つれづれまりん

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心の健康教育

2018年07月28日 | 学習ノート2
心の健康教育とは
 心理に関する問題を抱えることを予防するために行うもの。


1 予防の分類

〇カプラン(1964)による分類
・予防と治療の連続性を示した点で意義のある分類。

①第一次予防
 ・新規ケースが発生しないようにする活動。
 ・多数の健康な人を対象に行われる。

②第二次予防
 ・スクリーニングなどを用いて、
  ハイリスクの人々を早期発見し早期介入する。

③第三次予防
 ・すでに問題を抱えている人を対象として、
  再発・悪化・周囲への悪影響を防ぐために行われる活動。
 ・実質的には治療。


〇アメリカのInsutitute of Medicine(IOM)による分類。
・メンタルヘルスの問題への対応として、予防・治療・維持の3レベルを設定。
・予防・臨床的に診断可能な精神障害の発症以前に行われる対応のみに限定。
   ・新規ケースの発生を減らすことが中心。疾病の発症を遅らせることにも有益。
   ・以下の3つのカテゴリーに分類。

①普遍的予防、
 ・一般大衆、あるいはリスクが高まっていると判断されていない人々(集団)対象。

②選択的予防
 ・生物的心理的、社会的なリスク要因に基づき、
  精神障害を発症する可能性が平均よりも高い人々対象。

③指示的予防
 ・精神障害の予兆となるような軽微な兆候を示しているものの、
  現時点ではまだ診断基準を満たしていない人々。



2 予防のために用いられる方法

〇教育的・臨床心理学的予防
 ・小集団対象。心理教育的グループ等を用いて、
  スキルや知識などを教育するアプローチ。

*心理教育的グループ
 ・将来生じ得る不適切によって引き起こされる生活上の悪影響を防ぎ、
  より良い問題解決ができるよう、小集団を対象としてスキルを教える
  教育的活動。

 ・心理教育的グループの4要素
  ①特定のテーマ、参加者に共通するテーマであること。
  ②構成的なグループを用いて傾圧的な教育を行うこと。
  ③ロールプレイ、フィードバック、直接体験、参加者間の話し合い等
   認知的・行動的・情緒的な側面が統合されるような体験学習を促進。
  ④説明と教示、モデリング、ロールプレイによる練習、
   フィードバックによる強化、現実場面での応用の
   5つのステップを踏んで、
   参加者がスキルを習得できるよう援助すること。


〇社会システム的・公衆衛生的予防
 ・自然なサポートシステムの強化、薬物への規制、
  経済的調整(問題源への税金課金など)等によって社会的環境を
  変えることにより、問題の要因を減らしたり、
  人々の能力や生活の質向上のための機会を提供しようとするアプローチ。
 ・個人が意図的に参加しなくても自然に予防が行われる
  という考え方(Passive protection)




3 効果的な予防プログラムの原則

①包括性:複数の介入方法を用いること。
     影響を与える様々な社会的システムを巻き込んで行うこと。

②多様な教育方法:アクティブでスキル中心のプログラムであること。
         体験的で相互交流的な方法を用いること。

③適量:質量ともに十分かつ適切であること。
    初期に得られた効果を維持するための
    フォローアップ介入やブースターセッションを行うこと。


④理論的な根拠:理論に基づいていること。
        正確な情報と実証的な研究によって支持されていること。

⑤良好な関係:得られる肯定的な行動をサポートできるような他者(ピア)との
       良好な関係を形成すること。

⑥適切な時期:対象となる行動の発生に影響を与えることができるよう、
       早い段階で行うこと。
       参加者の発達的ニーズを十分に考慮すること。

⑦社会文化的な適切性:参加者の社会文化的規範を考慮すること。
      ターゲット集団が、当該プログラムの計画・実施に関わっていること。

⑧結果の評価:明確な目標とゴールを有し、目標→結果の検証を行うこと。

⑨有能なスタッフ:実施するスタッフが十分に訓練されており、
         実施に当たって十分なスーパービィジョンを受けていること。


・「予防プログラム」・・
 ・予防は単発の活動ではなく、対象となる集団の課題やニーズもとにして、
  専門家が「プログラム」として計画し、実施し、
  フォローアップ、効果を検証するという、
  プログラム評価のプロセスを踏むことが必要である。



*予防の方程式

              (ストレス+脆弱性)        
  発生率= ―—―—―――――――――――――――――—―—―—―—―—―
      (コーピングスキル+自尊心+知覚されたソーシャルサポート)


・ターゲットとする集団内の新規の問題発生率を減らすには、
 防御要因である分母を増やし、リスク要因である分子を減らすことが必要。
・当該の問題・集団において何が防御要因で、何がリスク要因かについて、
 基礎的な研究による知見が必要。


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『ママさん、1週間以上お休みしちゃったね』

そうね。
最初に飛ばし過ぎたかな・・ (^_^;)


(2016年 6月下旬 夜 撮影 1Fリビングにて )






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