「チェ、うまく仕組んだもんだ。
ああ、なんと?
チャンスよ、チャンス、この時がやって来たのを待っていたのよ。」
この子を捕まえて。
誰にも見られたらダメ。
たった一粒のすき間のワナにまんまと引っかかった。
何を言ってるです。
やっぱりあの時の人?
何か御用ですか!
ああ、ポケットからメモを取り出して渡そうとした。
怪しいたらありゃしない。
別に見られて、何かをされないか心配してない。
まずいこと書いてないので、僕は逃げ腰の構えをとった。
「僕はこれを見ちゃいけないことになっています。」
ゲテムチャレ!
奇人、変人のたぐいのものは?
ここまで追い込まれて、悪あがきはよせよ。
おい、なぁ、これなんだろう。
「答えろ」
私の言ったのを返事しなさい。
そう期待されても!
俺は悪人、君は美人。どちらも盗人どうしなら。
折り合いもつこうと言うものだ。(笑い)