映画の話
“深海の悪霊”、デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)と東インド会社のベケット卿(トム・ホランダー)が手を結び、海賊たちは滅亡の危機に瀕していた。生き残る手段は“9人の海賊たち”を招集することだったが、9人のうちのひとりはあのジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)だった。しかし、彼は現在“世界の果て”に囚われていて……。
まず、本作の予告編について書きたい。前作の『デッドマンズ・チェスト』のラストで消息を絶ったジャック・スパロウが予告編に出まくっていてガッカリした。あれだけ謎を残して終わったのに、出てくる事は判ってはいるけど映画を見るまで謎のままにして欲しかった。
今回見た吹き替え版はフィルムのプリントが非常に悪く、画面は暗くてガサガサでボケ気味。音もレンジが狭くドルビーデジタルを更に圧縮を掛けたみたいな音で伸びが無く、スーパーウーハーの低音だけがボンボンと唸っている感じである。
さて本編は、ジャックの消息を求めて敵の懐に飛び込むオープニングのエピソードを見ていて『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』の初めのハン・ソロ船長の救出にジャバ・ザ・ハットの宮殿に潜り込むルークとレイアの話を思い出した。こちらもシリーズ3作目で同じような展開になってしまったのか?
映画の感想
うーんさすがにシリーズも3作続くと、見るほうも見慣れたせいか新鮮味が無く、かなり大味に感じた。出演者も増えてしまい焦点もぼやけ気味で、期待したチョウ・ユンファもそれほど出番も無く、ジョニー・ディップも存在感がいつもより気薄に感じた。それ対してバルボッサを演じたジェフリー・ラッシュが素晴らしい存在感で彼が出てくると画面がピシリと引き締まる。
まぁ、本作の主演はエリザベスを演じたキーラ・ナイトレイでもあった様だし、オーランド・ブルームは相変わらずのポジションで存在感が薄い。
物語の展開も一本調子で押し引きが無くダラダラとした展開でラストでようやくエンジンが掛かった感じてあった。それにしても、あれだけ海賊が集結したのに、他の海賊たちの見せ場が殆ど無いという演出もいただけない。
今回は吹き替え版で見たのが仇となったのか、作品の世界に入り込めないまま映画が終わってしまった。
ホラーテイストも入ったバランスの良かった一作目の『呪われた海賊たち』、コミカルな味付けと立体的なアクションが楽しかった二作目の「デッドマンズ・チェスト」、非常にガッカリな結果になってしまった「ワールド・エンド」。もし、シリーズをまだ続けるのであれば監督の交代は必至だろう。
エンドロールの後にも話がありますので、焦って帰らないように・・・。
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“深海の悪霊”、デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)と東インド会社のベケット卿(トム・ホランダー)が手を結び、海賊たちは滅亡の危機に瀕していた。生き残る手段は“9人の海賊たち”を招集することだったが、9人のうちのひとりはあのジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)だった。しかし、彼は現在“世界の果て”に囚われていて……。
まず、本作の予告編について書きたい。前作の『デッドマンズ・チェスト』のラストで消息を絶ったジャック・スパロウが予告編に出まくっていてガッカリした。あれだけ謎を残して終わったのに、出てくる事は判ってはいるけど映画を見るまで謎のままにして欲しかった。
今回見た吹き替え版はフィルムのプリントが非常に悪く、画面は暗くてガサガサでボケ気味。音もレンジが狭くドルビーデジタルを更に圧縮を掛けたみたいな音で伸びが無く、スーパーウーハーの低音だけがボンボンと唸っている感じである。
さて本編は、ジャックの消息を求めて敵の懐に飛び込むオープニングのエピソードを見ていて『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』の初めのハン・ソロ船長の救出にジャバ・ザ・ハットの宮殿に潜り込むルークとレイアの話を思い出した。こちらもシリーズ3作目で同じような展開になってしまったのか?
映画の感想
うーんさすがにシリーズも3作続くと、見るほうも見慣れたせいか新鮮味が無く、かなり大味に感じた。出演者も増えてしまい焦点もぼやけ気味で、期待したチョウ・ユンファもそれほど出番も無く、ジョニー・ディップも存在感がいつもより気薄に感じた。それ対してバルボッサを演じたジェフリー・ラッシュが素晴らしい存在感で彼が出てくると画面がピシリと引き締まる。
まぁ、本作の主演はエリザベスを演じたキーラ・ナイトレイでもあった様だし、オーランド・ブルームは相変わらずのポジションで存在感が薄い。
物語の展開も一本調子で押し引きが無くダラダラとした展開でラストでようやくエンジンが掛かった感じてあった。それにしても、あれだけ海賊が集結したのに、他の海賊たちの見せ場が殆ど無いという演出もいただけない。
今回は吹き替え版で見たのが仇となったのか、作品の世界に入り込めないまま映画が終わってしまった。
ホラーテイストも入ったバランスの良かった一作目の『呪われた海賊たち』、コミカルな味付けと立体的なアクションが楽しかった二作目の「デッドマンズ・チェスト」、非常にガッカリな結果になってしまった「ワールド・エンド」。もし、シリーズをまだ続けるのであれば監督の交代は必至だろう。
エンドロールの後にも話がありますので、焦って帰らないように・・・。
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短編映画『素晴らしき休日』の話
北野武監督初の短編作品で、田舎の野っぱらにポツンと建つ映画館を舞台に、客のモロ師岡と映写技師のたけしの二人芝居であるが、モロは客席、たけしは映写室の中なので直接の絡みは無い。
上映作品はモロも出演しているアノ映画。上映時間が3分ほどなので、これと言った展開も無く可も無く不可もなくと言う印象である。
『監督・ばんざい!』の話
この映画は、映画監督のキタノの構想を7本のショートムービーが、伊武雅刀のナレーションとともに描かれていく。と言う事で7本を順番に紹介していきますが、記憶が曖昧で順番が前後しているかもしれません。
ギャング映画の話
たけし自身が「ギャング映画はもう撮らない。」と宣言してしまったけど、とても活き活きとしたパートで、北野組常連の寺島進と『TAKESHIS‘』のやくざと同じメンツの石橋保らが出演。
小津映画の話
画面は白黒に変わり、小津安二郎監督の世界観をたけし流に再現。松坂慶子、木村佳乃が出演。
恋愛映画の話
内田有紀出演の恋愛話。冒頭に写るたけしのショットがカッコいい。
昭和30年代の話
夢もロマンも無い、世知辛いたけし流の昭和の回顧話。藤田弓子が存在感かもし出している。
ホラー映画の話
たけし軍団から、ホラーと言えば柳ユーレイが久々の出演。かなり古いタイプのホラーと言うか、怪談調の作品。池辺晋一郎の音楽が実相寺昭雄監督の『姑獲鳥の夏』の音楽に似ている。
忍者映画の話
CGとワイヤーアクションを取り入れたダイナミックな作品。なかなかカッコいい。
SF映画の話
地球に隕石が落ちてくる話なのたが、平行して岸本加世子と鈴木杏の詐欺師親子の話と、江守徹が総裁の団体の話と、井手博士の話が映画に絡み合い映画が破壊して行く。
プロレスラーの蝶野と天山のラーメン屋が面白かった。
映画の感想
これゃー駄目だ。私も北野監督作品は全て見てきたけど、監督の迷いがそのまま画面に現れている。監督自身もいろんなパターンの映画を撮ってきて新しく何を撮っていいのか判らないまま思い浮かんだアイディアを映画に詰め込んだ印象を受けた。
前半から中盤はなかなか面白かったのだけれど、江守徹が出てきた辺りから雲行きが怪しくなってきてギャグも滑りっぱなしで笑えない。
映画のセリフでも行っていたが、都合の悪いシーンは全てたけし人形に変わってしまい、見ている観客もどの様に反応していいのか戸惑っている感じであった。
しかし、この映画の救いは池辺晋一郎の音楽だ。黒澤明や今村昌平作品など携わった日本映画音楽界の重鎮が、こんな駄目な映画の為に様々なパターンの美しい流麗なスコアを書いている。
この映画を見て、北野監督はギャング映画が一番活き活きとしていたのと、昭和30年代の作品と忍者映画に作家としての可能性を見いだせられた。特に昭和30年代の作品は是非一本の映画として製作して欲しい。
映画を見終わって印象に残ったのは、たけし人形を小脇に抱きかかえて思い悩むたけしの姿と、久々のたけし映画の出演で張り切っていた井手らっきょうの空虚な高笑いが耳に残った。
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北野武監督初の短編作品で、田舎の野っぱらにポツンと建つ映画館を舞台に、客のモロ師岡と映写技師のたけしの二人芝居であるが、モロは客席、たけしは映写室の中なので直接の絡みは無い。
上映作品はモロも出演しているアノ映画。上映時間が3分ほどなので、これと言った展開も無く可も無く不可もなくと言う印象である。
『監督・ばんざい!』の話
この映画は、映画監督のキタノの構想を7本のショートムービーが、伊武雅刀のナレーションとともに描かれていく。と言う事で7本を順番に紹介していきますが、記憶が曖昧で順番が前後しているかもしれません。
ギャング映画の話
たけし自身が「ギャング映画はもう撮らない。」と宣言してしまったけど、とても活き活きとしたパートで、北野組常連の寺島進と『TAKESHIS‘』のやくざと同じメンツの石橋保らが出演。
小津映画の話
画面は白黒に変わり、小津安二郎監督の世界観をたけし流に再現。松坂慶子、木村佳乃が出演。
恋愛映画の話
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昭和30年代の話
夢もロマンも無い、世知辛いたけし流の昭和の回顧話。藤田弓子が存在感かもし出している。
ホラー映画の話
たけし軍団から、ホラーと言えば柳ユーレイが久々の出演。かなり古いタイプのホラーと言うか、怪談調の作品。池辺晋一郎の音楽が実相寺昭雄監督の『姑獲鳥の夏』の音楽に似ている。
忍者映画の話
CGとワイヤーアクションを取り入れたダイナミックな作品。なかなかカッコいい。
SF映画の話
地球に隕石が落ちてくる話なのたが、平行して岸本加世子と鈴木杏の詐欺師親子の話と、江守徹が総裁の団体の話と、井手博士の話が映画に絡み合い映画が破壊して行く。
プロレスラーの蝶野と天山のラーメン屋が面白かった。
映画の感想
これゃー駄目だ。私も北野監督作品は全て見てきたけど、監督の迷いがそのまま画面に現れている。監督自身もいろんなパターンの映画を撮ってきて新しく何を撮っていいのか判らないまま思い浮かんだアイディアを映画に詰め込んだ印象を受けた。
前半から中盤はなかなか面白かったのだけれど、江守徹が出てきた辺りから雲行きが怪しくなってきてギャグも滑りっぱなしで笑えない。
映画のセリフでも行っていたが、都合の悪いシーンは全てたけし人形に変わってしまい、見ている観客もどの様に反応していいのか戸惑っている感じであった。
しかし、この映画の救いは池辺晋一郎の音楽だ。黒澤明や今村昌平作品など携わった日本映画音楽界の重鎮が、こんな駄目な映画の為に様々なパターンの美しい流麗なスコアを書いている。
この映画を見て、北野監督はギャング映画が一番活き活きとしていたのと、昭和30年代の作品と忍者映画に作家としての可能性を見いだせられた。特に昭和30年代の作品は是非一本の映画として製作して欲しい。
映画を見終わって印象に残ったのは、たけし人形を小脇に抱きかかえて思い悩むたけしの姿と、久々のたけし映画の出演で張り切っていた井手らっきょうの空虚な高笑いが耳に残った。
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映画の話
若く野心に満ちたロバート(ヒュー・ジャックマン)とアルフレッド(クリスチャン・ベイル)は、マジシャン(マイケル・ケイン)の助手をしていた。ある晩、舞台の事故でロバートの妻が亡くなったことが原因で二人は敵対するようになる。その後、彼らは一流のマジシャンとして名声を得るが、その争いは次第に激しさを増す。
まず主役の二人がバットマンを演じたクリスチャン・ベールと「X-MEN」のウルバリンを演じたヒュー・ジャックマンで、バットマンの執事アルアフレードを演じたマイケル・ケインもいる。女優も「アイランド」のスカーレット・ヨハンソン、「地獄の変異」のパイパー・ペラーボとSFホラー系の俳優と助演にデビッド・ボウイと「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムを演じたアンディ・サーキスが出演。監督が「バットマンビキニング」のクリストファー・ノーランで何かアメコミ絡みの面子が揃った。
映画はオープニングに、これから描かれるキーワードを沢山散りばめられて事件の起こる前の過去に戻る。
同じマジシャンの下で助手をしながらマジックを学ぶ二人の若者が、ある事故をきっかけに憎しみ合う関係に変貌してゆく過程が淡々と描かれる。
二人のキャラクターも、ジャックマンは華やかなショーマンに対して、ベールは地味な努力家として描かれ、丁度「アマデウス」のモーツァルトとサリエリの関係にも似ている。お互いのマジックに対して異様に敵意とライバル心を燃やし、「瞬間移動」のマジックを巡り妬みと嫉妬が思わぬ方向に進んでゆく。
映画の感想
私は最初映画を見始めて、こんな話で130分も映画がもつの?って具合に映画を見始めたが、話が進む内にグイグイと映画の世界に引き込まれていく。いくつかのシンプルなマジックのトリックの種明かしや、マジックを通り越してイリュージョンの域に達するマジックに執念を燃やす二人のマジシャンの姿を対照的に描き、オープニングで暗示された結末をあっさりと裏切る脚本と演出が卓越している。
マジックを扱った作品で見ている間「これじゃデビッド・カッパーフィールドも商売上がったりだなー。」なんて見ていたのだが、映画を見た後チラシを見たらカッパーフィールドがマジックの監修をしていてまたビックリ。この映画を見たら、またアノ噂が再熱しそうな予感。
とにかく映画の中に数多くの伏線が張られていたのは確かであり、もう一度トリックを見極める為に見直したい衝動に駆られた。
映画「プレステージ」のサントラCDとクリストファー・ノーラン監督の関連商品はこちらをクリック。
若く野心に満ちたロバート(ヒュー・ジャックマン)とアルフレッド(クリスチャン・ベイル)は、マジシャン(マイケル・ケイン)の助手をしていた。ある晩、舞台の事故でロバートの妻が亡くなったことが原因で二人は敵対するようになる。その後、彼らは一流のマジシャンとして名声を得るが、その争いは次第に激しさを増す。
まず主役の二人がバットマンを演じたクリスチャン・ベールと「X-MEN」のウルバリンを演じたヒュー・ジャックマンで、バットマンの執事アルアフレードを演じたマイケル・ケインもいる。女優も「アイランド」のスカーレット・ヨハンソン、「地獄の変異」のパイパー・ペラーボとSFホラー系の俳優と助演にデビッド・ボウイと「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムを演じたアンディ・サーキスが出演。監督が「バットマンビキニング」のクリストファー・ノーランで何かアメコミ絡みの面子が揃った。
映画はオープニングに、これから描かれるキーワードを沢山散りばめられて事件の起こる前の過去に戻る。
同じマジシャンの下で助手をしながらマジックを学ぶ二人の若者が、ある事故をきっかけに憎しみ合う関係に変貌してゆく過程が淡々と描かれる。
二人のキャラクターも、ジャックマンは華やかなショーマンに対して、ベールは地味な努力家として描かれ、丁度「アマデウス」のモーツァルトとサリエリの関係にも似ている。お互いのマジックに対して異様に敵意とライバル心を燃やし、「瞬間移動」のマジックを巡り妬みと嫉妬が思わぬ方向に進んでゆく。
映画の感想
私は最初映画を見始めて、こんな話で130分も映画がもつの?って具合に映画を見始めたが、話が進む内にグイグイと映画の世界に引き込まれていく。いくつかのシンプルなマジックのトリックの種明かしや、マジックを通り越してイリュージョンの域に達するマジックに執念を燃やす二人のマジシャンの姿を対照的に描き、オープニングで暗示された結末をあっさりと裏切る脚本と演出が卓越している。
マジックを扱った作品で見ている間「これじゃデビッド・カッパーフィールドも商売上がったりだなー。」なんて見ていたのだが、映画を見た後チラシを見たらカッパーフィールドがマジックの監修をしていてまたビックリ。この映画を見たら、またアノ噂が再熱しそうな予感。
とにかく映画の中に数多くの伏線が張られていたのは確かであり、もう一度トリックを見極める為に見直したい衝動に駆られた。
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映画の話
ギリシアのスパルタ王レオニダスが、わずか300人のスパルタ兵と共に、ペルシヤの大軍との壮絶なバトルに挑み込む。彼らの勇気と精神は、世界の男心を2500年以上鷲づかみにし続け、空前絶後の伝説となった!
「シン・シティ」のフランク・ミラーのグラフィックノベルズを、「ドーン・オブ・ザ・デッド」のザック・スナイダーが監督、「オペラ座の怪人」のジェラルド・バトラーが主演という事で期待をして見た。
画面の色調は、グラッフィックノベルズの色調を基調にしたのか、セピアに赤だけが目立つような色調で人工的な世界観。
映画の感想
映画は初めに少し話があり、その後は怒濤の如く戦闘シーンが永遠と続く構成で、映画の2/3は戦闘シーンのように感じた。しかし、戦闘シーンを永遠と見せられても映画として面白いかというとそうでもない、とにかく話がないのだ。
登場人物は皆、筋肉ムキムキのマッチョマンで赤いマントにパンツ一丁といういでたちで、戦闘には不向きな無謀なスタイルである。この戦士たちが次から次へと現れる敵軍と戦闘を繰り広げ、スローモーションと早送りを駆使したケレンミのある映像と、大音響の戦闘シーンにココぞ!というシーンではスゥッと音を抜く映像でカタルシスを感じさせる。そしてスプラッターも半端じゃない、刀で切られ血しぶきを上げながら手が飛び、足が飛び、首か飛ぶ。さすが「ドーン・オブ・ザ・デッド」を作った監督だと褒めてあげたいが、話が無いのは頂けない。やはり映画はちゃんと話があってアクションに繋がなければ駄目だ。本作はひたすら戦闘シーンだけで、語り部のナレーションで話が進行して行く。
主演のジェラルド・バトラーも多分、本作の為に体を鍛え上げたと思われ役者魂を感じさせられるし、眼力も尋常ではない位に凄みを感じる。
スパルタ教育の語源となった、スパルタ軍の戦闘マシーンたちの英雄伝説、話に深みがあれば良いのだが、戦闘シーン重視に作られた映画を良しとするか、悪しとするかは見る人の好みが分かれる所だろう、私は駄目でした。
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ギリシアのスパルタ王レオニダスが、わずか300人のスパルタ兵と共に、ペルシヤの大軍との壮絶なバトルに挑み込む。彼らの勇気と精神は、世界の男心を2500年以上鷲づかみにし続け、空前絶後の伝説となった!
「シン・シティ」のフランク・ミラーのグラフィックノベルズを、「ドーン・オブ・ザ・デッド」のザック・スナイダーが監督、「オペラ座の怪人」のジェラルド・バトラーが主演という事で期待をして見た。
画面の色調は、グラッフィックノベルズの色調を基調にしたのか、セピアに赤だけが目立つような色調で人工的な世界観。
映画の感想
映画は初めに少し話があり、その後は怒濤の如く戦闘シーンが永遠と続く構成で、映画の2/3は戦闘シーンのように感じた。しかし、戦闘シーンを永遠と見せられても映画として面白いかというとそうでもない、とにかく話がないのだ。
登場人物は皆、筋肉ムキムキのマッチョマンで赤いマントにパンツ一丁といういでたちで、戦闘には不向きな無謀なスタイルである。この戦士たちが次から次へと現れる敵軍と戦闘を繰り広げ、スローモーションと早送りを駆使したケレンミのある映像と、大音響の戦闘シーンにココぞ!というシーンではスゥッと音を抜く映像でカタルシスを感じさせる。そしてスプラッターも半端じゃない、刀で切られ血しぶきを上げながら手が飛び、足が飛び、首か飛ぶ。さすが「ドーン・オブ・ザ・デッド」を作った監督だと褒めてあげたいが、話が無いのは頂けない。やはり映画はちゃんと話があってアクションに繋がなければ駄目だ。本作はひたすら戦闘シーンだけで、語り部のナレーションで話が進行して行く。
主演のジェラルド・バトラーも多分、本作の為に体を鍛え上げたと思われ役者魂を感じさせられるし、眼力も尋常ではない位に凄みを感じる。
スパルタ教育の語源となった、スパルタ軍の戦闘マシーンたちの英雄伝説、話に深みがあれば良いのだが、戦闘シーン重視に作られた映画を良しとするか、悪しとするかは見る人の好みが分かれる所だろう、私は駄目でした。
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