4月に入り春のチョウが出そろいましたので、マイフィールドにおける「越冬を除くチョウの初見時期」が早まってきている傾向をグラフにしてみました。2012年から記録をつけていますので、意味のあるデータになりつつあると思います。
条件:
1. マイフィールドもしくはトランセクトルートで見たその年羽化のチョウを対象とする(遠征等別の場所で見たチョウは含めない)
2. 発生の早い種から3種の平均日をその年の蝶の発生日とする(うっかり羽化によるばらつき軽減のため)
3. グラフの縦軸は3月1日を1、3月2日を2としてプロットする
4. 比較のため東京都の桜開花日(気象庁発表)を合わせてプロットする
図.結果のグラフとシーズン初見が早かったTop3のリスト
考察:
うーん、明らかに発生が早まっていますね。特にここ3年は桜の開花の早まりをも上回る勢いで発生が早まっています。近年はまだ花が咲いていないのに発生してしまっているケースもあり、どうするのかなー?と心配になります。このずれ(植物の開花とチョウの発生)が広がりすぎると数が減るなどの悪影響もでそうです。
種別ではやはりモンシロチョウが活躍ですね。2017年のベニシジミと2023年のヤマトシジミはうっかり羽化だと思います(2頭目を見るまで7日以上あいていたので)。来年以降もデータを取っていこうと思います。
また、昨年から行っているトランセクト調査ですが、昨年は4月スタートでしたが、今年は3月スタートとし、4回ほど調査しました。まだチョウは少ないですが、モンシロチョウは順調に発生している感じで一安心です。4月にどのくらい増えるかが楽しみです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
蝶雑記(その3)は:2022トランセクト調査まとめ
蝶雑記(その2)は:出会った蝶の県別統計
蝶雑記(その1)は:庭の蝶びっくりベスト10
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