だいぶ前のことになるが(というか、ネタに困っているので昔話を引っ張り出すことにしたが)、いつものように点けっ放しのテレビで「日本全国アツアツごはんの友羅臼編」という特集をやっていた。TBS系列の「知っとこ!」である。これまたいつものように何とはなしに見ていたのだが、その中で真鱈の卵を使った「たらこめし」が紹介されていた。ごくごく普通の漁師の家庭が映り、その家のお母さんが真鱈の子を皮からしごきだしたものを鍋に入れ、そこに地元特産の羅臼昆布醤油という出汁醤油をどぼどぼと加えて漬けこむだけ。そんな料理とも言うのもおこがましいくらいのレシピではあったが、その後の映像を見なくてもご飯にかけて良し、酒の肴に良しであることは想像するに難くない。早速作ってみようと思ったのだが、まずは真鱈の子が手に入るかどうかが問題である。主婦の皆さま方はご存知でしょうが、一般的に「たらこ」と呼ばれているのはスケソウダラの卵巣で、真鱈の子はそれとはまったく違っていて、外見は真っ黒だし、一腹の大きさも4~5倍はある。時期の問題もあるだろうが、東京で普通に店頭に並んでいるようなものではない。築地にでも買い出しに行こうかなとも思ったが、面倒くさいので近所にある鮮魚問屋直営の店に行ってみて、なかったら諦めようと思っていたら、何の苦労もなく手に入れることができた。後は羅臼昆布醤油ということになるが、そんなローカルなものがそう易々と近所のスーパーで手に入るとは思えないし、これだけのためにお取り寄せするのも待っていられない。というわけで、どうせ味は大して違わないだろうと勝手に決め付け、いくら醤油漬けを作った時の漬け汁で代用することにした。鍋に昆布を1~2枚入れ、醤油1、日本酒1/4、みりん1/8を煮切るだけのことである。
漬け汁を冷ます間に、真鱈の皮から卵をしごき出し、細かな血管のようなものを取り除いたのだが、これが結構細かい作業で時間がかかる。後で調べてみると、水で洗う人もいるようである。ともあれ、こうして取り出した卵を漬け汁に漬け、2~3時間置いてできあがったものが冒頭の写真である。
味の方は想像していたとおりの出来で、ちまちまとつまみながら酒を飲んだり、どっさりとご飯の上にのせて食べたりとその味を満喫したのでした。生の真鱈の子を使うので、冬場限定の肴ではありますが、みなさまもいい材料が手に入った時にはぜひどうぞ。日本酒に合いますよお
漬け汁を冷ます間に、真鱈の皮から卵をしごき出し、細かな血管のようなものを取り除いたのだが、これが結構細かい作業で時間がかかる。後で調べてみると、水で洗う人もいるようである。ともあれ、こうして取り出した卵を漬け汁に漬け、2~3時間置いてできあがったものが冒頭の写真である。
味の方は想像していたとおりの出来で、ちまちまとつまみながら酒を飲んだり、どっさりとご飯の上にのせて食べたりとその味を満喫したのでした。生の真鱈の子を使うので、冬場限定の肴ではありますが、みなさまもいい材料が手に入った時にはぜひどうぞ。日本酒に合いますよお
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます