つれづれまりん

いたずら白猫マリンの気ままな日常 を経て、
超いたずら 甘えん坊 ほぼ白猫 ハンニャの気ままな日常 へ

収容少年に関して

2020年02月04日 | 学習ノート3
前記事の続きです。(Prat4)

静岡少年鑑別所  所長
 吉田智子 先生による
「少年非行の現状
 子どもたちの心と大人の対応」
(平成30年(2018)5月 )より


〇最近の少年鑑別所入所者の特性 等
・入所者数:減少傾向
      10年前の約半数
 ・子どもの実数 減
 ・集団的な非行 減  のため

・特殊詐欺(受け子)
・単独非行化
 共犯者のある非行の割合は減
・ネット上のやりとりに端を発した非行
 大人から見えにくい、把握しづらい。
・非社会的で対人スキルに乏しい少年
 一見まじめでおとなしい子
・医療・福祉面でのケアを要するケース
 (精神障害(発達障害) 虐待 貧困)


〇収容少年の心理的特性 等
・安心して落ち着ける「居場所」がない。
 (家に帰っても1人、家族が頻繁に変わる 等)
・自己評価や自己肯定感の低さ
 (自分なんてどうなってもいい 自傷 自殺企図)
・愛情飢餓感、不充足感
・対人不信感(誰も信じられない)

~非行などの問題行動は、
 少年たちの「心のSOS」
 ex.窃盗・・物ではなく愛情が欲しい
       仲間に認められたい

*非行でしか心の叫びを出せない。


〇少年鑑別所への収容による変化
・表情や態度などの変化
 和らいでいく。
・自分自身、自分をとりまく周囲
 (家庭、学校、職場など)について
 考えようとする姿勢
・非行への内省
・大人への信頼感の回復
・今後に対する前向きな姿勢

~限られた期間内でも、少年たちは変わる。
 →本当の立ち直りはこれから
 →心に寄り添う形で息の長い支援を

*希望者にぬいぐるみを貸すこともある。
 →落ち着く子が多い。
*厚い本を初めて一冊読み切った、という子もいる。


〇収容少年と接する上で気を付けていること
・丁寧に対応する。
  肯定的表現で。
  よい点を見つける。
・注意・指導は、その理由を伝える。
・面接
 ・本人の話をじっくり聴く。
 ・本人のとらえている世界を知り、
  受け止める。
・親の悪口は言わない。
 本人が言っていても、同調しない。
・常に関心の目を向ける。
  声かけ、日記へのコメント 


次は、「非行防止に向けて」です。


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階段で、何かを期待しているマリン。

顔を少しかしげて・・

キミはホントに かわいい顔してたね。


ん? 何か期待している?

上から何か、出てくるかな・・

(2919年4月下旬 昼)





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