つれづれまりん

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主な精神疾患 5

2018年07月11日 | 学習ノート2
11 物質関連障害 及び、嗜癖性障害群
  (精神作用物質使用による精神及び行動の障害)

・覚せい剤を含む精神刺激薬等による障害は、
 使用障害(使用、濫用)と、
 誘発性障害(中毒、離脱、精神病性障害)がある。

・アルコール関連障害は、DSM-5では、
 従来の「アルコール依存症」から「アルコール使用障害」に名称変更。
・ほぼ毎日飲酒しているか、飲み方に異常があるか、
 離脱症状が存在するか、飲酒により生活に支障があるか、
 γ-GTP高値、などが重要なポイント。

・薬物やアルコールの中止は、
 非薬物療法的介入が優先され、
 動機付け(動機づけ面接法)と
 個人・集団療法(認知行動療法、コーピングスキルトレーニング)、
 自助グループ(断酒会、AA(アルコホーリック・アノニマス))などの
 組み合わせで行われる。
・抗酒薬や飲酒渇望抑制薬などの薬物療法は、
 非薬物療法的介入の基盤の上に追加される。




12 神経認知障害群
  (症状性を含む器質性精神障害)

*軽度認知障害(MCI)
 ・記憶などの認知機能と生活機能が障害され、
  生活に支障があるが、自立生活可能である状態。

*認知症
 ・認知機能が、自立生活困難な程度に低下している状態。

・認知機能の「中核症状」は、以下の6領域で分類。
  ①複雑性注意 ②実行機能 ③学習と記憶
  ④言語 ⑤知覚・運動 ⑥社会認知

・認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)は、「周辺症状」。
  不眠、気分障害(抑うつ・多幸・強度の不安)
  幻覚(幻視・幻聴)、妄想(物取られ妄想、被害関係妄想)など
  
  異食、失禁、暴言、暴力行為も周辺症状。
   → これらの周辺症状は、介護者の負担となる。

・認知症の進行=中核症状の悪化 と、周辺症状の出現・悪化は、
 必ずしも一致しない。
・認知症自体は重度でも、周辺症状がほとんど出現せず、介護負担が軽い場合もある。
・逆に、初期の認知症であるが、周辺症状が重度で
 精神科病院での管理を必要とする場合もある。

・四大認知症

*アルツハイマー型認知症
 ・海馬、側頭葉、頭頂葉が先に障害され、その後、全般性に進行するので、
  記憶障害、見当識障害が初期から出現するが、
  言語機能、感覚運動統合機能は後期まで維持される。

*レビー小体型認知症
 ・パーキンソン症候群(必発ではない)、波動性の認知障害、
  幻視、薬剤過敏性、自律神経症状などが特徴。
 ・後頭葉機能障害があり、幻覚の出現と関連している。

*前頭側頭型認知症 (Pick病 など)
 ・前頭葉障害のため、万引きなどの衝動制御障害や人格変化を来す。
 ・側頭葉障害が目立つ場合は、言語機能に影響し、
  失語や流暢性障害が顕著となる場合もある。 

*血管性認知症
 ・脳血管障害(脳梗塞・脳出血)が原因の後遺症

・治療可能な認知症・・・正常圧水頭症、うつ病による仮性認知症など。

・身体状況と患者の不安が認知症の症状を悪化させるため、
 身体管理と家族介護者指導を含めた介護環境調整、非薬物療法的介入を優先し、
 薬物療法(抗認知症薬と、必要な場合のみ向精神薬)を行うこともある。




13 パーソナリティ障害
  (成人の人格及び行動の障害)

・症状の類似性に基づいて3つの群に分けられる。

〇A群:奇妙で風変わりに見える。
 ・猜疑性パーソナリティー障害 
 ・シゾイドパーソナリティ障害
 ・統合失調型パーソナリティ障害 

〇B群:演技的で、情緒的で、移り気に見える。
 ・反社会性パーソナリティ障害
 ・境界性パーソナリティ障害
 ・演技性パーソナリティ障害
 ・自己愛性パーソナリティ障害

〇C群:不安または恐怖を感じているように見える
    自己主張が控えめで不安や恐怖感が強く、一人で悩むタイプ
 ・回避性パーソナリティ障害
 ・依存性パーソナリティ障害
 ・強迫性パーソナリティ障害


*境界性パーソナリティ障害
 ・情動不安定、不安症、分離不安感、抑うつ性、衝動性、無謀、敵意
  を特徴とするパーソナリティ特性。
 ・心理援助の対象となることが多い。
 ・弁証法的行動療法、メンタライゼーションに基づく治療、
  転移に焦点を当てた心理療法、一般的精神科マネジメントなど。



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『「精神疾患総論」やっと終わり?』

終わりです。
たくさんあったね。


(2018年5月下旬 夜 撮影 1Fリビングのソファにて)






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