町並み情景工房

物語が展開するジオラマ


私のジオラマは、一般受けする、緻密、精巧さは、ありません。

 昭和のノスタルジーを感じてほしいのは、他の作家さんと同じですが、
 力点を木彫り人形と、雰囲気のみに、おいているのが、特長です”

 それぞれの人形の、仕草”表情”置き方次第”で、そこにセリフが生まれ、いろんな物語に展開していきます、なので、深見(理解しようと笑覧)をしなければ、良さは伝わりません・・・浅見されると趣味レベル?

下の写真は、一番人気の「病がちのお妾さん宅」です。



左から、女中さん、背中に隠し子、往診待ちの社長(入り婿)さん、床で臥せっているお妾さん、陰からそっと様子を見に来た本妻の5人の物語です。

笑覧者の言葉「こんなお妾さん、うちの近所に居ました」とか
      「本妻さんコワイ、事件になりませんように・・・」
 と笑って頂けます・・・
 が、私の物語は、もう一つ「本妻」目線で・・・

 この女の心理を覗くとき、悲しく、淋しい物語が出来上がります。

作品は、縁結び神社の「神官の恋」登場人物は二人だけ”

さて・・・恋温度は?・・・横笛を誰に、聞かせているのか?、巫女が陰で慕っているのか?・・・
上の二つの作品は、人形を動かさなくでも、物語はいくとうりにも・・・

私の作品のもう一つの特徴は固定していない人形が居ることです。
(こんな、住居不定?の人形も、お巡りさん”を含め60体ほど”)


 この題は「寺の勝手口」

 温かい日差しの石段で、お婆さんが居眠りしています、掃除をしている、寺男が見ています、ほのぼのした光景です、
では、ここに警察官を置くと・・・

 「痴呆の徘徊老人」に、場面が変わります、寺男が心配そうに・・・

このように、人形を置き換えるだけで、物語が違う方に展開していきます。


 作品は、和服の案内女子と6人の「アメリカ人旅行者」
  ここでは、若夫婦の立ち位置で、どちらの親かが分かります。

もう一つ、最近の作品でも・・・
「柿の実取りの小坊主」それを見ている、
和尚さんのセリフが、柿の木の置き場所を変えるだけで
「もうすぐお昼だけどお腹が空いたか”」が・・・

柿の木を屏の向こうに置くと「おいおい、それは、隣の柿だぞ”」・・・に・・・。

このように木彫り人形を、移動するだけでも、変化が楽しめます、そして、それらを、組み合わせることで、全体的に雰囲気のある、町並みが形成されていきます。

・ライブでは、人形に触れることも、OKしています、
 たまに、私が考えてもいなかったストーリーで親に話して居る子も・・・
  (感性は教えられない、育てるもの)が、私の持論”
  親にひと事「大切に育ててやって下さい」と、必ず言っています。

人形どうしの距離感なども工夫していますが、写真で表現は無理”(ヘタ”)
 実物を是非”見てホシイです。


町おこしのためのジオラマです。

コメント一覧

そらママ
初めまして~
こんな楽しいジオラマは、初めて見せて頂きました、
伊賀に来られていたのですね、
むらいのお茶屋さんは、私もよく知っていて、
伊賀に出かけたら、必ず寄るところです、
是非こちらに来られるようなら、ブログでお知らせくださいね。
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