友人のブログで詩人の茨木のり子さんを思い出し
本棚の隅で眠っていた
「自分の感受性くらい」を読み返しているうちに
ブログにあった「倚りかからず」
も欲しくなり単行本を注文
午前中に届いて読み進んでいたところに
チャイムが鳴り主人の古い知人が玄関に立っていた
ドア越しに赤い車が目に入った
確か4年前のこの時期にもお見えになった
耳が殆ど聞こえないようで補聴器を付けての会話だったが
おんとし95歳とは信じられない
趣味の麻雀にカラオケにパークゴルフ
生前葬の構想
はたまた家族には未だ内緒という献体の事など
キラキラ目を輝かせながら話してくれた
来年は年男だというので
大声で「やりたい事は来年中に」とハッパをかけると
「そうかい そうかい」と
頷きながら機嫌良く帰って行った
ただ車の運転だけはどんなものか?
ご家族の意見も意に解さずってとこかもしれない
茨木のり子さんの詩を読んだ後なので
心がほっこりしていて
気長に耳を傾けることが出来た
茨木のり子さん
あなたの詩はどれもこれも
一行とて見落とすことが出来ないほど
胸を一杯にしてくれる
ただ主人の声は小さく彼には届かないようで
一方的な話に終わったが
よく忘れないで訪れてくれるもんだと
感心しながら
馴れ初めについて語ってくれた
外は吹雪もよう
突然🥶が舞い込んできたような
ちょっと不思議な
師走の景色でした