新宿二丁目で職務質問を受けてからまだ1週間も経っていない夜のこと。遅くまで残業をして、もうすぐ日付も変わろうかという時間に家にたどり着いた。
真夜中の東京は真っ暗というわけではないが、玄関先の門灯が点けられていることはない上に、ちょうど街灯の切れ目に当たっているところから、妙に闇が濃い。そんな玄関先でいつものように鞄を開けて鍵を出そうとしたのだが、いつものキーホルダーが見当たらない。普段ならインナーにクリップ留めをしてあるので、すぐに出てくるのだが、どうやらそのクリップが外れてしまったようなのである。仕方なく近所のコンビニで買って来た夕食の袋を置き、本格的に鞄をあけてがさごそと捜索。書類の下に紛れ込んでいたので、ちょっと時間はかかったが、そうは言ってもせいぜい5分くらいのことだったと思う。百円ショップで新しいキーホルダーでも買おうかなと思いながら、再びレジ袋を持ち上げて鍵を差し込み、ドアを開ける。その瞬間、何とも言えない感覚に襲われたので、振り返ってみた。
すると10mほど後方を急にUターンをして走って行く白い自転車と警察官の姿が見えたのである。お巡りさんはぎっこらぎっこらと重そうにペダルを踏みながら、よれよれと遠ざかっていく。その後ろ姿はまるで何事もなかったかのようでいながらも、「いやいや、別にあなたを疑っていたわけではないんですよ。」と言い訳している声が聞こえてくるような背中である。そのわざとらしさが何とも言えず可笑しくて、私の頭の中には警官姿の加藤茶が「わ~たし~が~♪」と女の操を歌いながら自転車に乗っている、あの八時だョ!全員集合の場面が鮮やかに映し出されていたのである。
そりゃまあ、深夜にオジサンが玄関先でごそごそやっていれば怪しいとは思うけどね。お役目ご苦労さまです。
真夜中の東京は真っ暗というわけではないが、玄関先の門灯が点けられていることはない上に、ちょうど街灯の切れ目に当たっているところから、妙に闇が濃い。そんな玄関先でいつものように鞄を開けて鍵を出そうとしたのだが、いつものキーホルダーが見当たらない。普段ならインナーにクリップ留めをしてあるので、すぐに出てくるのだが、どうやらそのクリップが外れてしまったようなのである。仕方なく近所のコンビニで買って来た夕食の袋を置き、本格的に鞄をあけてがさごそと捜索。書類の下に紛れ込んでいたので、ちょっと時間はかかったが、そうは言ってもせいぜい5分くらいのことだったと思う。百円ショップで新しいキーホルダーでも買おうかなと思いながら、再びレジ袋を持ち上げて鍵を差し込み、ドアを開ける。その瞬間、何とも言えない感覚に襲われたので、振り返ってみた。
すると10mほど後方を急にUターンをして走って行く白い自転車と警察官の姿が見えたのである。お巡りさんはぎっこらぎっこらと重そうにペダルを踏みながら、よれよれと遠ざかっていく。その後ろ姿はまるで何事もなかったかのようでいながらも、「いやいや、別にあなたを疑っていたわけではないんですよ。」と言い訳している声が聞こえてくるような背中である。そのわざとらしさが何とも言えず可笑しくて、私の頭の中には警官姿の加藤茶が「わ~たし~が~♪」と女の操を歌いながら自転車に乗っている、あの八時だョ!全員集合の場面が鮮やかに映し出されていたのである。
そりゃまあ、深夜にオジサンが玄関先でごそごそやっていれば怪しいとは思うけどね。お役目ご苦労さまです。
良かったですね、もう少し時間がかかったら
「もしもし、貴方そこでなにしてるの?」
な~んて聞かれてたかも?
自宅前でそれは厳しいですよね(笑)
遅くまでお疲れ様でした。
門があるわけでもないし、
あんなに堂々と盗みに入る人もいないとは思うんですけどねえ。
だから声かけずに見てただけなのかも