前記事の続きです。(Prat3)
「学校臨床における愛着と心的外傷の問題」 より
新村信幸 氏
(中学校・高等学校 教育相談室 臨床心理士)
2015年9月の講演
解離とは
・耐えがたい苦痛を切り離して自我を守る機制(仕組み)
・自分の身に起こったつらい体験を、
心を切り離すことによって
自分のことではないものとする。
☆「集中」や「没頭」といった「日常的解離」もある。
解離が生じる体験
・性的外傷体験
・虐待
・親の不仲・離婚
・いじめ
など
☆「過剰同調性」(いい子)が、気質的背景とも。
愛着と解離
・乳幼児は統合されていない自我状態をいくつも持っており、
愛着形成と他者とのかかわりによって、
それらが統合される。
・愛着形成の不全によって、
統合されていくはずの自我が統合されずに、
ゆるいまま成長してしまう。
(愛着障害による解離)
DSM-5による分類
「解離性性障害群」
・解離性同一性障害
・解離性健忘
・離人感・現実感消失障害
離人感:自分の思考・感覚・感情・身体などが
非現実であると感じる体験
外部の傍観者であると感じる体験
現実感消失:自分の周囲が、
非現実的な、
夢のような、
霧がかかったような
生命感のない体験。
(現実検討能力は維持される)
・他の特定される解離性障害
ストレスが強い出来事への急性解離反応など
トラウマ記憶のモードと解離
・トラウマ記憶は、
いつまでも今の現在のものであり続ける。
常にたった今の体験として繰り返し反復される
(フラッシュバック)→さらに傷つきを重ねる。
・時間軸が動かない
過去にならない
・解離の機制によって処理するしかない。
・心の一部を犠牲にして、そこに閉じ込めて切り離す。
・切り離したものを閉じ込めるために
エネルギーが必要で、
自分が使える意識領域もどんどん狭くなっていく。
・虐待やいじめなど、繰り返されるトラウマには、
解離が繰り返し使われる。
・封じ込めを維持するために、
多くのエネルギーが使用され、
使えるエネルギーがさらに低下する。
「解離性障害」は、関係性のストレス
・・岡野健一郎先生
・明白な心的外傷体験を幼児期に持たない場合でも、
解離性障害が形成される可能性あり。
・虐待のように明白に与えられた外傷ではなく、
個別的・主観的なもので、
客観的に見極めることが難しい。
ex.娘が母親の期待に応えて
自分の本当の気持ちや考えを
自由に表現できずに心の底に隔離して
「偽りの自己」で生きてきたために
解離性が促進する。
→思春期に病理が発現するケースが多い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ボクが、ボクじゃなくなっちゃう、ってこと?』
まあ、たとえば、そういうこともね。
・・っていうか、キミはどこに行ってるの。
(1F ばあばの洗面脱衣室を走るマリン)
(2018年9月上旬 夜 撮影)
「学校臨床における愛着と心的外傷の問題」 より
新村信幸 氏
(中学校・高等学校 教育相談室 臨床心理士)
2015年9月の講演
解離とは
・耐えがたい苦痛を切り離して自我を守る機制(仕組み)
・自分の身に起こったつらい体験を、
心を切り離すことによって
自分のことではないものとする。
☆「集中」や「没頭」といった「日常的解離」もある。
解離が生じる体験
・性的外傷体験
・虐待
・親の不仲・離婚
・いじめ
など
☆「過剰同調性」(いい子)が、気質的背景とも。
愛着と解離
・乳幼児は統合されていない自我状態をいくつも持っており、
愛着形成と他者とのかかわりによって、
それらが統合される。
・愛着形成の不全によって、
統合されていくはずの自我が統合されずに、
ゆるいまま成長してしまう。
(愛着障害による解離)
DSM-5による分類
「解離性性障害群」
・解離性同一性障害
・解離性健忘
・離人感・現実感消失障害
離人感:自分の思考・感覚・感情・身体などが
非現実であると感じる体験
外部の傍観者であると感じる体験
現実感消失:自分の周囲が、
非現実的な、
夢のような、
霧がかかったような
生命感のない体験。
(現実検討能力は維持される)
・他の特定される解離性障害
ストレスが強い出来事への急性解離反応など
トラウマ記憶のモードと解離
・トラウマ記憶は、
いつまでも今の現在のものであり続ける。
常にたった今の体験として繰り返し反復される
(フラッシュバック)→さらに傷つきを重ねる。
・時間軸が動かない
過去にならない
・解離の機制によって処理するしかない。
・心の一部を犠牲にして、そこに閉じ込めて切り離す。
・切り離したものを閉じ込めるために
エネルギーが必要で、
自分が使える意識領域もどんどん狭くなっていく。
・虐待やいじめなど、繰り返されるトラウマには、
解離が繰り返し使われる。
・封じ込めを維持するために、
多くのエネルギーが使用され、
使えるエネルギーがさらに低下する。
「解離性障害」は、関係性のストレス
・・岡野健一郎先生
・明白な心的外傷体験を幼児期に持たない場合でも、
解離性障害が形成される可能性あり。
・虐待のように明白に与えられた外傷ではなく、
個別的・主観的なもので、
客観的に見極めることが難しい。
ex.娘が母親の期待に応えて
自分の本当の気持ちや考えを
自由に表現できずに心の底に隔離して
「偽りの自己」で生きてきたために
解離性が促進する。
→思春期に病理が発現するケースが多い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ボクが、ボクじゃなくなっちゃう、ってこと?』
まあ、たとえば、そういうこともね。
・・っていうか、キミはどこに行ってるの。
(1F ばあばの洗面脱衣室を走るマリン)
(2018年9月上旬 夜 撮影)
bdaifukuです。
コメントありがとうございますm(__)m
沢山お勉強されてる様子
なかなか興味深いです
自分の知らない事を書いて下さるブログ
感心させられながら読ませて頂いてます
これからも宜しくお願い致します
…そして猫は可愛い(=^ェ^=)
この(お勉強)ブログ、
しばらく少し続けてみようと思っています (*^_^*)
…そして、猫はカワイイ~ ですね (=^・^=)