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心を閉ざした少年
彼は両親からの虐待で施設に入っていた
人と真っ直ぐな視線で話しが出来ない
施設で高校を卒業
就職の為に上京した
他人と上手くコミュニケーション出来ないまま
30歳になった
真面目さが彼の工場の社長に買われ
社長の娘と結婚
二人の間に愛はない
彼の妻になった娘は自由奔放な女性だった
真面目だけが取り得の彼
会話のない結婚生活
彼女は若かった
ある日、妻が失踪
親の言うがままな自分に嫌気が差し他の男と駆け落ちしたのだ
彼は益々、自分の殻に閉じこもった
置手紙を残し荷物もそのままで故郷に戻り
貯めてあった貯金で畑を買い小さな家を建て
暮らし始めた
瞳の奥は苦しみと悲しみ
幸せだと思った事などない
両親は何の為に俺を産んだのだ
両親はとっくに他界していたが
施設に入ってた彼に、ただの一度も面会に来る事もなかった
両親の墓参りなどもってのほか
秋から、やがて冬
寂しくなんか無いって思ってたが
新聞で見た差し上げます【 犬 】
成犬
推定7歳
7年間も一緒に暮らしてきて差し上げますなんて
どんな飼い主だ?
考えると腹が立って、いても立っても居られない
差し上げますの電話番号に電話していた
今から引き取りに行く
犬など飼った事がない彼
新聞の見出しに怒りの感情
妻の蒸発にも腹が立たなかった彼
そこは立派な家だ
数匹の犬が居た
どの犬かと聞いたら庭の隅っこで小さくなっている茶色の犬だと言う
ここの主はアパートを数件持つ金持ち
最近、引越しした人が犬を置き去りにしたと話した
ここに居る犬達は置き去りにされたり捨てられた犬達
自分達に懐いたので面倒を見ている
しかし茶色い犬だけは懐かない
餌も少量しか食べない
新聞に出せば、あるいは心を開く誰かが居るかもしれない
それを聞いた彼は胸が熱くなった
茶色の犬の側にいった
茶色の犬は警戒して低く唸った
彼は『一緒に暮らさないか』
声を出して問いかけた
犬は唸るのを止めて彼の目を真っ直ぐ見た
その目は人間が嫌いだと言っているよう
彼は手を伸ばし頭を撫でようとした
その手に噛み付いた
それを見てた、ここの主がビックリして棒で殴ろうとした
彼は『大丈夫ですから』
噛まれた手をそのままにして
もう片方の手で頭を撫でた
犬は噛んだ手を離し血の出た手を舐めた
妙な感情が湧いた彼と犬
犬の知識など皆無の彼が本能で犬と繋がった
優しく抱き自宅に連れて帰った彼
さて名前は何にしようか?
『おい犬、お前は何て呼ばれていたんだ?
お前を捨てた飼い主が付けた名前なんか忘れろ
俺が立派な名前を付けてやる』
彼の名前は良一
犬に自分の名前の良を取って
良二
小さな家で一人と一匹の暮らし
【犬と暮らす】の本も買って読んだ
読んで為になったのは食べさせてはいけない物
成犬の良二は賢い
学ぶのは良一の方だ
最初は外で飼うつもりだったが季節は冬
居間のストーブの前が良二の1番のお気に入りになった
良二と一緒の散歩も楽しい
彼は良二と会話するのが好きだ
見る人が見ると何とも奇妙な犬と会話しているオジサン
ベンチに座って独り言を言ってる彼に寄り添う良二
人ごみの嫌いな彼が人と犬だらけのドックランに来た
そこで出会った人達と楽しく会話が出来る人になってた
犬は人間のパートナー
犬のお陰で生きている意味を見つけた
俺が生まれてきたのは良二を救い
良二のお陰で、もう一人のパートナーと出逢った
彼は良二と散歩する公園で
人間のパートナーを見つけた
偶然なんかじゃない
必然に必要だった良二との出会い
その人間パートナーになった彼女のお腹に小さな命が宿った
彼女の年齢は40歳
決して若くない彼女は私の友人
良二は今年、推定17歳
良一さん、そして恵美さんオメデトウ
良二、君がくれた幸せだよ
まるでミラクル犬だ
二人の幸せを最後まで見届け
長生きしてね
*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*♪
素晴らしい愛と命の輝きと出会いに乾杯
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