エドルネ日記

散策、写真、サイクリング、バードウォッチング、神社、地形、料理、手芸、etc

篠崎のざる(2006年4月伝統工芸フィールドワーク)

2008-08-05 | 江戸川区

一昨日よりの続きというか、篠崎つながりで伝統工芸の「篠崎のざる」のご紹介をば。


2005年から2007年まで、江戸川総合人生大学
在学中フィールドワークでお話を伺った、篠崎のざるの作り手、草薙秋男さん。

フィールドワークをしてレポート提出という課題が出て
人を訪ねるフィールドワークなんて初めてで、もうドキドキでした。



クラスメートのYさんと一緒に訪問した。草薙さんの奥様が開口一番

「まぁまぁ、若いお嬢さんたちが見えましたよ!嬉しいですね」と笑顔で
おっしゃっられ、緊張がとけたのを覚えています。

(Yさんも私も今風にいうとアラウンドふぉてぃ・・お嬢さんと言われこちらも嬉しかった^^)



ざるを作る道具はこの3点のみ。昔の人のざる作りに想いをはせ、
たまに竹の刀で作ってみるそうだ。



目の前で竹の刀を使い、竹を細かくさいていく草薙さん、見事な手さばきに感動!


左が竹の刀で作ったもので、右が上の写真の道具で作ったざる。
どちらも美しく、本当にしっかりしていて手に馴染む。



昔から丈夫な日用品として需要が高く、耐久性にも優れていた篠崎のざる。
人が乗ってもビクともしない・・ほんと草薙さんが乗ってざるの上で飛んでもビクとも
しなかったのにはびっくりでした。


篠崎には多いときで400軒ほどのざるをつくっている家があったそうです。
特に戦後の物のない時代には、作れば売れる故か粗悪品もでまわるようになり、
そこへ海外からカラフルなビニール製のざるが入ってくるようになると
急激に衰退していったとのお話でした。



昭和60年頃の雑誌の取材の写真(引き延ばしたもの)をみせてもらった。
草薙さんより許可をいただいていたので、フィールドワーク時の写真とともに今回
アルバムにアップしました。(↑アルバムを見る


江戸川区教育委員会発行の「地名のはなし」に以下の記述があった。

文化7年(1810)の『葛西誌略』に、
「上下の篠崎にて、農閑に笊を作り莚を織りて活計を助く。篠崎ざる、篠崎莚とて名物也」
と書かれ、明治、大正になってからもさかんに作られていました。
現在は、需要の減少にともなって激減し、わずかに草薙秋男さん、草薙重一さん(ともに
区無形文化財工芸技術保持者、篠崎町一丁目)によって、その技術.が守られています。





篠崎といえば、江戸川総合人生大学がこの7月船堀から篠崎に移った。
忙しくて一度も行けてないが、江戸川総合人生大学のほかにも、図書館、伝統工芸ギャラリー
などもある篠崎文化プラザに遊びにいかねば!


ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ



最新の画像もっと見る