伸び伸びと
とらわれることのない
自然な生き方に
素直な喜びと
安らぐ自己を見いだし
自我を排除せよ
赤子が無心で
触れるもの全てに
喜びを見出すように
弱さを赤裸々に
何も恐れることのない
自己を知れ
自我の崩壊
心の世界に目覚め
喜びを知れ
楽しみや満足は
自我の世界に閉じられ
生きていることの喜びを知れ
感情の世界
その無常の変化に
自我が振り回され
自己の姿わ見出せず
自分だけの世界
そこから這い出せ
自我の中の
もう一人の自己
自我の執着から
本当の自己を解き離せ
自然の中の一部分
その自己になれ
自己という自分
この一個の自分
この自分
何ほどの尊厳がある
自分中心の尊厳
これは、自我だ
閉鎖的で
孤立的な存在
この自我の存在
傍迷惑な存在
周りに不幸を撒き散らし
自己の尊厳を押し付ける
自己の尊厳は尊い
その自我の殻を壊し
打ち破って
その殻から飛び出し
周りの人の
苦悩に共感せよ
一滴の未練
たった一滴の未練
浮遊しながら
骸の影を追い
追いすがっていく
時の風化に
諦めていく
骸の哀しさが
一滴の涙に
最後の別れを告げていた
主のいない館
棺に納められた
骸のように
虚ろな目をした
泥人形が転がっている
悪臭が消え
無機物化した
物体が崩れ
崩れて灰になり
風化していく
主を求めて
霊が道迷う
宿るところを失い
宙に舞い上がり
未練の涙を落とす