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映画&音楽のレビュー&日々起こる時事に絡めて商品をピックアップしながら論ずるブログです。Twitterとも連動中です。

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映画「ストーン・カウンシル」を鑑賞しました。

2007-06-18 14:01:31 | Weblog
 映画の話ストーン・カウンシル
おすすめ度 :
コメント:主演のモニカ・ベルッチがノーメイクで体当たり演技を披露するオカルト作品。

 モンゴル人の養子リュサンとパリで暮らすラウラ・シプリアンは、悪夢や幻覚に苦しんでいた。リュサンは本当は何者なのか? 彼の胸に突然現れた印は? 彼の誕生日の直前、誘拐された息子を探して、彼女はモンゴル東部の秘境に旅立つ。

 映画に対して予備知識無しで鑑賞だったのだが、内容を見てびっくりのオカルト・ミステリー作品であった。内容的には『ローズマリーの赤ちゃん』とか『オーメン』の類の作品。
 妖艶な魅力で人気のモニカ・ベルッチも全編ノーメイクで出演している。
 映画の話は、養子で育ててきた子供が実は重要な秘密を持った子供で、子供を巡り取り巻きが動き回り、子供の周りで不可解な殺人事件が起こり始まり、母のラウラも悪夢や幻覚を見始める、その後、養子の息子は何者かに誘拐され、母も息子を追ってモンゴルに向かう・・・。

 映画の感想
 まず見終わった後は狐につままれた状態と言う感じで、フランスでもこの手の作品を作っている事を新鮮に感じた。しかし、映画はわかりづらくセリフで説明して絵で見せないために理解静らいシーンが多々ある。ストーリーの性質上、残酷な血生臭いシーンなどありでショッキングな作品かもしれない。ラウラの見た幻覚の鷹、蛇、熊などCGで描かれていているが、さすがに熊のCGはイマイチ感は拭えない。舞台はフランスから後半はモンゴルに移り、謎の研究所にはカトリーヌ・ドヌーブ演じる科学者がいる、多分ドヌーブ初の悪役で出演している。
 モニカとドヌーブのファンの人は必見かも?

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映画「ストレンジャー・コール」を鑑賞しました。

2007-06-18 13:49:51 | Weblog
 映画の話
 ロサンゼルスの人里離れた丘の家に建つ邸宅にベビーシッターとしてやって来た美しい女子高生のジル(カミーラ・ベル)。夜、静寂に包まれた屋敷で、ひとり留守番を受け持った彼女の元に、不審な男から電話がかかってくる。何度も繰り返される着信音。発信元を調べるために逆探知を頼んだ彼女は、絶望的な現実を知る。

 本作は1979年に公開され現在でもカルト的な人気のあるスリラー作品『夕暮れにベルが鳴る』のリメイク作品であり、『ベビーシッターと二階の男』という都市伝説をモチーフに製作された作品である。
オリジナル版は、かなり昔にテレビ放送で見た記憶があるが、殆ど忘れていた作品である。
  
 監督は『コン・エアー』『トゥームレイダー』などヒット作で知られるサイモン・ウエスト
 そして主役を演じたのは、『沈黙の陰謀』でスティーブン・セガールの娘役を演じたカミーラ・ベル、凛々しい眉毛と涼しい目元がセガール似の美少女が成長してスクリーンに帰ってきた。

 ベビーシッターが恐怖の一夜を過ごすといえば1978年のジョン・カーペンター監督の『ハロウィン』を思い出すが、『ハロウィン』は犯人が直接被害者を執拗に追い詰めるが、本作の犯人は電話の着信音と声で被害者を追い詰める。

 映画は、遊園地の横の住宅街の殺人事件から幕を開け、高校の体育館を全速力で走りぬけるジルの姿を映し出す。ジルはボーイフレンドと喧嘩中で、携帯電話は使いすぎで親から止められている。そしてアルバイト先となる人里離れた豪邸で恐怖の一夜を過ごすことになる・・・。

 映画の感想 
 うーん、ホラー作品を見慣れた目から見ると怖くない。本作は基本的に音で脅かす作品で、前半は無駄に音で脅かすことに終始しているのがいただけない。話も新鮮味が無く、リメイクだから仕方がないのだが大体先が読める。ガラス張りの豪邸には様々な仕掛けが施されていて、最新式のセキュリティシステムや、タイマー式のスプリンクラー、センサー式の自動照明、錦鯉が泳ぐ和洋折衷の中庭、暖炉と火かき棒、大学生の息子が使う別宅など様々なアイテムが伏線として張り巡らされている。出演者も最小限、留守中の屋敷にはジルの他には、メイドのおばさんと猫、病気で眠る二人の子供たちだけなので、ほぼ全編ジル役のカミーラ・ベルの一人芝居である。サイモン・ウエストの演出も、室内を縦横無尽に動き回るカメラと暗がりを旨く利用して恐怖を盛り上げる。
 最後の15分ほどドキドキしたが、初めに描かれたジルのランナーとしての能力も発揮されないままだし、犯人に対してもさらりと語られて幕とはお粗末。大オチも安易に想像できる展開である。監督のサイモン・ウエストはスリラーと恐怖をもう一度勉強する必要がある。
 しかし、この映画の最大の魅力は、主演を勤めたカミーラ・ベルだろう。丹精な顔立ちに、涼しい目元に黒髪、日本でもブレイク必至の美少女を見るための映画かもしれない。

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夕闇にベルが鳴る
おすすめ度 :
コメント:本作と同じ都市伝説「ベビーシッターと二階の男」をベースに作られた作品。




映画「舞妓Haaaan!!!」を鑑賞しました。

2007-06-18 13:40:12 | Weblog
 映画の話
 熱狂的な舞妓ファンの鬼塚は、京都支社への転勤を機に、恋人のOL富士子を捨てて、初めてのお茶屋に向かう。ところが、いざ念願の舞妓はんとの野球拳というときに泥酔したプロ野球選手の内藤が隣の座敷から乱入してくる。

 人気脚本家の宮藤官九朗の最新作で、監督は『花田少年史』の水田伸生、主演は阿部サダヲ

 映画はオープニングから、凄まじいハイテンションで幕を開ける。カメラ小僧に囲まれる舞妓さん、カメラ小僧の中には主役の阿部サダヲの他に、バナナマン日村須賀健太などが確認できる。舞台は会社に移り、鬼塚は自分の作った舞妓さんのHPを荒らす、謎の人物との文字による罵り合いで、劇場は大爆笑の渦と化す。
 それにしても、この劇場のお客さんも異常なくらいにハイテンションで阿部サダヲの一挙手一同に大爆笑で何か、阿部サダヲのファンイベントか、宗教のイベントにでも迷い込んでしまった気分で非常に居心地が悪く早く会場から立ち去りたい気分に・・・。
 まぁ、ファンの方には申し訳ないのだが、私は阿部サダヲの顔が苦手であり、彼を初めて認識した『うずまき』の頃から気持ちの悪い奴というカテゴラリーに入る人物であり、この試写会も見るか見ないか迷ったのだが「来るもの拒まず」をモットーにしている立場上試写会を見に来たのだが、映画のテンションとお客さんのテンションについて行けない自分が居る事をひしひしと感じる。

 映画は、お茶屋ののれんをくぐる為に鬼塚がカップラーメン作りに四苦八苦する中盤から、HP荒らしの張本人の内藤と転職合戦という訳の判らない展開に変貌してゆく・・・。

 映画の感想
 先にも書いたが、この映画とお客さんのテンションに着いていけないまま見たせいか気色の悪い作品としか感じられなかった。とにかくは物語の展開にON/OFFが無く、ずぅーっとONのまま突っ走るので見ていて疲れるし、阿部サダヲの大げさな押し付けがましい演技は私は駄目だ。監督は、この映画にも出演していて遺作となってしまった植木等の『無責任男』シリーズを目指したらしいのだが、植木の笑いは人によっては押し付けがましいかもしれないがスマートであり一本筋が通っている。(植木の登場シーンでは「スーダラ節」のメロディが薄っすらと被さる粋な計らい。)それに対して本作は笑いがベタでドンドン本道から話がズレて行ってしまい、初めに描かれた舞妓さんのHPの話はほったらかしで、転職合戦になり、舞妓さんの話が外に追いやられていってしまい、阿部サダヲVS堤真一と言う展開なってしまうのがいただけない。
 それから誰も知らない職業を描くと言うと伊丹十三監督の『女』シリーズがあるが、伊丹作品にはその職業に対して徹底的にリサーチをして尊敬をしながら滑稽に描く事にたけていたが、本作は舞妓さんという職業の上辺だけをすくい上げて、面白おかしく描いたと言う印象だった。
 まぁ、本作は気楽に見る為の作品なのかもしれないが、宮藤官九朗のファンでもなく、阿部サダヲのファンでもない私にとって、映画から「一見さんお断り」を食らった気分である。

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映画「アポカリプト」を鑑賞しました。

2007-06-18 13:28:07 | Weblog
 映画の話
 マヤ文明後期の中央アメリカ。ジャガー・バウは部族長の父や妻、幼い息子、仲間たちとともに平和な日々を送っていた。しかしその平和は突然崩れ去ってしま う。村がマヤ帝国の傭兵に焼き討ちされたのだ。目の前で父を殺されたジャガーは、捕まって都会へと送られる。各地で捕縛された人間が奴隷として売り買いさ れる都会。そこで彼を待っていた運命は、あまりにも過酷なものだった…。

 マヤ文明の崩壊前夜を描いたメル・ギブソン監督のアクション大作だ。俳優は全て無名の素人たちで、セリフは全篇マヤ語で進行する異色作でもある。
 無名の俳優陣に対してスタッフにはメル・ギブソンとは関係の深い最高級のプロフェッショナルが集まった。まず撮影監督に『ダンス・ウィズ・ウルブズ』でアカデミー賞を受賞したディーン・セムラー。音楽には『タイタニック』『ブレイブ。ハート』などで知られるジェームズ・ホーナーだ。本作ではパーカッションと尺八かパンフルートと人間の声によるシンプルであるがダイナミズム溢れるスコアで映画を盛り上げる。
 メル・ギブソン監督作は『顔のない天使』以外、『ブレイブ・ハート』『パッション』と全て過激な暴力描写がしばし問題とされるが、本作も過激な暴力描写満載の作品で日本の上映はR-15指定とされている。
 本作はデジタル撮影をフィルムに変換した為に、激しいアクションシーンで動きボケが頻繁に出てしまうのが難点。

 オープニングに狩を通して村人たちのキャラクターを活き活きと冗談を交えながらコミカルに人物紹介をしていて表現が現代流で実に取っ付き易いく、父と子、婿と姑など、つかの間の平和な村の風景を印象的に描いている。しかしメル・ギブソンの本領発揮は、村人が町から来たマヤ帝国の傭兵に襲われてから怒濤の残酷描写が続く。無残に殺されていく者と捉えられ奴隷のように扱われる者や逃げ延びる者、一瞬のうちに運命が翻弄される村人たちの様子を克明に描く。
 捕らわれたものたちは、腕を後ろ手に縛られ、首は竹の棒に縛り付けられ一列に数珠繋ぎに町に連れて行かれる、その大人たちをどこまでも追いかける子供たちの姿が悲しい。村から町までの過酷な道中は、村人を人間扱いをしない意地悪な傭兵や、激しい川の横断と崖から転落の恐怖や、マヤ帝国の崩壊を予言する少女など要所要所つぼを抑えた演出が冴える。
 そして、村人たちが初めて目にする文明、マヤ帝国の全貌が明らかにされる。

 映画の感想
 これは面白い。出来れば予備知識無しで見たほうが面白いと思われる。メル・ギブソン監督の前作『パッショッン』は重々しく痛々しい映画であったが、本作は前半から中盤にかけてはかなり苦痛を強いられる展開ではあるが、話の面白さと卓越した演出でグイグイと引き込まれていく。そして、「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」のような奇妙奇天烈なマヤ帝国の描写から人間狩りに変わる後半が面白い。村に残した妻と息子の為に主人公が傭兵に追われながらひたすらジャングルを駆け抜ける展開であるが、人間の肉体の限界とCGを取り入れたアクション演出が素晴らしく、断崖際立った滝つぼへのダイビングや、動物絡みのアクション、憎き傭兵との一騎打ちから大親分との一騎打ちなど見ていてハラハラドキドキの連続で、ギブソン作品でここまで娯楽色の強い作品は初めてで、ギブソンの監督としての才能に拍手を送りたい。それから、以前からギブソン作品を支えてきたアクションコーディネイトとセカンド監督を務めたミック・ロジャースの存在も大きかったようだ。映画は第一級の秘境を舞台としたアクション娯楽作であり、暴力描写が苦手でなければ十分に楽しめる作品であり、久しぶりに映画を見ていて興奮した作品でもあった。

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アポカリプト オリジナル・サウンドトラック/サントラメル・ギブソン/ブレイブハート/FXBNL-8908



映画「ゾディアック」を鑑賞しました。

2007-06-18 13:18:02 | Weblog
 映画の話
 サンフランシスコ一帯に“ゾディアック”と名乗る連続殺人鬼が現れた。管轄区内の4人の捜査官たちが殺人犯の捜査に奔走する一方で、まるで警察をあざ笑うかのように、不可解な暗号と手紙を残していくゾディアック。やがて4人の男たちは、謎めいた手がかりばかりが残されるゾディアック事件に取り憑かれていく ――。

 本作は実際に起きたゾディアック事件を元にした作品で、私はゾディアックについては映画「ダーティーハリー」の犯人のモデルになった人物としか知らないので、ほぼ予備知識ゼロと言った所。

 映画は、時代設定に合わせて昔のワーナーブラザーズとパラマウントピクチャーズのロゴマークにアナログ音声ノイズを被せてある懲りようで幕を開ける。
 時代は1969年、フィルムの感じも黄色みがかったボケ気味の画像で昔の雰囲気を感じると思っていたのだが、これは製作者のトリックで本作はHDカメラで撮影されている。
 オープニングにゾディアックの冷血な犯行を観客に見せ付けて恐怖を植え付ける演出が旨い。
 そしてゾディアックの犯行声明文と共に暗号文が新聞社に送られてきて、暗号文は新聞社から警察、CIA、FBIから、新聞を読んだ高校教師が暗号を解読するまでが時系列にテンポ良く、無駄なシーンが無く映画の世界にドンドン引き込まれていく。
 ゾディアックの犯行は第二、第三、未遂事件と淡々と描きながら、平行して新聞社と警察の活動が細かく丁寧に描かれる。
 映画は二人の新聞記者と二人の警官に焦点を当て、事件の迷宮に翻弄されて壊れてゆく男たちの姿が描かれる。

 映画の感想 ややネタバレあり
 本作は現在進行形の未解決事件を描いた作品なので後味のいいものではないが、一本の映画として素晴らしく良く出来ている。
 監督のデビッド・フィンチャーの映像作家としての成熟を画面からヒシヒシと感じる。細かいエピソードを積み重ねて、見せる所は見せて、省略できる所は省略した割り切った演出で無駄が無くテンポも非常にいい。
 特に未遂に終わった事件の親子のシーンは卓越していて、事件の前後を描いて大事なシーンは切り取られていて、観客の想像にゆだねてあるのだけれど、どのシーンより一番スリルがあり、何でも絵で見せるより遥かに恐ろしいシーンで監督のセンスの良さを感じた。
 役者のチョイスも良く、かなり地味目の面子がそろっているが、適材適所に良い役者が配置されていてる。話の進行を警察ではなく、新聞社の風刺漫画化の目線で語られて観客が感情移入がしやすく、この映画の中でも一番ひ弱そうな人物だけあり、後半の単独取材で知らす知らずに犯人に近づきすぎてしまうシーンは怖かったし演出が旨い。
 映画は、観客に結論を委ねて幕を閉じるが、この映画を見ると、どう考えてもアイツが犯人としか考えられない。本当はどうなの?

セブン」のデビッド・フィンチャーを期待してみに行くと肩透かしを食らうので注意が必要!

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ゾディアックゾディアックゾディアック 十二宮の殺人実録!!ゾディアック~血に飢えた殺人鬼の刻印~