1.新日本石油は16日、原油価格の高騰などで6月の原油調達コストが前月と比べ1リットル当たり8.7円上昇する見通しを明らかにした。出光興産も6月後半のコストが同月前半に比べ約7円上昇する見通し。これを受けて各社は7月のガソリン卸値を前月比で7―9円程度引き上げると見られ、レギュラーガソリンの店頭価格が初めて180円を突破する可能性が出てきた。
新日石は現状の原油価格と為替水準が25日まで続けば、6月の調達コストは原油価格の上昇で1リットル当たり6.9円、円安の進行によって1.8円上昇し、合計で8.7円のコスト増になるという。 NIKKEI NET
2.石油元売り大手のジャパンエナジーは25日、ガソリンなど石油製品の卸値を7月1日に1リットルあたり10円引き上げる方針を明らかにした。ガソリンの全国平均小売価格は買い控えから2週続けて下落しているが、来月以降、レギュラーガソリンで1リットルあたり180円前後まで上昇する可能性が出てきた。
ジャパンエナジーは、原油高と円安で原油調達コストが上がっていることを理由に卸値を上げる。大手の新日本石油と出光興産は27日に7月1日からの卸値を発表する。この2社も7~9円程度引き上げる見込みだ。
石油情報センターによると、23日現在のレギュラーガソリン1リットルあたりの全国平均小売価格は172.0円で、前週(16日)より0.3円下がった。都道府県別では北海道や東京、愛知、大阪、福岡など33都道府県で下落。上昇は秋田、茨城、香川、宮崎など6県だけで、千葉、京都、島根、山口など8府県が横ばいだった。 朝日新聞
3.石油元売り各社は18日、原油価格の高騰に伴う調達コストの増加で、7月のガソリンの卸値を10円近く値上げする見通しを明らかにした。6月のレギュラーガソリンの全国平均小売価格は1リットル=170円台前半で推移しており、7月には87年の統計開始以来初めて180円台に達する公算が大きくなっている。
原油価格は6月に入り、米国の先物相場で1バレル=140ドル台に迫るなど、史上最高値の更新が続いている。現在の水準が6月下旬まで続いた場合、最大手の新日本石油は卸値を8円以上、昭和シェル石油は9円以上引き上げる見通し。6月後半の卸値を1.7円値上げした出光興産も7月に7円程度の値上げを検討している。
石油情報センターが18日発表したガソリンの小売価格調査(16日現在)によると、レギュラーガソリンの全国平均小売価格は前週の9日比0.1円安の172.3円。価格高騰による販売減の懸念から一部のガソリンスタンドで値下げしたとみられるが、7月には再び過去最高を大幅に更新する見通しだ。 毎日新聞