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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
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活断層及び海溝型地震の長期評価結果一覧(2021年1月1日での算定)

2021年02月03日 11時55分44秒 | 地理・地震
〇活断層で起きる地震は、発生間隔が数千年程度と長いため、30年程度の間の地震発生確率値は大きな値とはなりません。例えば、平成7年(1995年)兵庫県南部地震の発生直前の確率値を求めてみると0.02%~8%、平成28年(2016年)熊本地震の場合はほぼ0%~0.9%でした。地震発生確率値が小さいように見えても、決して地震が発生しないことを意味してはいません。

(地震の今後30,50,100年以内の地震発生確率等
我が国の主な活断層の中では高いグル-プに属する Sжランク

①糸魚川-静岡構造線断層帯(中北部区間)
30年以内 14~30% 50年以内 20~50% 100年以内 40~70%

②糸魚川-静岡構造線断層帯(北部区間)
0.009~16%  0.05~20%  0.05%~40%

③日奈久断層帯(八代海区間)
ほぼ0%~16%  ほぼ0%~30%  ほぼ0%~50%

④境峠・神谷断層帯
0.02%~13%   0.04%~20%   0.09%~40%

⑤中央構造線断層帯(石鎚山脈北縁西部区間)
ほぼ0%~12%   ほぼ0%~20%   ほぼ0%~40%

⑥阿寺断層帯(主部/北部)
6%~11%  10%~20%  20%~30%

浦半島断層群三浦半島断層群
6%~11%  10%~20%  20%~30%

⑧安芸灘断層帯
0.1%~10%  0.2%~20%  0.4%~30%

⑨糸魚川-静岡構造線断層帯(中南部区間)
0.9%~8%   2%~10%   4%~30%

⑩森本・富樫断層帯
2%~8%  3%~10%  7%~30%

⑪山形盆地断層帯 (北部)
0.003%~8%   0.005%~10%  0.01%~20%
形盆地断層帯
平均活動間隔: 約2500年~4000年
最新活動時期: 約3900年前~1600年前
山形盆地断層帯の長期評価の一部改訂について

断層帯を形成する断層
北部:駒籠(こまごめ)-横山断層、富並断層、高森山断層、湯野沢断層
南部:寒河江(さがえ)-山辺(やまのべ)断層、村木沢断層、上山(かみのやま)断層

長さ
北部:約 29 km南部:約 31 km全体:約 60 km
断層のずれの向きと種類 ::西側隆起の逆断層

1回のずれの量と平均活動間隔 ::2-3m 程度(上下成分)

北部と南部の2区間断層全体が同時に活動する可能性もある。
地震の規模
北部:マグニチュード 7.3 程度
南部:マグニチュード 7.3 程度
全体:マグニチュード 7.8 程度

今後 300 年以内の地震発生確率::0.1%-60%

集積確率 0.006-90%より大
(注8)前回の地震発生から評価時点までに地震が発生しているはずの確率。

注:1995 年兵庫県南部地震の地震発生直前における 30年確率と集積確率
六甲・淡路島断層帯主部
地震発生直前の30 年確率 0.02%-8%
地震発生直前の集積確率 0.06%-80%
断層の平均活動間隔 (千年)約 1.7-約 3.5

⑫高田平野断層帯(高田平野東縁断層帯)
ほぼ0%~8%   ほぼ0%~10%   ほぼ0%~20%

⑬宍道(鹿島)断層
0.9%-6%  2%-10%  3%-20%

⑭警固断層帯(南東部)
0.3%~6%  0.4%~9%  0.9%~20

⑮砺波平野断層帯・呉羽山断層帯(砺波平野断層帯東部)
⑯弥栄断層
⑰日奈久断層帯
⑱庄内平野東縁断層帯(南部)
ほぼ0%~6%   ほぼ0%~10%   ほぼ0%~20%
庄内平野東縁断層帯の長期評価の一部改訂について
庄内平野東縁断層帯

⑲新庄盆地断層帯(東部)
5%以下  8%以下  20%以下

新庄盆地断層帯
長さ 約22km
幅 20-30km程度
今後300年以内の地震発生確率40%以下
集積確率(注9)90%より大、もしくはそれ以下
(最新活動)約6千2百年前以後
断層帯を構成する断層::新庄東山断層、長者原(ちょうじゃはら)断層、
沖の原断層、舟形断層など

⑳黒松内低地断層帯
21)櫛形山脈断層帯
22)奈良盆地東縁断層帯
23)砺波平野断層帯・呉羽山断層帯(呉羽山断層帯)
24)高山・大原断層帯(国府断層帯)
25)サロベツ断層帯
26)塩沢断層帯
27)周防灘断層帯(周防灘断層帯主部区間)
28)菊川断層帯(中部区間)
29)雲仙断層群(南西部/北部)
30)木曽山脈西縁断層帯 (主部/南部)
31)十日町断層帯(西部)
32)上町断層帯
33)三浦半島断層群(主部/衣笠・北武断層帯)
34)琵琶湖西岸断層帯
35)福智山断層帯



地震発生確率は、過去の地震周期と最後に地震が起こった時期から算出する。
確率分布とは、最後の地震から、ある時間経たときに地震が発生する確率を示すものである。

「全国を概観した地震動予測地図」
地震調査研究推進本部

地震予測地図の作成にあたっては、主要な:延長20km以上の:活断層110について、地下に溝を掘って地質学的手法によって断層の活動履歴を推定するトレンチ調査を実施した。
この調査で判明した過去の地震の発生時期も含めて地震発生確率を求めるのである。「

地震発生確率は、過去の地震周期と最後に地震が起こった時期から算出する。
確率分布とは、最後の地震から、ある時間経たときに地震が発生する確率を示すものである。

地震発生過程を表現する際に最も適した関数として採用されるのがBPT関数と呼ばれるものである。この関数はもともと、かのアインシュタインが解明した液体中に浮遊する微粒子が行う不規則な運動:ブラウン運動:を記述するものであり、地震を発生させる歪みの蓄積が時間的に一様ではなく擾乱を含むことを巧く表現できるのである。

幸いにも地震が起こらなければ地震発生確率はどんどん高くなることを肝に銘じるべきである。

中長期予測は信頼性がそれほど高くない。
過去の地震記録が比較的豊富な東海地震ですら周期には大きな誤差が伴う。
ましてや内陸部の活断層の活動度評価は甚だ困難である。
トレンチ調査で判明するのは過去の地震の一部なのである。
断層の運動は不均質であり、場所によっては過去の変位を明瞭に記録していないことがしばしばあることを忘れてはならない。

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