歓送迎会たけなわシーズンに突入ね、それに伴って引越しのトラックも足りないくらい大忙しの引越し業者。
私が捨てた服を着るオバサンも引越ししちゃったわ(泣)
とある引越し屋さんが、ある一軒家の主から引越しを依頼され積んだ荷物は1人分の最低限の少ない荷物
引越し荷物は、あっという間に積み終わった、するとその家の主が、毛布にくるまったお婆ちゃんも引越し荷物と一緒に乗せてくれと言う。
『引越し荷物専用なので、人は乗せられません』と言うと
『使えない業者だな』と毒づいて、仕方なしに自分の車にお婆ちゃんを乗せて引越し先に出発
間もなく引越し業者が目的地のアパートに着いたら、お婆ちゃんが毛布にくるまった状態で、ちょこんと外に座っていた。
6畳一間と小さな台所のアパート、荷物の運搬作業は直ぐに終わった。
『おい、婆ちゃんを部屋まで運んでくれ』
毛布にくるまったままのお婆ちゃんを、部屋まで抱きかかえて運んだ
不憫なお婆ちゃんだと思ったが、家庭の事情に首を突っ込んではいけない
『荷物の運搬が終わったのでサインお願いします』と言うと
『サインは、あっち(お婆ちゃん)』
そう言って男は車で走り去った
お婆ちゃんからサイン?このアパートを借りたのも、引越しを頼んだのもお婆ちゃんなのか?
『お婆ちゃん、ここにサインして下さい』
お婆ちゃんは震える手でサインした。
まさか、この高齢のお婆ちゃんが、これから1人でアパートに住む?
暫くして、どうしても気になり、コンビニから弁当を買ってお婆ちゃんのアパートを訪ねた『この間の引越し業者ですが』
お婆ちゃんは、ドアを開けて嬉しそうに笑顔で迎えてくれた
『ちゃんとご飯食べてますか?コンビニの弁当ですが食べて下さい』
『有難うございます』と両手で合掌し嬉しそうに弁当を食べた
人様の家庭の事情に首を突っ込んではいけないと思いながら、足腰の弱い高齢のお婆ちゃんが心配、余計な事をしていると思いながらも何かをしたかった。
命令口調で毒づくアイツは、息子に違いない、自分の母親をアパートに追い出したのは一目瞭然。
引越しサインはお婆ちゃん、のちのち何かあっても、お婆ちゃんが自分で出たのだと言い逃れの為か?恐らくアパート契約のサインもお婆ちゃんに違いない
自分の親を家賃の安いアパートに捨てた?
姥捨て山が実在していた日本、今は姥捨てアパートが存在するのか?高齢者だけが住むアパート、ひっそりと生き、そして誰にも知られないまま亡くなる高齢者が後を絶たない。
孤独死の文字が浮かんだ
ジッちゃんに、この話をしたら大粒の涙を流して泣いた。
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