つれづれまりん

いたずら白猫マリンの気ままな日常 を経て、
超いたずら 甘えん坊 ほぼ白猫 ハンニャの気ままな日常 へ

主な精神疾患 4

2018年07月10日 | 学習ノート2
9 食行動異常および摂食障害群
 (摂食障害)

〇神経性痩せ症(AN) 
 ・やせていることへの執拗なまでのこだわり、
  自分の体に対するイメージ(身体像)の歪み、
  肥満への極度の恐怖、食物摂取の制限がみられ、
  著しい低体重に至ることが特徴
 ・児童・思春期から青年期に好発し、男女比1:10で女性に多い。
 ・自己像や他者評価へのとらわれ、強迫傾向など認知特徴を有する。
 
 ・日本での患者推定数(罹患率):12,500人(0.01%)

 *摂食制限型
  ・食べる量を制限するが、
   定期的に過食や排出行動(誘発性嘔吐や下剤の使用)を行うことはない。
   過度に運動する人もいる。

 *過食・排出型
  ・定期的に過食や排出行動を行う


〇神経性過食症(BN)
 ・大量の食物を短時間に次から次へと摂取し(過食)、
  その後で食べ過ぎの影響を減らそうとする行為(たとえば、
  排出行動、絶食、運動など)を行うことを特徴。
 ・過食には自制できないという感覚が伴い、
  通常は空腹でなくても食べたり、苦しくなるまで食べ続けたりする。

 ・日本での患者推定数(罹患率):6,500人(0.005%)


〇特定不能のもの(ADNOS)
 ・日本での患者推定数(罹患率):2,200人(0.003%)


・低体重が飢餓状態に近く、低血糖や電解質異常、肝障害、
 消化器障害、心機能障害など、生命危機がある場合は、
 内科的治療による体重回復が優先される。

・食行動のみならず社会的行動全般における自己制御強化を
 二次的・随伴性の精神症状治療と並行して試みる。
・薬物療法・・衝動性制御治療目的で、抗うつ薬や抗精神病薬が使用される。
・心理療法・・認知行動療法と対人関係療法が標準治療。
       集団療法も用いられる。




10 睡眠-覚醒障害群
  (非器質性睡眠障害)

・睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠がある。
・寝付くとすぐに、深いノンレム睡眠に入り、脳を休め、
 やがてレム睡眠(10分~20分程)に。
 約90分周期で繰り返される。
 睡眠後半、レム睡眠が多くなり徐々に脳が活性化して目覚める。

*レム睡眠
 ・浅い眠りで、身体は深く眠っているのに、脳が活発に動いている状態。
 ・トイレに起きたくなる。物音で目が覚めやすい。金縛りにあいやすい。
*ノンレム睡眠
 ・脳を休める深い睡眠。身体を支える筋肉は働いている。
 ・ストレスを消去している。ホルモンの分泌をしている。

・生理的な睡眠、睡眠に必要な量には個人差があり、
 加齢によっても影響を受ける。

・睡眠時間は10年ごとに10分ずつ短縮し、
 中途覚醒時間は10分ずつ増加する。
・加齢により、
 実際の睡眠時間の割合(睡眠効率)は低下する。
 起床時間はより早くなる。
 入眠までの時間に、影響は出にくい。
・加齢による生理的な睡眠の変化は、不眠の訴えに対して考慮すべき。

・日本人の20%が何らかの不眠の訴えを持っているが、
 苦悩と生活への支障から不眠障害の診断を受けるもの(罹患率)は6%程度。
・不眠の原因は、以下の複合因。
 ①身体的(疼痛、かゆみ、咳、頻尿など)
 ②生理的(環境や生活時間帯)
 ③心理学的(気がかりやストレス、緊張など)
 ④精神医学的(うつ病など精神疾患による)
 ⑤薬理学的(薬物の副作用や離脱。カフェインやニコチン摂取)



〇不眠障害(非器質性不眠症)
・以下のいずれかまたは組み合わせが、
 1週間で3夜以上、少なくとも3カ月持続することで診断される。
 ①入眠困難
 ②中途覚醒・睡眠維持困難
 ③早朝覚醒

・初期対応・・睡眠衛生指導のみ、または薬物療法を併用する。
       不眠に対する認知行動療法(CBT-1)が推奨。


〇睡眠時随伴症(パラソムニア)
・入眠前、入眠中、睡眠からの覚醒時に生じる不快な身体的現象。

*ノンレム・パラソムニア
 ・錯乱性覚醒、睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症など。
 ・深い睡眠期に発生し、本人の記憶はない。
*レム・パラソムニア
 ・レム睡眠行動障害(男性に多く、レビー小体型認知症への移行もある)、
  反復孤発性睡眠麻痺(金縛り)、悪夢など。
 ・本人は記憶できる。


〇睡眠関連摂食障害
 ・若い女性に出現しやすい。ノンレム睡眠期に出現し、本人の記憶はない。
 ・睡眠衛生指導と、心理・環境因調整、薬物療法がおこなわれる。


〇睡眠時無呼吸症候群(SAS)
 ・睡眠時に繰り返し起こる呼吸停止のため、日中の眠気が起こる病態。
 ・日本では、200~300万人(中年の男性が多い)
 ・終夜睡眠ポリグラフ検査で確定診断される。

〇ナルコレプシー
 ・睡眠発作、カタプレキシー(情動脱力発作)、
  睡眠麻痺(金縛り)入眠時幻覚などを主徴とする疾患。
 ・日本では、600人に1人程度。性差なく、10歳代で好発する。
 ・計画的な昼寝や、カフェイン摂取などの工夫や、
  一般的な睡眠衛生指導を行い、
  過眠症状に対し精神刺激薬、カタプレキシーに対し抗うつ薬を使用する。

   「ナルコレプシー」関連記事 こちら → 「主な疾病と障害」


☆「睡眠12箇条  健康づくりのための睡眠指針2014」 (厚労省) 



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『ボク、食べることも寝ることも好きだけど・・』

マリンちゃんの場合、
「過食」は制御されてますが、「過眠」は、どうかな。


(2018年5月下旬 夜 撮影 1Fリビングのソファにて)






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