴァドス(牛乳、白カビ、バス・ノルマンディ圏)
◆ROTOLO VITE ロトロ・ヴィーテ(山羊乳、ソフト、ピエモンテ州)ブドウの葉で包まれている
黒木先生、皆さん 有り難うございました!
第4回 B1回目 RM「ポール・バラ」とNM「バロン・ド・ロスチャイルド」
Paul Bara
・本拠地:モンターニュ・ド・ランス ブージー村
・RM(レコルタン・マニピュラン)
・1800年代より居を構える。この村の南斜面の絶好の場所に30もの区画を所有
・当主は7代目にあたる、マダム・シャンダル
・父のポール・バラ氏は、この歴史と伝統の「ブージー・ルージュの名声と品質保護のために、アカデミー・デュ・ヴァン・ド・ブージーの創立に携わった人物。またクラブ・トレゾール・ド・シャンパーニュの主要メンバー。この組織では瓶内二次発酵のキュヴェが、会員の試飲チェックに認められないと、保障シールを得ることが出来ないという厳しい選考を行っている。
・フラッグシップであるスペシャル・クラブはこのシールを取得した出色のもの
・畑での作業はラ・リュット・レゾネを行う。
・果汁は一番搾りのキュヴェのみ使用し、プルミエ・タイユはネゴシアン・マニピュランへ売ってしまう。
Baron de Rothschild
・NM(ネゴシアン・マニピュラン)
・シャトー・ムートン・ロスチャイルドを所有するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド、シャトー・ラフィット・ロスチャイルドを保有するドメーヌ・バロン・ド・ロスチャイルド、そして シャトー・クラークを保有し金融業を主に営むバロン・エドモン・ド・ロスチャイルドの三社のロスチャイルドファミリーが、一家のこれまでの功績とロスチャイルド家の精神的価値を代表するシンボルとして、世界でも最も名声の高いワインの一つであるシャンパーニュを造ろうと考案されたのがシャンパーニュ・バロン・ド・ロスチャイルド・有するグラン・クリュの畑からボランジェを始めとする名だたるグラン・メゾンにプルミエ・タイユを分け与える。
・ボトルに施されているのは、1822年を起源とするロスチャイルド家の5人の兄弟の団結のシンボルとされる5本の矢が、一族の名前の起源となった『ロスチャイルド』= 赤い盾を囲んでいる一家の紋章。盾の下には、ロスチャイルド家のモットーである Concordia, Integritas, Industria 調和、誠実、勤勉という銘が刻まれ、バックラベルには各社のオーナーである3名のサインが記載されている。
・使用するのは、グラン・クリュ、プルミエ・クリュの中でも選りすぐった畑のブドウのみ。全キュヴェ、ドサージュ(補糖)は控えめ
ポール・バラ 3アイテム、バロン・ド・ロスチャイルド 4アイテムをテイスティング
①No.18
Paul Bara Grand Cru Bouzy Reserve Brut ポール・バラ グラン・クリュ・ブージー レゼルヴ ブリュット
【ぶどう品種】PN80%、Ch20%
☆真南向きの村で力強いピノ・ノワールが生まれる。テート・ド・キュヴェしか用いないこと、最低4年にわたって温度の低いセラーで熟成を行うこと、最終的に瓶内に残る糖度が6~8g程度と少ないことが特徴。
②No.19
Paul Bara Grand Cru Bouzy Grand Rose Brut ポール・バラ グラン・クリュ・ブージー グラン・ロゼ ブリュット
【ぶどう品種】PN70%、Ch18%、ブージー・ルージュ12%
③No.20
Paul Bara Grand Cru Bouzy Brut Millesime 2010 ポール・バラ グラン・クリュ・ブージー ブリュット ミレジム
【ぶどう品種】PN90%、Ch10%
☆タンクのみで発酵と熟成を行う。
※スペシャル・クラブは売れ切れだったそうです。参考まで
Paul Bara Grand Cru Bouzy Special Club Brut ポール・バラ グラン・クリュ・ブージー スペシャル・クラブ ブリュット
【ぶどう品種】PN67%、Ch33%
④No.21
Baron de Rothschild Brut バロン・ド・ロスチャイルド ブリュット
【ぶどう品種】Ch60%、PN40%
☆基本となるブリュットはアッサンブラージュによりバランスを追求。リザーヴワインを40%も配合
⑤No.22
Baron de Rothschild Rose バロン・ド・ロスチャイルド ロゼ
【ぶどう品種】Ch85%、PN15%
☆3年間熟成させたピノ・ノワールの赤ワインを添加。さらにデコルジュマン後、6~9ヶ月の瓶熟成。
⑥No.23
Baron de Rothschild Blanc de Blancs バロン・ド・ロスチャイルド ブラン・ド・ブラン
【ぶどう品種】Ch100%
☆コート・デ・ブラン地区アヴィズ、クラマン、メニル・シュール・オジェ、オジェ、ヴェルチュで収穫。同じシャルドネで仕込んだリザーヴワインを40%も使用。
⑦No.24
Baron de Rothschild Blanc de Blancs Vintage 2008 バロン・ド・ロスチャイルド ブラン・ド・ブラン ヴィンテージ
【ぶどう品種】Ch100%
☆ファースト・ヴィンテージの2006年は、メゾン初のプレスティージュ・キュヴェ。ドサージュは6g/L。
テイスティングは、バロン・ド・ロスチャイルドとポール・バラの飲み比べを順にしていきました。シャルドネ比率の高いバロン・ド・ロスチャイルドが先に出されました。
1.④と① 基本となるブリュット同士の比較
ピノ・ノワール比率の高い方が好きな私にとっては④が好み
2.⑤と② ロゼ同士の比較
これも同じく⑤が好み
3.⑥と③
これはタイプが違うので、どちらも美味しいとしか言いようがありません(笑)。
⑥のブラン・ド・ブランはなかなか美味しい。
⑦ミレジメは香りに複雑さと熟成感が出て更に美味しかったです。
ポール・バラはピノ・ノワール比率が高いので力強さは感じられましたが、丁寧に綺麗に作られている感じで、どこか「ほっこり」感があるシャンパーニュです。やはりRMのせいでしょうか。
バロン・ド・ロスチャイルドは全体的に甘味が強い感じがしました。どうも値段の割には・・・という感があって仕方がないのですが、ブラン・ド・ブランは素直に美味しかったです。特にミレジム
オードブル&チーズ付き
◆FROMAGE FRAIS フロマージュ・ブラン(牛乳、フレッシュ、ポワトゥ・シャラント圏)ペッパーが入っている
◆CAMEMBERT AUX CALVADOS カマンベール・オ・カルヴァドス(牛乳、白カビ、バス・ノルマンディ圏)
◆ROTOLO VITE ロトロ・ヴィーテ(山羊乳、ソフト、ピエモンテ州)ブドウの葉で包まれている
黒木先生、皆さん 有り難うございました!