つれづれまりん

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向精神薬 3

2018年07月15日 | 学習ノート2
4 向精神薬の副作用(有害事象)

・向精神薬の副作用には、
 錐体外路症状(運動症状、運動過多)のような
 中枢神経系に特異的なものが含まれるので、
 服薬は患者に大きな不安を招きやすい。
・副作用の出現は、
 患者の服薬に対するアドヒアランスに大きく影響する。

・一部には、運用によって、耐性や依存を生じるため、
 長期間服用するのは好ましくないものもある。

・ときに、
 自殺念慮や自殺企図などの重篤な副作用や
 期待した作用とは逆の反応(奇異反応)が
 出現することがある。

・近年、一部の向精神薬が
 自殺念慮、自傷・自殺企図を誘発するリスクを高める
 可能性が指摘されている。

・薬剤治療ベネフィット(利益・恩恵)が、
 自傷・自殺リスクよりもはるかに大きいと考えるために
 薬物療法が有用である という臨床医のコンセンサスがある。

・向精神薬の投与は、
 リスクとベネフィットのバランスを十分に考慮してなされることが望ましい。



〇向精神薬による主な副作用

・中枢神経系 
  過鎮静、傾眠、認知障害、抑うつ、不安・焦燥、不眠、けいれん、
  錐体外路症状
  (アカシジア(着座不能症)、急性ジストニア(眼球運動上転)、
   パーキンソニズム、遅発性ジスキネジア)

・自律神経系
  抗コリン作用:口渇、鼻閉、かすみ目、眼圧上昇、便秘、麻痺、排尿障害
  消化器症状:悪心、胃部不快感、下痢、
  循環器症状:起立性低血圧、頻脈

・内分泌系
  高プロラクチン血症・性機能障害:無月経、インポテンツ・・
  体重増加:肥満、糖尿病の悪化・・
  多飲・水中毒

・心臓血管系
  心毒性:心電図異常、伝導障害、致死性不整脈、心筋炎・・

・アレルギー反応
  肝障害:薬剤性急性肝炎
  皮膚・眼症状:薬疹、光線過敏症、色素沈着・・





5 薬剤による精神障害

〇治療の目的で投与された薬剤によって惹起される場合

・高齢者に投与された薬剤がせん妄を引き起こす。
 高齢者では、薬剤の吸収が遅く、代謝・排泄は低下しているために、
 体内に蓄積されやすい。
 血液脳関門が障害されているため、薬剤性せん妄が惹起されやすい。
・せん妄を誘発する薬剤は多岐にわたる。特に、
 抗パーキンソン病薬剤、抗コリン薬、抗不安薬、睡眠薬
 などによる報告が多い。
 多くの向精神薬は抗コリン作用を有するので、
 せん妄を生じるリスクが高いと言える。

・ヒスタミンH2受容体拮抗薬(胃潰瘍治療薬)
 抗がん剤、インターフェロン、副腎皮質ホルモン(ステロイド)
 抗ウイルス剤などの身体疾患の治療薬も、
 せん妄ほかの精神状態を誘発する可能性が高い。



〇嗜好目的にて摂取された薬剤によって誘発される場合

・違法に摂取された薬剤の中で、
 精神刺激薬(アンフェタミン、コカインなど)による精神病。
・精神刺激薬を摂取すると、多幸または感情の鈍麻、過覚醒、
 不安、緊張、精神運動興奮など、多彩な精神症状とともに、
 散瞳、発汗、頻脈などの交感神経系の過活動を生じる。
・離脱期には、疲労感、過眠、過食、悪夢などの生理的変化が見られる。



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『暑すぎて・・お勉強なんて、やってらんないよ~』

ホント、この異常な暑さ、何とかしてほしいです・・

(2年前の夏撮影の、暑さにバテてる様子のマリン画像をチョイスしました)
(2016年8月中旬 夕方 撮影)







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