この家に何しにきたの?
そこんところが分からない。顔を見合わせて
寝ている足を避けるから?
「声を立てないで、だいじょうぶ、ぼくだよ。
声を立てず、深いため息をもらす。
振り返って、青ざめた顔。
ぼ、ぼくつて、だれなの?
朝、目を覚まして見ると、赤の他人さまが一緒に寝ているじやないか。
人の許可もえず、ドサクサに入ってくる。
家に住んでいる者としたら、文句の一つも言いたくなる。
「あんた、いつからいたの?」
俺はたじろいだね、
おれ、おれ、友達が寝ろと言ったので、寝ただけなので。
友達は一言の弁明もしない。俺て一体なんなんだ!
それはそれ、
俺は他人の家でも寝れば、俺の家と思うが。
他人さまにはそれが違うだ。
今じゃ有り得ない。
だが、他人さまのものは、俺のもの。
あつはは、俺のものは俺のもの。
これが普通だ。
金がなくても食えるのだ。元来、ひとの付き合つてものは、
相身互いの付き合いだ。今は、狭く窮屈で嫌な世界。
貧しい国では、金を持っているところにセビっていつて
その者が貧しくなつたら、お返しにおごってもらう。
これを何回もすると怒ら、それにめげずトコトン説得して
拝み倒してごちになる。
この根性たるや、男の鏡のごとしだ。
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