植物の話２９・スイセン

季節はすっかり「春」ですね～。
花粉症で、鼻がツライこの頃ですが、周囲では
春らしく、花々が次々と咲き出してきました。

さて、今日紹介する花は早春に爽やかな香りを
漂わせて咲く

「水仙」

です。

水仙は、ヒガンバナ科スイセン属の多年草。
日本に自生している種もありますが、中国・ヨーロッパを経て
日本に入ってきた品種が、名前の元になっています。

漢名・「水仙（水仙華）」の語源は、湿った場所に適し、
水を多く必要とするため、名付けられた・・・というもの。
但し、水仙が他の植物に比べ、多くの水を必要とするわけでは
なさそうです。

スイセン・・といえば、ギリシャ神話で有名な伝説があります。
それは、以下のようなストーリー・・。

『・・・昔々・・・
森のニンフ・エコーは、美少年ナルキソスに恋をします。
しかし、エコーは同じ言葉しか発することが出来なかったため、
ナルキソスに飽きられ、捨てられてしまいます。

・・これを憐れんだ、復習の女神・ネメシスは、ナルキソスに
“湖面に映る自分を恋してしまう”という呪いをかけます。
そうとは知らない、ナルキソスは、湖面に映る自分に恋いこがれ
憔悴し、やがて死んでしまいます。

『その死を悲しんだニンフが、彼をスイセンとして蘇らせたといい、
花をやや傾けて咲くのは、湖面に見入るナルキソスの姿を
伝えているといいます。』


・・・スイセンの属名Narcissusは、この伝説に由来しています。
実は「水仙」の漢字も、この伝説の影響を受けている・・という説も有ります。

福井県の県花でもあります。
越前海岸は水仙の群生地として有名です。

写真は、もう終わってしまいましたが、職場で咲いていた水仙２種。


・ピンクチャーム


・チンカー