3月15日第1回 坂・カフェが三井本館で開催されました。
会員の坂の情報交換の場がほしいという声にこたえての開催とのこと
ゆくゆくは、ワークショップやセミナーなども視野にいれつつ・・とのことですが、
第1回は、お菓子、持ち寄りなどをお茶といただきながら
休憩を含め約4時間、発表や坂の情報交換などが行われました。
~第1回 坂・カフェ~
日時:3月15日(木)
時間:15時~20時(※実際の終了時間は19時過ぎでした。)
場所:三井本館6F会議室
内容:「武蔵野台地東部の鉄道整備による坂道の変化」 坂学会理事長 原 征男さん
「日本の坂道 100選」 坂学会副理事長 瀧山 幸伸さん
ほか、坂の情報交換など。
先日の坂学会総会同様、三井本館6F会議室・・・なんといっても歴史的建造物!
重厚感ただよう会議室で和やかに坂カフェが進行していきました。
今回の発表者は2名、簡単ですがご紹介!
◎「武蔵野台地東部の鉄道整備による坂道の変化」 原 征男さん
日暮里駅は14本(京成を含む)線路が並列する日本でもっとも線路が多い区間。
当初拡張は平地側で進められていたが、市街地の進展で後に台地側を限界いっぱいまで削ることになったということです。
以前、このあたりの地図をみて、台地沿いを走る線路の切迫ぶりにおどろいた覚えがあります。そういう事情だったのですね。
このほか上野駅周辺の地図での検証では、地図上の変化をつぶさにみていき、鉄道の拡充とともに様相をかえていった
各々の坂について、写真とともに検証しており、とてもわかりやすく面白かったです。
以下、発表写真の一部です。(割愛していますが、それぞれに検証した内容が書かれています。)
重ね合わせ 安政3年(1856年)と明治40年(1907年)寛永寺塔頭が上野駅に
明治19年
明治23年
明治42年
昭和5年
昭和31年
平成10年(ほぼ現在の姿)
上野-鶯谷間線路図
鉄道の歴史を、本を手にとり説明をする原会長。
鉄道からトラック輸送へ・・そんな時代の流れを感じるお話も楽しかったです。=*^-^*=
◎ 「日本の坂道 100選」 瀧山 幸伸さん
「日本の坂道 100選」の選定条件とは・・
坂が有する景観のうち、唯一無二性(Uniqueness)と「文化的景観」を重視した。
自然景観に優れている坂。ただし、通常のパノラマ道路や登山道(信仰の対象となっている山への登山道以外)は除外した。
文化的景観に優れている坂(耕作、人工植栽、建築・構築物、坂の借景、文化財、歴史や人物ゆかりなど)
※『坂学 事始め by 瀧山幸伸 坂学会への寄稿を兼ねて』のページの
日本の坂道100選から引用いたしました。
写真はこのくらいしか撮ってません。
写真と動画の迫力がすごすぎて、シャッター切るのあきらめました。^^;
日本にこんなにもたくさん美しい場所があるとは・・・。
この日の発表は、地図なども用いて地理的条件などの検証、歴史文化的背景などの説明で
その場所の様々なストリーをイメージすることができて楽しかったです。
写真で説明を受けたのちに、そこで撮った動画を見たのですが、音のある世界は、
臨場感がまったく違います。息をのむような感動がありました。
水の音、風にそよぐ木々、鳥の鳴き声、五感をくすぐる世界・・・ため息が出ました。
・・・言葉足らずの私があれこれ言うよりも、以下のサイトで美しい坂道をご覧下さい。
そのほうがわかると思います。(;^_^A
http://japan-geographic.tv/index-saka100.html
・・・お茶をのみながら、楽しいカフェタイム♪
今後は、時間帯など様子をみながら流動的に決めていきたいとのことでした。
また次回も期待!楽しく坂学をまなんでいきたいと思っています。
※おまけの写真~三井本館
外観
6F廊下
一階ポスト
中も外も重厚で美しいですね。=*^-^*=
その発見の方法が鉄道用地と台地との間の坂道を地図を使って経年変化を追って行かれた事に感心しました。その様な見方があったのですね!地図を見る視点によって見えて来るものがあるのですね!
【追記】 三井本館にあった銀行に家内が若い頃務めていました。滅多に中に入れる事は出来ないのでしょうね!
そして、
http://blog.goo.ne.jp/map7777
http://www1.c3-net.ne.jp/hamachan/tetudou-ima-3-1.htm
を書かれている「ハマちゃん」さんですよね。^^
きっとその場にいたら、にんまりするような発表だったと思います。
コアな鉄道ファンにもそうでない私のようなものにでも、面白い内容でした。=*^-^*=
なかなか入れない重要文化財の三井本館で、諸先輩方の発表を、大真面目に・・
と書きたいところですが、デパ地下のスイーツ、持ち寄った軽食(ちなみに私は朝作ったピザ持参)などほおばりながら(;^_^A
脳とお腹が満腹でみたされた楽しいひとときでした。
それはそうとハマちゃんさんの「三原橋地下街の謎」は本当におもしろいですね。