まだまだ暑いが日続きそうですね。
今年は麦茶の代わりにハトムギ茶。
民間療法でもイボ取りとして知られているので
薬局でもいろいろなハトムギ茶が取り揃えてありますが、
これは飲み易く家族にも好評です。
いえ、イボができてるわけではないのですがね、
美肌、目指したいね、
この年でもいいよね(^^;)ってことで。
養生訓の著者、貝原益軒が「大和本草」において
イボ取りの薬として紹介してから広まった療法ですが、
本家中国の古典にはこの効用については全く記されていないとか。
益軒先生、思い当たる節があったということでしょうか。
「神農本草経」には筋肉の異常緊張による引きつけ、関節炎、
疼痛のある麻痺に良いとの記述、
「本草綱目」には筋肉中の邪気を除き腸胃を利して水腫を消す、とあります。
でんぷん、たんぱく質、多糖類、脂肪油、ミネラル、ビタミンB1,食物繊維、抗腫瘍成分のコイキセノリドなどをふくむ優れた食材。
お茶だけではもったいない感じ。
お粥にしたら余すところなくいただけます。
ただ、硬いため水戻し時間が必要なのでパッケージをよく読んだ方がいいですね。
噛んで歯にネチネチ付くものが良品、とされています。
ハトムギ
生薬名は薏苡仁(ヨクイニン)。
薏苡仁は種皮を除いた種子を乾燥させたもので、
ハトムギは種皮をつけたまま乾燥させたもの。
薬効は排膿、消炎、利尿、強壮、鎮痛。
腹部痛、関節痛、関節浮腫、化膿性疾患などに用いられる。
ハトムギの薬効の基本は体内の老廃物を運び去ること。