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最近、印象派の画家モネを知る

自称 タオイスト

2016年01月12日 | 浮き事
英文学者、詩人、水墨画人、タオイストと評され、多数の著作を遺した加嶋祥造が永眠したとの訃報をテレビで知った。

彼がタオイストと謂われた視点から興味を覚え、小生の連れが所蔵する3冊を紐解き、含蓄ある言葉を噛み砕きながら正月を費やした。

拙も十数年前から、自称Taoistとフランス人と英国人の仲間に、自己評価をしていたこともあり、加嶋がタオイストと評されていたことと重なり、翻訳された漢詩で理知しようとする邦人が、自然という空間と人間の時間観念、肉体と精神の機能等々を、絶対と相対という概念でどのように捉えているのだろうか? と興味を抱いたからだ。

論語81章を、判り易く説いていたようだ。英文学者の視点から、漢詩からでなく、欧米の訳者の英文などからの日本語訳とのこと。短い原文からは、視点の置き処で多様な解釈ができたので、加嶋の老子伝は、広く、深く、意訳していたようだ。拙もそこに興味を抱いたのである。

Taoについて、太極の視点を以て、「気」に重点を置き、肉体と精神の二極の観点で、気功というものを解説してるアメリカの学者がいる。

タオという道を概念で理解するよりは、動と静、実と虚に代表される二元を実地で体得する事のほうが、小生の性に合っているようだ。

タオはたかだか3000年、少林寺の太極は6000年 この違いに意味があるのだどうか知り得ない。


十人十色とは良く謂ったものだ。