前記事の続きです。(Prat5 最終)
「子どもの不適応 その原因と対応について」 より
夏苅郁子 先生
(やきつべの径診療所 医師)
2017年 6月
最後は、
学校に適応できず、医療にかかった子の、
見通し(予後 将来の回復状況)と、
夏苅先生が工夫されていることの
お話がありました。
〇見通しの評価
・医師の視点:縦軸 個の一生を見る
・教師の視点:横軸 個の集まりである集団を見る
〇見通しの予測に影響するもの
・IQ:平均ぐらいあれば、良い
・発達の偏り:少ない方が、良い
・トラウマの数:少ないほど、良い
・IQの問題や、多少の発達の偏りはあっても、
よい環境で育った場合、見通しは良い。
・不登校や通信制の高校、障害者施設で働くことはあっても、
長期のひきこもりや犯罪、自殺は起きていない。
・引きこもりや犯罪・自殺を防いで、
その子なりの人生を送ることができるように支援すべき。
〇事例からいえること
・境界知能でも発達の偏りがあっても、
親や周囲から慈愛に満ちた接し方をされた子は、
社会適応できている。
・挫折してしまった子や親が、
立ち止まってしまったら人生終わり、
と考えてしまう風潮を何とかせねば。
・縦軸の生き方への社会の理解が必要。
〇そのためにやっている工夫
・子は横軸の中で生きているので、
横軸を見ながらも、
縦軸の予想(この子は将来どうなっていくのか)
を織り込む。
・親の理解を得て、やる気を出させる。
今後の見通し、予測をし、
親の不安を軽くする。
・うまくいかないと他人のせいにするケースについて
ex.「親のせい」は、「防衛」と考えて。
自分のせいにすると死にたくなるから。
うまくいかないと自分の人生が苦しいから。
説教でなく、時間を与える。
待つことは最大の支援。
・その子なりの努力を期待する。
・その子なりの努力を引き出せるように支援する。
・孤立させない。かかわること。
・診断名から決めつけるのでなく、
将来どうなっていくのかから考える。
・診断名より、状態像を見る。
*トラウマが少ない子
・時間薬を期待し、学校の中でできることをやる。
みんなと同じようにできなくても、
縦軸の見通しは良い
*トラウマが多い子
・親の問題が大きい。
・担任は、できる範囲の配慮をする
・本人の希望を大事にする。
☆人薬:信頼できる人に相談する。
孤立させないこと。
仲間がいると思えるように。
☆時間薬:その人が回復するまで待つ。
待つというのが最大の支援。
☆親が支援を拒否するケース
その時にできる最善を尽くす。
夏苅先生のお話からの記事は
今回で終わりです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『(回復を、その子なりの成長を)待つ、って・・』
環境を整えて、見守る、ってことかな。
『大事なことなんだね』
難しいけどね。
(2018年 3月下旬 昼 撮影)
(玄関マットの上でごろりんマリン)
「子どもの不適応 その原因と対応について」 より
夏苅郁子 先生
(やきつべの径診療所 医師)
2017年 6月
最後は、
学校に適応できず、医療にかかった子の、
見通し(予後 将来の回復状況)と、
夏苅先生が工夫されていることの
お話がありました。
〇見通しの評価
・医師の視点:縦軸 個の一生を見る
・教師の視点:横軸 個の集まりである集団を見る
〇見通しの予測に影響するもの
・IQ:平均ぐらいあれば、良い
・発達の偏り:少ない方が、良い
・トラウマの数:少ないほど、良い
・IQの問題や、多少の発達の偏りはあっても、
よい環境で育った場合、見通しは良い。
・不登校や通信制の高校、障害者施設で働くことはあっても、
長期のひきこもりや犯罪、自殺は起きていない。
・引きこもりや犯罪・自殺を防いで、
その子なりの人生を送ることができるように支援すべき。
〇事例からいえること
・境界知能でも発達の偏りがあっても、
親や周囲から慈愛に満ちた接し方をされた子は、
社会適応できている。
・挫折してしまった子や親が、
立ち止まってしまったら人生終わり、
と考えてしまう風潮を何とかせねば。
・縦軸の生き方への社会の理解が必要。
〇そのためにやっている工夫
・子は横軸の中で生きているので、
横軸を見ながらも、
縦軸の予想(この子は将来どうなっていくのか)
を織り込む。
・親の理解を得て、やる気を出させる。
今後の見通し、予測をし、
親の不安を軽くする。
・うまくいかないと他人のせいにするケースについて
ex.「親のせい」は、「防衛」と考えて。
自分のせいにすると死にたくなるから。
うまくいかないと自分の人生が苦しいから。
説教でなく、時間を与える。
待つことは最大の支援。
・その子なりの努力を期待する。
・その子なりの努力を引き出せるように支援する。
・孤立させない。かかわること。
・診断名から決めつけるのでなく、
将来どうなっていくのかから考える。
・診断名より、状態像を見る。
*トラウマが少ない子
・時間薬を期待し、学校の中でできることをやる。
みんなと同じようにできなくても、
縦軸の見通しは良い
*トラウマが多い子
・親の問題が大きい。
・担任は、できる範囲の配慮をする
・本人の希望を大事にする。
☆人薬:信頼できる人に相談する。
孤立させないこと。
仲間がいると思えるように。
☆時間薬:その人が回復するまで待つ。
待つというのが最大の支援。
☆親が支援を拒否するケース
その時にできる最善を尽くす。
夏苅先生のお話からの記事は
今回で終わりです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『(回復を、その子なりの成長を)待つ、って・・』
環境を整えて、見守る、ってことかな。
『大事なことなんだね』
難しいけどね。
(2018年 3月下旬 昼 撮影)
(玄関マットの上でごろりんマリン)
ありがとうございましたm(__)m
これからもお邪魔させて頂きますね(^-^)/
貴ブログに、感想を載せていただいたことも、
とてもうれしかったです。
ありがとうございました。