つれづれまりん

いたずら白猫マリンの気ままな日常 を経て、
超いたずら 甘えん坊 ほぼ白猫 ハンニャの気ままな日常 へ

見通しと工夫

2019年11月07日 | 学習ノート3
前記事の続きです。(Prat5 最終)

「子どもの不適応 その原因と対応について」 より
  夏苅郁子 先生
 (やきつべの径診療所 医師)
  2017年 6月


最後は、
学校に適応できず、医療にかかった子の、
見通し(予後 将来の回復状況)と、
夏苅先生が工夫されていることの
お話がありました。


〇見通しの評価
・医師の視点:縦軸 個の一生を見る
・教師の視点:横軸 個の集まりである集団を見る


〇見通しの予測に影響するもの
・IQ:平均ぐらいあれば、良い
・発達の偏り:少ない方が、良い
・トラウマの数:少ないほど、良い

・IQの問題や、多少の発達の偏りはあっても、
 よい環境で育った場合、見通しは良い。
・不登校や通信制の高校、障害者施設で働くことはあっても、
 長期のひきこもりや犯罪、自殺は起きていない。
・引きこもりや犯罪・自殺を防いで、
 その子なりの人生を送ることができるように支援すべき。


〇事例からいえること
・境界知能でも発達の偏りがあっても、
 親や周囲から慈愛に満ちた接し方をされた子は、
 社会適応できている。

・挫折してしまった子や親が、
 立ち止まってしまったら人生終わり、
 と考えてしまう風潮を何とかせねば。
・縦軸の生き方への社会の理解が必要。


〇そのためにやっている工夫
・子は横軸の中で生きているので、
 横軸を見ながらも、
 縦軸の予想(この子は将来どうなっていくのか)
 を織り込む。
・親の理解を得て、やる気を出させる。
 今後の見通し、予測をし、
 親の不安を軽くする。

・うまくいかないと他人のせいにするケースについて
 ex.「親のせい」は、「防衛」と考えて。
 自分のせいにすると死にたくなるから。
 うまくいかないと自分の人生が苦しいから。
 説教でなく、時間を与える。
 待つことは最大の支援。

・その子なりの努力を期待する。
・その子なりの努力を引き出せるように支援する。
・孤立させない。かかわること。
・診断名から決めつけるのでなく、
 将来どうなっていくのかから考える。
・診断名より、状態像を見る。

*トラウマが少ない子
・時間薬を期待し、学校の中でできることをやる。
 みんなと同じようにできなくても、
 縦軸の見通しは良い
*トラウマが多い子
・親の問題が大きい。
・担任は、できる範囲の配慮をする
・本人の希望を大事にする。


☆人薬:信頼できる人に相談する。
 孤立させないこと。
 仲間がいると思えるように。

☆時間薬:その人が回復するまで待つ。
 待つというのが最大の支援。


☆親が支援を拒否するケース
 その時にできる最善を尽くす。


夏苅先生のお話からの記事は
今回で終わりです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『(回復を、その子なりの成長を)待つ、って・・』

環境を整えて、見守る、ってことかな。


『大事なことなんだね』

難しいけどね。

(2018年 3月下旬 昼 撮影)
(玄関マットの上でごろりんマリン)








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2 コメント

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Unknown (bdaifuku)
2019-11-07 23:16:06
先日は、わざわざコメントを
ありがとうございましたm(__)m
これからもお邪魔させて頂きますね(^-^)/
返信する
bdaifukuさん ♪ (マリンズママ)
2019-11-08 08:48:15
こちらこそです。
貴ブログに、感想を載せていただいたことも、
とてもうれしかったです。
ありがとうございました。 
返信する

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