この家に何しにきたの?
そこんところが分からない。顔を見合わせて
寝ている足を避けるから?
「声を立てないで、だいじょうぶ、ぼくだよ。
声を立てず、深いため息をもらす。
振り返って、青ざめた顔。
ぼ、ぼくつて、だれなの?
朝、目を覚まして見ると、赤の他人さまが一緒に寝ているじやないか。
人の許可もえず、ドサクサに入ってくる。
家に住んでいる者としたら、文句の一つも言いたくなる。
「あんた、いつからいたの?」
俺はたじろいだね、
おれ、おれ、友達が寝ろと言ったので、寝ただけなので。
友達は一言の弁明もしない。俺て一体なんなんだ!
それはそれ、
俺は他人の家でも寝れば、俺の家と思うが。
他人さまにはそれが違うだ。
今じゃ有り得ない。
だが、他人さまのものは、俺のもの。
あつはは、俺のものは俺のもの。
これが普通だ。
金がなくても食えるのだ。元来、ひとの付き合つてものは、
相身互いの付き合いだ。今は、狭く窮屈で嫌な世界。
貧しい国では、金を持っているところにセビっていつて
その者が貧しくなつたら、お返しにおごってもらう。
これを何回もすると怒ら、それにめげずトコトン説得して
拝み倒してごちになる。
この根性たるや、男の鏡のごとしだ。
ベトナム🇻🇳でチケット🎫が切れで1週間ほどの滞在
させられたことがあつた。コーヒーショップでビリチビリ
と話しながら飲んでいたが、どうしても時間があまり過ぎて。
ドテンみたいな所に行って、イスロラの卵を購入した。
鳥の小鳥が入っているんだ、食べろと言われたがいささか食べられない。
時期に、ベトナムの家にもどることにした。やはり退屈だ。
他の国に来たら、やたやに放浪癖がついて仕方がない。
性格はおっとり型なんだが。この国は暑くて湿気もありムンムン
として住みにくい。人はおとなしく、静かなところは苦手だ!
どこかに行きたいとせがんでみると、夕方にバイクで🛵街まで行くことになった。
その時だ、大混雑で時間のダッシュ💨の真っ最中に入ったものだから。
対抗バイク🛵が線からはみ出て、正面からやって来た。
これには驚いた。とっさに避けたが少し接触して倒れた。
相手もケガもないことだし、その場を逃げることにした。日本人とバレると
後がマズイことになる。ベトナム🇻🇳は貧しいところだ、日本人と分かると
金をせびってくる。
街の広場で祭りがあるので、そこで食事をすることにした。食事と言っても
安いものを買ってきて、ビール🍺などを飲む程度だ。気性はおとなしく。
タイ🇹🇭などでは、ドンチャン騒ぎして踊り廻ったりはなく。
奴ら、どこの野蛮人かと、目をギョギョさせられた。(続)