エドルネ日記

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ブログ版、全国川サミットの研究発表の振り返り(その1)

2007-12-24 | 神社仏閣

百年mapに載せている、川サミットの研究テーマのタイトルは
「荒川の守り神、氷川神社をめぐって」ですが、
誤解を生む表現であるので、説明をさせてもらいます。
川の神ということではなく、荒川流域に卓越した分布が見られることから、
荒川流域の住民の守り神であったという意味合いでタイトルを付けました。

研究内容はすでに百年mapにのせていますが、10頁以上になった
PDFを読んでくれる人は少ないのでは思っていました。
というのも、私がネットサーフィンでPDFとなった資料をみると
まず読まないからです。^^;

ということで、誤解されやすい部分やブログで書いていなかった
ことを書いてみます。

①氷川神とは、見沼(神沼)の水の神、恵みの神である。
武蔵一宮大宮氷川神社(埼玉県高鼻町)の権禰宜馬場直也氏にお話を聞く機会が
もてました。(参照:百年mapフィールドワーク大宮氷川神社5/21)
そこで、荒川に関連したお話は伺えませんでしたが、水と深い関わりが
あることがわかりました。

②神社の名前の由来&神社名が同じだからといっても繋がりはない
また、氷川神社の氷川についてですが、出雲の簸川(ひかわ・現在の斐伊川)の名に
因むものとの説もあります。(参照:赤坂氷川神社HP
赤坂氷川神社にも出かけ、禰宜惠川義浩氏にお話を伺ったのですが、赤坂氷川神社
にも、荒川と氷川神社について関連性を伺わせるものは残されていないとのこと。
(参照:百年mapフィールドワーク赤坂氷川神社)
また同じ氷川神社といっても、神社同士の繋がりはないということがお話を聞いてわかりました。
(私はてっきり、お寺さんのように、同じ名前の社なら、なんらかの繋がりがあるかと思ってましたので)

③氷川神社のいろいろな説、ご祭神の話
また、「見沼・その歴史と文化」(さいたま出版)に氷川女体神社について書かれている
埼玉教育委員会文化財保護課の野尻靖氏にもお話を伺いに行きました。

非常に親切丁寧に歴史的背景、様々な諸説についてお話を伺うことができました。
野尻先生にきいた部分はまだフィールドワークシートにあげていません。これを
機に年内にあげる予定です。
(素人の私には難しい話もあり、私の中で整理ができていない・・間違いなく書けるか心配。(>_<)
印象深い話として、荒川の氾濫をふせぐ為に神を祭ったのではなく、五穀豊穣といった
水の恵みをねがって建立したものであるというお話と、ご祭神についてです。

ご祭神については、明日つづきを書きます。
文章が下手なので、言いたいことがうまく伝わるか心配です。

川サミットで発表したものは、40年前発表されたの西角井正慶氏の「古代祭祀と文学」
なかの「祭祀圏の問題」を新しい研究手法でなぞったものです。西角井先生は
ご自身の書いたものについて

「小論は 単一に一地方の伝承的祭祀集団を示すものに過ぎない」
といい、
「かうした祭祀圏の問題を解決する方法としては、
人文地理学の研究を待たねばなるまい。」

と書かれています。

私たちの今回の発表は電子地図システム活用という、新しい手法の紹介、提言でも
ありました。
まさに時空をこえられる夢?のツールでもあります。^^

ちょっと疲れたので、また明日~・・・

興味のある人は、ぜひ百年mapまでPDFを読みに来てね。
(って、PDFを読まない私がいうのも何ですが・・^^;;)


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ペンネネム)
2007-12-24 22:13:28
PDF斜め読みで、すみません。
内容ちゃんと読んでお聞きすべきでしたね。
言葉として単純に、「氷川」ってなぜかなと思ったりもしまして、軽い気持ちで質問してしまいました。

年末の忙しい時に、力のこもったブログ……感動します。
返信する
私もなぜかなと思っています。 (エドルネ)
2007-12-25 09:41:02
氷川神社の氷川は何からきたのか・・この問いに
神社の馬場氏、惠川氏、さいたまの野尻氏からは
諸説あり、これが正解!というお話は残念ながら
伺えませんでした。

ただ川が凍ったということは、江戸時代にあったという
記録が残されているので、漢字の通り氷る川の神社
だったのかも。いろいろ考えると楽しいです。
ブログにちらっと隅田川も凍った話を書きました。
大宮のほうも川は凍ったのではと思います。
返信する
川が凍ったんですか?!! (ペンネネム)
2007-12-25 10:31:55
川が凍った?!!
関東の川は、凍ったことがあったんですか。
温暖化している現代からは信じられないことです。
諏訪湖にも、凍ると「御渡り」という現象があり、そこに神様の存在を感じたようですが、
川が凍るという現象にも、何か神聖なものを感じとった可能性がありますね。
おもしろいです!
返信する
本当ですね♪ (エドルネ)
2007-12-25 18:00:09
確かに昔の人は凍った川をみて、人知の及ばないものを
感じ、そこに神の存在を感じたのかもしれませんね。
私の持っている本には、屋久杉の年輪から見た温度変化
の表があるのですが、それによると10世紀から13世紀
までは温暖な時期、13世紀から19世紀末までの比較的
寒冷な時期を小氷期と呼び、江戸時代は寒い時代だったようです。
10世紀以前の記録が私の本にはないのですが、北川浩之・松本英二氏の
研究に過去2000年の気候変動があるようで、もっと昔はどうだったか
知りたいと思いつつ、資料をさがしていません。^^;
まぁそのうちに・・・
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